精神工学研究所

がんばっている人へ、がんばりたい人へ

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自己催眠を使って夢を実現できる体質に変える・罪の意識をなくす方法(有効!)

疑問に思っていること

ハンドガン29

催眠術に関して多くの人が疑問に思っていることから、お答えします。

テレビでのショー催眠などでは女性芸能人が催眠術師に

「はい、あなたが目を覚ますとカエルになっています。あのゲロゲロ鳴くカエルです。

いいですか?1、2、3、はい!」

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こういう暗示をかけられて蛙のようにピョンピョン跳ねる女性がいます。

本当にあんなふうになってしまうのでしょうか?

そして本人がカエルになっている時、本人の意識はどうなっているのでしょうか?

催眠術であんな凄いことが本当に可能なんでしょうか?

多くの人が疑問に思っています。

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つまりこのような疑問を考えると、「自分」とはいったいなんだろう?ということに近づいていくのです。

だって「カエルになった自分」と「それを見ている自分」に分離しているということでしょう?

説明します!

最初の疑問は、「自分の意思に反した行動」をなぜしてしまうのか?です。

あなたがこれを疑問に思うのは、「自分は自分の意思とおりに毎日を生きているぞ」と感じているからですね?

でも、本当のそうなのでしょうか?

ここで試しに次のことを行ってください。

男女の生殖器に関する俗語がありますが、あれを人前で大声で言うのははばかられると思います。

だったら、まわりに誰もいないところでこっそり、「お○○○」とか「お○ん○○」とか言うのはどうでしょうか?

どうです?

言えましたか?

多くの人は、自分ひとりのところでもこのような単語を口にすることに抵抗を覚えて、発言することができません。

女子大生2

これって、「自分の意思どおりの行動」が出来ないということではありませんか?

じつは自分には三種類あるのです。

自分には三種類?

それは「感じる自分」「行動する自分」そして「考える自分」です。

先の言ってはいけない言葉を口にしようとしてもできないというのは、「行動する自分」が「自分の意思通りに動かない」ことですね?

だから「自分は自分の意思とおりに毎日を生きているぞ」というのは、もしかしたら違うのかもしれません。

「行動する自分」が「自分の意思通りに動かない」ことの例をもうひとつ挙げましょう。

ジョニー・デップが主演した「チャーリーとチョコレート工場」という映画がありました。

あの中でジョニー・デップが演じるのは巨大なチョコレート工場の持ち主、ウイリー・ウオンカでした。

そのウイリー・ウオンカは父親との確執があって、だから「家族」とか「お父さん」という単語を口にしようとするが言えないというシーンがありました。

つまり、男女の生殖器に関する俗語だけでなく、人によっては「家族」とか「お父さん」という単語でも言うことができないのです。

これも、「行動する自分」が「自分の意思通りに動かない」ことですね。

これは映画の話なので、フィクションだと思うかも知れませんが、実際のカウンセリング現場ではこういう現象はしょっちゅう目撃できます。

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彼は3人兄弟の長男として生まれ、彼と同じ教師である父親に、厳しく育てられました。

母親はやるべきことはやってくれましたが、愛情の薄い人で、自分の趣味の世界に没頭していて、とても気を使う毎日だったようです。

そんな環境ですから、彼は必然的に「いい子」になって弟たちの面倒を見、学校では「優等生」として毎年学級委員を務めるような模範的な子として育ちました。

しかし、学校でどれだけ評価されても、父親は彼のことを決して認めませんでした。

すべてのテストを細かくチェックする父親で、90点をとったときも「なんで100点がとれないんだ!」と彼を叱り、100点をとったときには「今回はたまたま簡単だったんだろう? 調子に乗るな!」と彼を否定してばかりいました。

そんな中で、彼はだんだん自分の存在を否定的にとらえるようになっていったのでした。

「自分ばかり否定されるのは、自分がそれだけダメな存在だからだ」と思い、「自分が認められるためには、もっともっとがんばらなければならない」と考えるようになったのです。

そのがんばりのおかげで、彼は一流といわれる大学に合格します。

この話を聞いて、彼が罪悪感という感情によって、ずっと自分を責め続けているということが理解できるでしょうか?

