変性意識状態とは？（１）瞑想状態での願望実現方法のメカニズムを解説

異次元体験？

変性意識状態とは、どういう状態をいうのか？詳しく説明します。

ここまで解説したものは、ネット上にはほとんどないと思われます。

他の説明とどう違うのかというと、苫米地英人博士が広めた「内部表現」と変性意識の関係を説明しています。

内部表現という用語を始めてみる人もいるかと思いますが、とてもやさしく説明しますのでご安心ください。

これをみれば、瞑想とはなにかということや、瞑想で願望が実現するかということが、本当かどうかわかります。

変性意識状態は瞑想状態なのですが、じつは催眠術をかけられた状態も変性意識です。

どうして、瞑想と催眠術が同じなの？と不思議に思うかもしれません。

これからの説明をみれば、簡単にわかります。

１・内部表現

内部表現について説明しますが、これは脳の中に地図があると思ってください。

この地図のことを、内部表現と言います。

人は旅をするとき地図を見て行動しますが、人生という旅をする場合は、「脳の中の地図」に従って行先を決めています。

瞑想によってこの地図を書き換えることで、願望が実現します。

催眠術では、他人により地図が書き換えられると、催眠術師の思うように行動させられるのです。

内部表現とは？

人は猿から進化しました。

それで猿がジャングルで住んでいた時に、その地域に美味しい食物があるとか、危険な動物がいるとか、そういう情報を記憶しておく必要があったと考えられます。

そのような情報（ジャングルの地図）を蓄える場所、として脳の記憶が発達しました。

しかもサバンナに住むシマウマのような動物ならその情報は紙の地図のように二次元情報で済みますが、猿のようなジャングルの立体空間に住む動物は三次元情報でなければなりません。

