豊洲市場の闇空間本当の理由
2016/11/17
闇の空間・魔の空間
築地市場から移転を目指して計画・施行された豊洲市場ですが、その地下には予定されていない広大な空間がありました。
一体、誰がなぜ?造ったのかということが議論されています。
しかし、これは入札で施工される公共工事の闇を知る人物からすれば、意外に簡単に理由がわかるそうです。
施工業者の落札率
工事は地方自治体(東京都)が立案・設計して、その後設計価格が決められます。
その設計価格を上限として、複数の企業の参加による入札が行われ、その中で最安の価格を入札したものが施工を担当します。
これはヤフーオークションの逆バージョンと言えば、わかりやすいかも知れません。
今回の工事では最低価格で落札したのは、○成建設だと言われています。(他にも大手ゼネコン)
その落札価格は、設計価格の99・78%と言われています。
ここでヤフオクを思い出してください。
どうしても欲しい商品があるとき、もうちょっとお金を出してでも手に入れたいと思い、ついつい入札価格を上げる経験は誰にでもあるものです。
つまり、そういう行動が無かった商品は落札価格が高くなりません。
それから考えると、どうしても欲しい工事があるときは、どんどん落札価格が下がるものなのです。
では、豊洲市場の工事は「どうしても欲しい工事」ではなかったのでしょうか?
これほどの大型工事ですから、欲しい業者が一社しかなかったとは考えられません。
彼は言います↓
つまり、設計価格の99・99%で落札されたということは、あきらかに談合があったということです。
つまり、かなり前からこの工事の施工業者は暗黙の了解で決まっていたということが、業界の常識で見れば確実なのです。
設計段階で?
そこでここからは、「かなり前からこの工事の施工業者は暗黙の了解で決まっていた」ということで話を進めます。
かなり前からというのはいつから?ということですが、おそらく設計段階ですでに決まっていたと考えるべきでしょう。
このような大型工事をできる業者は業界大手の数社しかありません。
そして都内にはそういう大手がシェアできる大型工事がいくつもあります。
端的に言えば、「おたくはここを取りなはれ、うちはここをいただきますさかいに」みたいな(なぜ、大阪弁?)
取り決めが行われたということです。
そしてそれは、都の担当部署も知っていたのです。
実際談合が行われる工事ではよくあることなのですが、それは担当部署にも利点があるからなのです。
施工する業者が設計時点で関わっていると、工事の説明がやりやすくスムーズに施工が進むからです。
まずい専門家集団?
しかしここで豊洲の特異性がこれを邪魔します。
ベンゼンなどの有害物質の危険性を調査する専門家会議が、工事個所全体の土壌の大量入れ替えを提言します。
おそらく落札予定企業は、この決定を苦々しく見ていたと思われます。
なぜなら、そういう土壌の大量入れ替えは儲からないからです。
知らない人は軽く考えますが、大量の有害物質を含む土砂の廃棄をしなければなりません。
そういう「有害廃棄物」は、気軽のそこらへんの山々に捨てることはできません。
有害廃棄物の指定廃棄施設の引き取ってもらうのですが、それには引き取る量が莫大に必要になります。
また埋め戻す「きれいな土砂」がこれも大量に必要ですが、それはどこから持ってくるのでしょうか?
埋め戻す場所は東京湾の沿岸で、そこらへんには山はありません。
つまりこういう工事で儲かるのは、ダンプの運転手だけなのです。
落札した工事業者は、できれば「儲かる工事」に変更したいと考えます。
そして設計段階からそれに関わることができれば、それが可能になります。
工事業者の担当者(営業)がそれをしなければ、その人は「無能」な営業という烙印が押されるでしょう。
考えて下さい!
今工事は日本の超一流企業が行うのです。
その一流企業の社員がこういう機会を見逃すほど、無能なわけがありません。
彼は都の担当者に、「悪魔のささやき」をします。
なんということでしょう?
彼は言います。
「あれはまずいですね~
東京湾周辺でただでさえ土壌が軟弱なところに、大量の盛り土ですよ!