その罪悪感ゆえに、彼はひたすら父親の叱責に耐え、母親の冷たい視線を受けとめて育ってきました。

そして、その感情ゆえに、毎年過酷な状況に身を置き続けているのです。

今のしんどい状況をなんとか前向きに考えようとがんばっているにもかかわらず、それが叶わないように見えたのです。

そして、その彼が背中に背負っている十字架は、罪悪感そのものであり、それをなんとかして下ろしてあげることが、私にできることだと考えました。

私はあえてこんなお願いをしました。

「『もう、しんどい。もう、がんばりたくない』と声に出して言ってもらえませんか?」と。

彼は「え?」と不思議そうな表情を見せましたが、私が言うとおりの言葉を言おうとしてくれました。

ところが、いざその言葉を言おうとすると、なぜか声が出てきません。

「あれ?」という表情をしながら、彼は「もう、、、し、、、ん、、、ど、、、」と言いかけて、「言えません」と首を振るのです。

彼は子どものころから、弱音を吐くことをずっと禁止してきました。

自分がつらくても、苦しくても、それを認めることができなかったのです。

中略

彼はうなずきながら、まるで英単語を復唱するように「もう、、、、し、、、ん、、ど、、い、、」とつぶやいていました。

しどろもどろならば声になるのですが、会話するような言葉を発しようとすると、喉がつまって声になりません。

それくらい彼はその気持ちを抑圧してきたのです。

罪悪感がゆえに。10分、15分が過ぎていきました。

すると、彼は意を決したように姿勢を改め、お腹に力を入れて「もう、しんどい!もうがんばりたくない!」という声をあげてくれました。

それは、ほとんど叫び声に近いものでした。

すると彼の目から大粒の涙があふれ、「うわーっ!」という声とともに嗚咽を漏らしはじめました。

いい人の彼は「すいません、すいません」と言いながら、長い間泣き続けました。

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それは幼いころからずっとためていた感情が解放された瞬間でした。

根本裕幸.いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本より

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いかがでしょうか?

これは実際のカウンセリングの現場で起きたことです。

実話なのです。

弱音を吐くことを親から強制されて育った人は、「しんどい!」という言葉を発することさえできないのです。

つまり、「行動する自分」が「自分の意思通りに動かない」ことなのです。

で、催眠術の話に戻ります。

「あなたはカエルになります」と言われて、「行動する自分」がそれを受け入れると、本当にカエルのような動きをしてしまいます。

これって、自分の意思に従わずに、催眠術師の言葉に従ってしまうということですね?

そういうことが本当にあるのだろうか?とあなたは疑問に思っていたかもしれませんが、お考えください。

「しんどい!」という言葉を発することができないというのですが、それは「行動する自分」が自分以外の人の命令に従っているからです。

つまり、この場合親の言葉が「行動する自分」を動かしていると考えられます。

ということは、親の言葉という他人の命令と、催眠術師の暗示という他人の命令も、同じようなものではないでしょうか?

そう考えると、「もう、しんどい!もうがんばりたくない!」という声を発することができないというのは、催眠術と同じだと考えることができます。

人前でなくても、「お○○○」とか「お○ん○○」とか言えないというのも、催眠術と同じだと考えることができます。

そして、親からの命令でそういう現象が起きている場合、それが解放された時大きな心の動きが起きるものです。

前の彼のことでいうと、目から大粒の涙があふれ、「うわーっ!」という声とともに嗚咽を漏らすほどです。

長い間泣き続けることで、心の中の鎖が切れるのです。

その鎖とは何かというと、「親の禁止」です。

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親の禁止が存在するとその人は大人になっても「罪悪感」に苦しむことになります。

なぜかというと、親が禁止していることをやりたいと思うだけで、それは「いけないことだ」と心の奥で声がするからです。

そういう「罪悪感」を持ってしまう人は、自分の人生を歩めません。

なぜ歩めないかというと、親の期待どおりの人生しか行くべき道が見つからないからです。

そして親の敷いたレールを一歩でも踏み外そうとすると、激しい「罪悪感」に苦しむのです。

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じつは催眠術は「感じる自分」も欺くことができます。

こちらの方が容易であって、飲み物の味が変わったり、匂いが変わったりするというのは、行動の制限より簡単に行えます。

これから分かるように、「感じる自分」も他人の命令で間違った感じ方をしている可能性があります。

そして人は「感じる自分」と「行動する自分」を見て考えますから、自動的に「考える自分」も他人に操作されている可能性が高いです。

それであなた自身の事を、考えてください。

もしあなたが、「罪悪感」を抱きやすい人であるなら、すでに何らかの催眠術にかかっている可能性が高いです。

すでに何らかの催眠術にかかっている可ということは、他人に命令された行動や感じ方をしているということです。

それは「自分の意思どおりの行動」が出来ないということではありませんか?

あなたは、「自己催眠を使って夢を実現できる体質に変える」というタイトルを見てこの文章を読んでいますが、その時こう想像したと思います。

自分が成功しているイメージを強烈に自己暗示で創りだして、それで夢を形にするんだと・・・・

しかし、その前にあなたがすでにかかっている「催眠術」を解く必要があると思いませんか?

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先に他人が引いたレールの上から逃れられない人生を歩んでいるとしたら、それを変えない限り「夢を実現できる体質に変える」にはなりませんよね?

自分が成功しているイメージを強烈に自己暗示で創りだして、それで夢を形にするんだというような自己啓発の勧めは多いですが、それでなぜあなたの夢は実現しなかったのでしょうか?

それは心の中に「禁止」があったからではないでしょうか?

それは心の中に「罪悪感」があったからではないでしょうか?

心の中に誰かの命令はありませんか?

だったら、それを取り除かない限り、夢の実現はありませんよね?

先に行うべきは、そっちだと思いませんか?

そのために必要なのが、自分の性格の自己分析です。

今の自分の性格を知ることで、他人から受けた命令をわかり、なくすことができるのです。

科学的テレパシーとは性格診断を応用した技術です。

そのために自分の中の隠れた性質を探し出すにも有効なのです。

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