夫との性交渉を拒否することが多い父親コンプレックス。酒井法子の引き寄せの法則

2009/08/12 21:49

こんにちは、山西茂です。

　最近の話題は「酒井法子容疑者の覚醒剤」ばかり、
ワイドショーで言っています

　私は酒井法子さんには何の恨みもないので、
ここでは「酒井法子さん」と記述します

　さて、私は彼女の今回の騒動で明らかになったのは、
彼女の中にある「エディプス・コンプレックス」だと思われるのです

　「エディプス・コンプレックス」とは、
女の子が父親に対して愛憎半ばする
複雑な感情を心の奥に持つという、
父親コンプレックスのことです

　そして彼女ならずとも、
現在ではこれと同じ感情を持つ女性は、
非常に多いと考えられます

　香川大学の岩月教授の説ですが、
女の子は２歳ぐらいの時に
自分の父親に人生初めての恋をします

　そしてこの恋が成就するかどうかで、
その後の女性の運命が決まると言っています

　しかし現在のように
父親が会社に行くことが
普通のライフスタイルでは、
かつてのように父親と娘の濃密な時間はつくれないことを、
岩月教授は指摘しています

　このような現在のライフスタイルが
「エディプス・コンプレックス」を生みやすい原因になっています

具体的に言うと、
２歳ぐらいの女の子は、
毎日自分を置き去りにして
会社に出かけてしまう父親に対して、
恋に破れた敗北感や絶望を経験しやすいのが、
現在の環境であるということです

　こういうのが普通なのですが、
さらに離婚や家庭内別居のような家庭も増えており、
より父親コンプレックスを生みやすい環境になっています

　さて、交流分析という分野が、
比較的古い心理学にはあります

　これは心に、
５種類のカードがあって、
それをお互いに見せ会うのが
人間の交流であると考えるような、考え方です

　そのカードは、
「自由な子供」「従順な子供」「理性」
「父親的（批判的）親」「母親的（養育的）親」と、いうものです
　
つまりトランプゲームのように
人間は心の中にこの５種類のカードがあって、
それをコミニュケーションの場で見せ合っているという考え方です

そのカードの見せ方に、
その個人のパーソナリティが現れると考えています

　ところで子供的態度には、
「自由な子供」「従順な子供」の２種類あり、
たとえば「自由な子供」とは、
人生を楽しむ態度ですが、
ときに奔放すぎるというような特徴があります

　そして「自由な子供」とは、
「母親的（養育的）親」と相性が良く、
「父親的（批判的）親」とは相性が悪いと考えます

　「従順な子供」は、その逆です

　そこで酒井法子さんですが、
彼女は１６歳ぐらいから芸能界で頑張ってきました

　これを交流分析的に考えると、
ずっと「従順な子供」であったと考えられます

　なぜなら芸能界で、
若槻千夏やあびる優のような言動をすると、
徹底的に叩かれる傾向があり、
結果的に生き残れません

　芸能界でアイドルが生き残る必要条件は、
業界関係者に従順であるという印象だからです

　おそらく酒井法子さんは１６歳ぐらいから、
ずっと「従順な子供」を演じていたと思います

　たぶん無自覚に、演じていたのでしょう

　しかし、彼女の生い立ちを知ると、
彼女の心にエディプス・コンプレックスがあることは想像できます

　さて、
そういう彼女が結婚して、
子供を授かります

　結婚の前には恋愛があり、
これらの状況を交流分析で見ますと、
「自由な子供」で恋愛は行われます

　なぜなら、「自由な子供」とは楽しみを享受したり、
感情に身を任せる時の心理的態度だからです

　さらに「自由な子供」とは、
もっとも原始的な心理的態度であるとも考えることができます

つまり「自由な子供」のカードを見せている人は、
言い換えると、
その時赤ん坊に近い状態に帰っています

　また赤ん坊が出来た時には
赤ちゃんの世話をするときに、
多くの女性が育児休暇に入ります

　母親と赤ん坊だけの、
濃密な時間なのですが、
この時も赤ちゃんに対して、
あるときは母親的態度、
ある時は「自由な子供」的態度で接することになります

　私はこういうことから、
女性は恋愛・結婚・出産・育児期間において、
心理的に幼児に戻ってしまうと考えています

　そして女性が心理的に幼児に戻ってしまうと、
心にエディプス・コンプレックスがある女性は、
それを爆発させることが多いと、考えられます

　つまり幼児時代に持っていた、
父親に対するつらい感情を、
無意識的に思い出してしまうのです

　無意識的に思い出しても、
その時には父親はいません

　すると、どうするか？

　それは自分の身近にいる、
父親を投影できる男性に向けられるのです

　それは多くの場合、夫です

　このとき、
妻の子供返りに優しく接することができる、
包容力のある男であれば問題ありません

　夫は妻に対して一時的に父親になって、
妻である女性（の心）の、
幼児時代に満たされなかった父への思いを、
満足させようとします

　またこのとき、
妻である女性（の心）の、
幼児時代に満たされなかった父への思いにより、
夫との性交渉を拒否することが多いと思われます

　なぜなら、
父親とは性的関係を持つことができないからです

　普通の夫婦では、
夫は妻のこういう心変わりが理解できず、
喧嘩が絶えなくなることが多いのです

　ここで酒井法子さんの夫を想像すると、
おそらく妻の子供返りに優しく接することができる、
包容力のある男ではなかったと思われます

　このような夫婦の危機にあって、
ひょっとしたら薬物に逃げるような男だったかも知れません

　また妻の方も、
夫に対して怒りをぶつけますが、
それは解消することがありません

　なぜなら怒りの本当の原因は、
自分の父親にぶつけられるべきものだからです

　そのような状況にあっても、
彼女の芸能界的打算や見栄から、
離婚することが出来なかったのかも知れません

　八方塞がりになっていた心理状態では、
小さなきっかけで薬物に逃げることがあっても、
不思議ではありません

　私の想像では、
酒井法子さん夫妻には現在の普通の夫婦がよく経験する、
このような葛藤劇があったと思います

　そして芸能界という舞台が、
薬物依存を発生させる背景をつくり出したと思われます

　つまり彼女が結婚した段階で、
彼女の将来に大きな危機があることは、
予測ができたと思います

　そして現代では、
自分の父親にぶつけられるべき怒りを潜在意識に持つ女性は、
多いと考えられます

　つまり彼女が経験したようなつまずきは、
誰もが経験する可能性が高いと思われます

　このような考察からも、
自分の将来をイメージの力によって切り開くことは、
大切なことだと思われます

　もしあなたが１０年前に、
アイドルの酒井法子と結婚したいとイメージして、
それが実現したとしても、
今回と似たような結末が待っている可能性が高いのです

　これを回避するためには、
正しいイメージ法を知る必要があると思います

　●追伸

　女性ばかり、エディプス・コンプレックスのことを言いましたが、男性はどうなのか？
と思われるかもしれません

　もちろん男にも、このような心理的な未熟さは大いにあります

　また現在のライフスタイルは長いですから、すでにエディプス・コンプレックスを解消できなかった母親から生まれた子供たちが、２世・３世を生み出す世の中になっています

　子供と母親とは、内部表現の共有により無意識的に、エディプス・コンプレックス的態度が伝わります

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