もし地震が起きたら、液状化が起きて建物が倒壊することは確実ですよ!」
担当者↓
「それもそうだね。
ではどうしたいいと思う?」
「まぁ、私だったら建物の地下空間にコンクリート製の施工物でも作って、元からある地盤と建物を直接繋ぎます。
そうすれば液状化は回避できます。
あっ、これは地下駐車場なんかにも転用できる利点もありますよ」
こういう会話がされて、設計は一転土壌の大量入れ替えは見かけだけになることがあり得ます(というか、これしかないと思います)。
参考
読売新聞9月22日(木)8時56分配信
東京・築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物の下に盛り土がなかった問題で、都が設計会社に建物工事の基本設計を発注した後に、地下空間を設ける構造に変更されたことが、都の内部調査で判明した。
当時の都中央卸売市場の市場長は、方針変更を把握しておらず、市場の技術担当職員と設計会社との間で決定された可能性が出ている。
都によると、都は2011年3月、豊洲市場建設工事の基本設計を大手設計会社「日建設計」に8610万円で発注した。都が同社に示した仕様書には、地下空間に関する記載はなかったが、6月に完成した基本設計書は、地下空間を設ける内容になっていた。
巨人軍は東京の老舗
ネット上の記事です↓
「ソニーと巨人軍の共通点
企業取材を始めて40年近くになる。その間、倒産などあり得ないと思われた銀行など金融機関や売上高1兆円を超え、優良企業と謳われた大企業が、ちょっとした躓きからあえなく市場からの撤退を余儀なくされ、姿を消していく様を何度も見てきた。
現在は、家電王国を誇ったわが国の家電産業が瀕死の状態にある。シャープ、ソニー、パナソニックといった大手家電三社は軒並み経営危機に陥り、
ただそうした経営危機に陥った企業に共通するのは、時代や社会の変化に柔軟に対応できずに、すべてが後手後手に回ったことである。それは経営者(陣)の無能さが第一の原因ではあるが、同時に見過ごせないのは時の経過とともに組織が柔軟性を失い、官僚化していったことである。
組織の官僚化は、企業に限らずすべての団体、集団の成長過程で起きるものであり、それを未然に防ぐことでしか健全な発展は担保できない、と私は考えてきた。
ただ企業以外の組織を研究・勉強したことがなかったので、他の組織にも通じるものかどうかは確信が持てないでいた。
そんな私に「確信」を与えてくれたのが、西崎伸彦著『巨人軍の「闇」の深層』(文春新書、8月発売)である。
中略
江川事件で発覚したプロ野球の憲法と呼ばれる野球協約の不備を見つけ出し、その精神に反する行為を球界のリーダーである巨人軍がしていいはずがない。
だが、いったん「甘い蜜」の味を覚えると、煩悩の塊である人間は、その誘惑に打ち勝つことはなかなか難しい。
それゆえ、著者は江川事件以降、巨人軍という組織は明らかに変わったとみる。
その江川事件のDNAを具体的に継承している主体は、法務畑の人材で担われている讀賣新聞グループの司令塔にある、と著者は本書で指摘し、彼等を「コンプラ軍団」と呼んでいる。
つまり、このコンプラ軍団が自らの豊富な法律知識を巧みに駆使し、自分たちに有利な法解釈を導きだして問題に対処しているというのである。
しかし対処療法的な効果はあっても、原因を徹底的に解明し根本から解決にあたろうとしないから、不祥事は止まなかったし、最後には野球賭博問題というプロ野球の死活問題にまで落ちていったのだ、と著者は結論づけている」
都は巨人軍よりひどい
おそらく世間からの目にさらされることがなかった、都の内部は巨人軍よりはるかに腐敗体質が進んでいると想像することができます。
巨大プロジェクトを受注したい大企業は、政治家(都議会議員)を籠絡するために裏金を使うことがあるでしょう。
料亭にも誘うでしょう。
設計情報を聞き出すために、担当者に接待攻勢もかけるでしょう。
業界をよく知る人は、匿名を条件に証言します↓
私であれば担当者に酒を飲ますだけでなく、高級ソープランドにも招待することを考えます。
なぜなら宴会だけであれば、ばれてもそれほど恥ずかしくはありませんが、性的接待を受けたとなれば週刊誌が黙っていません。
こうすることで、担当者の口を封じることができますから・・・・・
結論
豊洲市場の地下空間は、まさに闇であり、魔の空間でした。
担当者の口が重たいのは、口を割ればスキャンダルになる工作がされているからです。
そういう工作を行うことで、大きな利益を手にできる産官政の複合体が存在します。
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筆者について
長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。
建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。
しかし、中小建設業生き残り研究会のDVDの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のDVDを製作・販売する。
ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。
宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。
ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。
四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。
メールマガジン「脳科学で願望実現を可能にする実践講座」
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引き寄せの法則や社会的洗脳の仕組みなどを正しく理解し、具体的な実践としての、誰にでも導入できる瞑想方法や自己催眠を詳しく解説します。
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