その結果、猿の脳は他の動物より発達したと考えられます。

人間はさらにこの３次元情報に時間という次元を付け足して、過去の記憶とか、未来の予想とか、そういう抽象的記憶（情報）も扱えるまでに脳が進化しています。

このような仕組みが内部表現ですが、じつは脳がする活動の大部分が「内部表現」なのです。

そういう意味で、脳の活動そのものなのです。

脳の中に内部表現という作業エリアがあって、そこに五感から情報が書き込まれています。

内部表現とは「地図」ですが、それは常に外部情報によって書き換えられる「電子地図」だと考えてください。

カーナビの中に電子地図が入っていますが、現実世界に新しい道路などができると、電子地図も更新されます。

あれと同じで脳内の電子地図（内部表現）も、五感から入ってくる情報で書き換えられています。

さらに人間の脳の場合、「記憶装置」もありますから、過去の更新記録もすべて保存されています。

つまり、脳内の電子地図（内部表現）は過去の地図情報も検索しようと思えば、瞬時に検索できる仕組みなのです。

そして人間の「意識」は過去の脳内情報と、現在の内部表現の情報とを混乱なく見比べることができます。

過去の脳内情報と、現在の内部表現の情報とが混乱し始めると、認知症などの病的症状になります。

人間が赤ん坊から発達するときに、内部表現がどうなっていくかを図で説明します。

内部表現（脳内地図）に五感からの情報が書き込まれて、それを意識が見ています。

やがて記憶が形成されて、記憶からの情報で内部表現の内容が評価されるようになります。

その結果、内部表現（脳内地図）に五感からの情報が書き込まれ、それを記憶からの情報により評価されて、内部表現の情報が書きかえられます。

その書き換えられた内部表現（脳内地図）を、「意識」が見ているのが私たちの脳の働きの仕組みです。

つまり私たちの脳は（無意識的に）記憶で書き換えられた脳内情報を見て、それを「意識」が現実だと判断しているのです。

こういう仕組みのせいで、人間は同じ現実を見ていても、それを評価・判断する結果は人により違ってきます。

もし「記憶により内部表現内の現実を書きかえる」という操作がない場合、人の評価・判断結果はほとんど同じになります。

そうなると、モテる男だけがモテて、モテない奴は永遠にモテないということになってしまいます。

しかし、女性の脳はそれぞれの人生経験による「記憶」で現実の認識（内部表現）を、加工していますので好みが様々になっているのです。

つまりこれが「人格改造」や「洗脳」の仕組みです。

内部表現での「記憶による加工」部分を、術者の都合のいいように変更できると、被術者の好みも変更できてしまいます。

これを自分で行うと「瞑想」や「自己実現」になり。他人が行うと「催眠」や「洗脳・マインドコントロール」になるのです。

２・内部表現を書き換えるには

内部表現での「記憶による加工」部分を変更できると、自己実現ができます。

前章では脳をカーナビだと例えましたが、カーナビはナビゲーションシステムに特化したパソコンです。

そこで本章では、脳をパソコンと同じように考えます。

脳はパソコン

脳をパソコンに例えると、とても理解が簡単になるからです。

私はインターネットができる以前に、少しプログラミングを習いました。

当時のコンピューターはＢＡＳＩＣという、プログラミング言語が使われました。

ＢＡＳＩＣというのは、ＦＯＲＴＲＡＮという工業用のプログラミング言語からつくられました。

当時のコンピューターは能力が低いし、ハードディスクのような記憶装置もありませんでした。

そこでキーボードを打ってプログラム（アプリ）を入力します。

この時、パソコンの他のソフトは動いていません。

現在のように、ＷｉｎｄｏｗｓのようなＯＳは無かったのです。

そして、プログラムを入力し終わると「ＲUＮ」とキーボードを打ってエンターキーを押します。

するとプログラムが動き出して、例えばインベーダーゲームのようなゲームが遊べる仕組みでした。

つまり当時のパソコンは「プログラムモード」と「動作モード」に、コンピューターの動きが分かれていました。

当時のパソコンで動作にエラーが出るときは、いちどパソコンを止めて「プログラムモード」にしてから、プログラムを変更しなければなりませんでした。

つまり「動作モード」になっているときは、プログラム（アプリ）を変更することはできないのです。

脳もこれと、よく似ています。

内部表現に五感からの情報が書きこまれている状態では、脳のプログラム（アプリ）を変更することはできないのです。

動作モード

ですから脳の「動作モード」をいったん止める必要があります。

脳の「動作モード」をいったん止める、というこの状態は五感からの情報が書きこまれるのが止まった状態です。

つまりこれが「変性意識状態」です。

　　変性意識状態

変性意識状態が科学的に研究され始めたとき、使われたのがガンツフェルトです。

ガンツフェルトは以下を参照

マインドコントロールとは？

ガンツフェルトは五感入力をできるだけ少なくした状態を作りだすものでした。

こうすれば自然に脳は、深い変性意識状態になります。

