もうやめた方がいい。海産物・農産物の詐欺
2021/11/08
言い換えれば詐欺
毎年恒例ですが、これは偽装です。
言い換えれば詐欺です。

1・500万円詐欺?
Yahooニュースより
「北陸の冬の味覚を代表するカニ漁が6日解禁され、今シーズンからブランド化された
石川県産ズワイガニの最高級品「輝」の第1号が500万円の最高値で競り落とされました。」
※カニ一匹に「500万円という方がおかしい」と思わないのでしょうか?
こういうものは他にもたくさんあります。

2・海産物・農産物初物価格
・石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」の今季初競り
1房が140万円
・シャインマスカットの初競り7房入り1箱(5キロ)が過去最高の20万円で
・山形県天童市でサクランボの初競りがあり、地元の農家の「佐藤錦」に1箱100万円の値が
・「夕張メロン」の初競りが24日、札幌市中央卸売市場であり、2玉270万円で落札された
・丹波篠山産マツタケが初入荷し、地元の老舗料理旅館が3本(計70グラム)を83万円で
「5日午前5時10分、豊洲市場で新年恒例の初競りが始まりました。
最高値は青森県の大間港で水揚げされた重さ208.4キロの本マグロで、2084万円で競り落とされました。
これまでの最高値はおととしの3億3360万円でした。2021/01/05」

3・初競り なぜ高い
これらの価格は異常な値段であって、決してその年の市場価格を反映したものではありません。
初セリの様子をテレビ局などのメディアが取材することが恒例化した結果、それの宣伝効果を狙った関係者がこういうバカげた価格を演出するようになったのです。
おそらく、マグロのような大金が動きやすい市場でこういう宣伝工作が始まったのでしょう。
そしてその成功を見た他の市場も、それに倣ったとみて間違いありません。
その後、市場価格からかい離した異常な価格をつけるほど、視聴率も上がることにテレビ局が気づいたと思われます。
だからテレビがそれをエスカレートさせました。
その結果、マグロ一匹に3億3360万円という常識外れの値段がつくようになりました。
しかも落札する方も、その海産物・農産物が高値を付ける方が儲かる構造なのです。
その証拠に、石川県のカニ落札者は地元老舗旅館です。
マスカットや高級メロンの落札者はたいていが大手デパートで、ニュースでそのデパートの売り場が紹介されます。
マグロの場合はすしざんまいというすしチェーンが多かったものです。
だから市場と、それを落札する関係者がグルになって高値を演出しているのです。
それを毎年恒例のニュースとして流しているのが、テレビ局です。
こういう異常な高値を演出すると、一般価格もそれに引きずられて高くなることが判っています。
3億3360万円のマグロの次に入荷したマグロの寿司と言われると、一皿100円の回転ずしでは食べられそうにないと誰でも思うでしょう?
そういう寿司なら、一貫1000円でも「安い!」と感じるはずです。
しかしこれは、海産物・農産物の価格詐欺だと思います。

まとめ
高いと言えば、マツタケも思い浮かべますが、昔はそういう食べ物ではありませんでした。
私の住む山のあちこちに以前はマツタケ山があったと聞いています。
そして昔は地面から生えているマツタケを蹴飛ばして歩くぐらい生えていたものだということでした。
マツタケが高価になったのは、収穫量が減ったからですがもう一つ理由があります。
それはノスタルジーです。
子供の時に食べていた懐かしい味が高くて食べられなくなった時、何かの祝い事に高くても食べようという気分になるのです。
正月恒例の、カズノコがそういう食品です。
いずれにしても、初セリで馬鹿げた高価格をつけるやり方は、ネット社会ではバレバレになります。
そしてこういう出来レースを市場と高級旅館やデパート、そしてテレビ局が行っていると、それは消費者の反発を買うでしょう。
バカにされていると感じるからです。
このままこういうことを続けていると、消費者からの反撃にあわてることになると思います。

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