なぜならそれは、脳の「動作モード」をいったん止める状態になるからです。

これが瞑想の仕組みです。

瞑想とは悟りという、宗教的な至高状態を得るための方法ですが、悟りとは一種の脳内プログラムの変更なのです。

どういう状況にあっても動じない精神が「悟り」的なものですが、人は同じ現実を見てもそれを記憶により評価し、変更します。

その評価結果を見て「意識」が、どういう選択をするか判断しています。

それの積み重ねが「人生」です。

つまり、「悟り」的なものも、現実を評価している脳内プログラムを変更すれば到達できます。

そして脳内プログラムを変更するためには、脳の「動作モード」をいったん止めることが最初に必要です。

脳の「動作モード」を止めた状態を、変性意識状態と言います。

つまり瞑想行とは、変性意識状態を作り出す作業です。

３・脳内地図の欠陥

内部表現は地図なのです。

それは人にとって、全世界を記述している地図です。

全世界と言っても、それは元々記憶からできているので、その人が知っている情報以外の情報は書き込まれていません。

この場合、本やテレビからの情報なども内部表現内の地図情報として、活用することができます。

そしてその情報のすべては、五感からの情報です。

ということは、内部表現にはその人にとって最も重要な情報が「存在しない」ということが起こります。

最も重要な情報が「存在しない」ということは、どういうことでしょう？

それは「その人本人」の情報です。

五感からの情報で内部表現は出来上がっていますが、五感とは「人体外部の情報」を受け取る器官です。

つまり「人体内部からの情報」は記憶にないのです。

もちろん、腹痛がしたというような必要最低限の記憶はあります。

しかし、毎日体験する五感から常に入力される情報で、内部表現が常に書きかえられるような情報は、肉体内部からは伝わりません。

これが脳内地図情報としての内部表現の、いちばんの問題点です。

瞑想行では、最初に変性意識状態を生成したら、次にこの問題を解決するようなステップに入っていきます。

その肉体内部からの情報を内部表現に書き込む方法が、「クンダリニー」です。

クンダリニー・ヨーガや内丹術などにより覚醒させられると神秘体験をもたらし、完全に覚醒すると解脱に至ることができるとされている。

クンダリニーは、人体内に存在する根源的生命エネルギー。

宇宙に遍満する根源的エネルギーであるプラーナの、人体内における名称であり、シャクティとも呼ばれる

宗教的解釈では大袈裟ですが、脳科学の立場からクンダリニー行を説明すると、肉体情報の内部表現への書き込みです。

変性意識状態とは五感からの感覚遮断、つまり内部表現のプログラム書き換えモードです。

　　変性意識状態

そういう状態で、肉体情報の内部表現への書き込む訓練を行います。

私はおもに気功法でそういう練習を行ったので、ここでは気功的な用語を使います。

クンダリニーはインドのヨガの用語ですが、気功法とよく似ていますので混用します。

気功法では「気の感覚」を空中に発生させます。

これは記憶からの筋肉情報を加工して行うものです。

たとえば両手を思いっきりこすり合わせて、そのとき手のひらに発生するピリピリするような感覚を記憶します。

そして変性意識下で、そのピリピリした感覚を意識で体内に誘導する練習を行います。

こうやって記憶からの五感情報を加工して、意識により体内を自在にめぐらすことができる「気」を生成します。

私の行った気功法では次に、小周天を行います。

小周天とは図のように体の表面の浅いところを、「気の感覚」を意識で移動させて一周させる修行法です。

この修行は意識と記憶だけで行うので、回せば回すほど変性意識が深くなる特徴があります。

こうやって体内に気をめぐらす訓練を行うことは、結果的に内部表現に肉体内部の情報を書き込む作業になります。

このような訓練を行った脳内地図には、普通の人と違い「本人の人体内部の情報」が書き込まれるようになります。

これが気功訓練の効果です。

４・クンダリニー

クンダリニーの行とは、会陰（肛門と性器の中間あたりのツボ）から背骨にそって、クンダリニーと呼ばれる熱い「気」を脳に向けて移動させる行法です。

この方法は秘法だとして、やたらにありがたがる人たちがいる人気の修行法なのです。

その実態を説明します。

小周天で内部表現に自分の肉体情報を書き込む端緒に着けた後で行うのが、クンダリニー法ですが・・・・

これは内部表現に自分の脳の肉体情報を書き込む方法なのです。

人間は普通「脳」というと、大脳皮質を想像します。

しかし、動物の発生学的なものからいうと、脳の本体は脊髄です。

背骨の方が、せきつい動物的脳の「元祖」なのです。

脊椎は神経の太い束でできています。

この神経の束にそって、気の感覚をあげていくと猛烈な快感が生じることがあります。

猛烈な快感とは、いわゆる脳内麻薬であって、それは脳がしびれることですから結果、変性意識が深くなるのです。

なぜ会陰から気の感覚を上昇させると快感が生じるかというと、そのさまは女性の性行時の感覚に酷似しているからです。

　　会陰から脊髄

性行為は動物にとって外敵に狙われやすいから、快感を生じさせて命の危機を顧みずにでもしたい！という性質を与えたという説があります。

それは生殖行動をとらないと、その動物の種族は絶滅するからです。

とにかくそういうプログラムが存在するので、体内感覚を生じて女性の性行時の感覚に酷似した運動感覚を生じさせると強烈な脳内麻薬が生成されます。

つまり、快感です。

そういう感覚を生じさせ、さらにクンダリニーを大脳にまで到達させて、脳内麻薬生成とクンダリニーの行（の感覚）を条件反射にします。

すなわち、クンダリニーの行を行えば自動的に脳内麻薬が生成されて脳が深い変性意識になります。

これは男性でも起こります。

その結果、意識による脳内プログラムの書き換えが容易な脳の状態を、作り出すことができるのです。

これが神秘業の仕組みです。

５・願望実現

変性意識状態になると、内部表現の書き換えができるようになります。

つまり記憶により内部表現（現実）を評価している部分を変更できるのです。

ところで、内部表現とは地図であると説明しましたが、これを「意識」の側から見ると「意識」は「内部表現」だけを見て現実を観察しています。

つまり「意識」にとっては、「内部表現」だけが現実を知る場所であって、これ以外にありません。

ということは、「意識」にとって「内部表現」が「現実世界」なのです。

ところで普通の人には、この「現実世界」の中に自分の体内情報は存在しません。

２・３のような神秘業を行った人にだけ、内部表現（現実世界）に自分の体内情報が存在します。

そして、この「自分の体内情報」は変性意識状態で、変更することができます（書き換え）。

つまり、こういう願望実現が成功するかどうかは、「自分の体内情報」が存在するかどうかがカギになります。

変更すべき「自分の情報」が存在しないのでは、いくら瞑想をしても変更ができません。

内部表現内の「自分の体内情報」には、社会情報のような抽象世界の情報も存在しています。

これもプログラム（アプリ）みたいなものですから、変性意識状態で変更することができるのです。

ということは、「自分は貧乏人」というような抽象世界の情報も書き換えることで、「自分は金持ち」に変更することができます。

ただそれだけだと、本当は貧乏人のくせに、勝手に「自分は金持ち」だと思い込んでいる人に過ぎません。

思い込んでいるだけの人、こわい！

しかし、変性意識状態は他人に同調して広まっていくことがあります。

変性意識状態は他人に同調して広まると、内部表現も同調して他人の内部表現に影響を及ぼすのです。

音叉の共鳴に似た現象が起こるのです。

その結果、他人の内部表現も書き換えられるので「あの人は金持ち」という目で見られるようになります。

そういう無意識の認識が広まる結果、本当に社会の中で「金持ちになる」ような現象が次々に起こると考えられます。

百匹目の猿現象

これが願望実現の仕組みです。

ですからそのカギは、変性意識状態で自分の内部表現を書き換えることですが、ほとんどの人は自分の体内情報が存在しません。

だから神秘業では最初に小周天のような、自分の体内情報を収集する作業を行います。

自分の体内情報を創り上げてから、それを願望に沿うように変更していくのです。

そして、変更した情報を内部表現の同調によって社会に広めていきます。

これが願望実現の基本的メカニズムです。

まとめ

変性意識状態とは、どういう状態をいうのか？詳しく説明しました。

瞑想状態での願望実現方法のメカニズムを解説しました。

次回は催眠術と変性意識状態について解説します。

変性意識状態とは2

こういう超能力的なものに憧れる人には、

特徴があります。

自分に自信が持てない人が、超能力という

いわば「裏ワザ」頼るようになります。

なぜ自分に自信が持てないかというと、

幼少期に親からの励ましがなかったことが

原因になったことが多いものです。

幼少期に母親との葛藤を経験した人には、

心の奥に孤独があります。

それは死への甘い誘いでもあるのです。

なぜか？

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言うと、

それは「当てつけ」なのです。

愛してくれなかった（と感じる）親に対して

「愛してくれなかったから死んでやる」と当てつけの気持ちです。

「死なせなくなかったら愛してよ！」という心の叫びが

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言う

本当の気持ちです。

自殺願望はあなたの中の欲望です。

それはあなたの中の動物の本能です。

人間の中にも動物の本能があって、それが人生の大事な場面

ひとつひとつであなたの人生を決めていたのです。

こういうことを知らずに人生を過ごす人は、大変な

損をしています。

今この瞬間から損する人生とさよならをして

もっと得する人生を望まれる方は、下のリンクから

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

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