記憶術で資格試験に受かろうとする方へ/詐欺で40万円失った私が解説

記憶術で資格試験に受かろう　とする方へ

記憶術には、大きな欠点があることを知っていますか？

記憶術には欠陥があるのですが、ネットで調べてもその欠陥は出てきません。

なぜなら「○○式記憶術」を売ろうとする業者・アフィリエイトサイトが検索結果上位に来るからです。

業者アフィリエイトサイトは、趣味で記憶術の記事を書いているサイト運営者より、検索結果上位させたい気持ちが強いです。

しかも金も時間もかけることができます。

こういう構造があるので、記憶術には欠陥があるのですが、ネットで調べてもその欠陥は見つけられません。

私はアフィリエイターではないので、本当の事が書けます。

この記事であなたが得すること（目次）

1.記憶術は資格試験に効果があるのか？

2.記憶術は資格試験に使えない欠点がある

3.本当に資格試験に使える記憶術（無料）

この記事の信憑性

・アフィリエイターでない私だから言える

・詐欺サイトで４０万円取られた私が書いている

・脳科学的に正しい記憶術だから資格試験に使える

1.記憶術は資格試験に効果があるのか？

私自身多くの資格試験を受けていますので、要領を知っています。

建築士資格試験、トンネル工事の資格、橋梁工事の資格、あるいはスポーツコーチの資格試験も取りました。

記憶術にも詳しいです。

普通の記憶術講師よりも詳しく知っています。

だから資格試験に記憶術を使うことの欠点がわかります。

記憶術の欠陥

欠陥と言うか記憶術は具体的なものしか覚えることができないのです

みかんとかスコップとか、ヘリコプターなどは覚えるのが得意です。

それに対し、試験問題はどうでしうか？

具体例で考えてみましょう。

例　建築士試験問題

次のうち、建築基準法で正しくないものはどれか、正しくないものに×をつけよ

（1）建築物とは屋根があるものを言う

（2）建築物には窓が一つ以上なくてはならない

（3）建築物には入り口がなくてはならない

（2）地下室は建築物部分に含まれない

いかがでしょうか？

みかんとかスコップとか、ヘリコプターなどは小学生でも覚えることができます。

しかし、ここで問われるように質問の内容は、みかんとかスコップとかとは違うのです。

※記憶術の得意な記憶できるものと、試験で要求される知識はかなり違う

ですから記憶術教室で教えられることは、こういう試験で要求される知識を記憶術で覚えられるように工夫できる方法です。

しかしそれはハッキリ言って「めんどくさい」のです。

めんどくさいので、結局昔ながらの暗記法に戻ったという人が、記憶術教室受講者の70％です。

複雑な記憶術の欠陥　「めんどくさい」から長続きしない

記憶術の欠陥2

例えば「記憶の学校」というところで学べる記憶術は、記憶術場所法というものだそうです。

記憶術場所法は、古代ギリシャのシモニデス記憶術とも言います。

記憶術場所法について説明します。

やり方

1.あなたが自宅から学校までの道を思い出し、そこにポイントを設定します

ここでは「交番」「八百屋」「交差点」とします。

2.記憶すべきアイテムを用意します

ここでは「みかん」「スコップ」「ヘリコプター」

3.ポイントとアイテムを組み合わせて、短い物語を造ります

「交番」に「みかん」を投げつけたらおまわりさんに追いかけられた

「八百屋」の親父が「スコップ」で小判を埋めていた

「交差点」で「ヘリコプター」が信号無視した

こういう風に短い物語を造れば、自宅から学校までの道で思い出すことができる記憶方法です。

つまり、「交番」「八百屋」「交差点」・・・と思い出すことができます。

「交番」「八百屋」「交差点」・・・から、「みかん」「スコップ」「ヘリコプター」・・が思い出せます。

この方法を応用して、他の記憶術は創られています。

メモリーパレスとか記憶の宮殿などもそういう方法です。

記憶術の欠陥2なぜ資格試験に使えない？

ほとんどの記憶術講師は、物語を造ることが記憶術だと説明します。

じつは記憶術講師は知りませんが、場所とアイテムを組み合わせて物語を造ることが、記憶術ではありません。

記憶術とは、記憶したいものを「面白く加工する技術」なのです。

先の話ですが「「交番」に「みかん」を投げつけたらおまわりさんに追いかけられた」は面白いです。

この物語は、「交番」と「みかん」だから作れました。

もしこれが「「八百屋」で「みかん」を売っていた」だったら面白いですか？

「「八百屋」で「みかん」を売っていた」だったら記憶できますか？

もし「「八百屋」で「りんご」を売っていた」だと間違って記憶したとして、間違いだとわかりますか？

面白くない情報、当たり前の情報では、それは無理ですね。

「八百屋」の親父が「スコップ」で小判を埋めていたのは、思白いから思い出すことができます。

「「八百屋」で「りんご」を売っていた」は思い出せません。

学校で友達に「「八百屋」の親父が「スコップ」で小判を埋めていた」と話すことはあるでしょう。

でも、「「八百屋」で「りんご」を売っていた」と話しても、相手にされないのでそういう話はしません。

友達に言いたくなるような話でないと、「記憶できない」のです。

ところが記憶術講師は、「「八百屋」で「りんご」を売っていた」いうことでも記憶術になるというのです。

しかしそれは間違いです。

記憶術の欠陥2　面白い話を造るのは難しい

ちょっと考えても、従来の記憶術にはこういう欠陥があります。

欠陥とは資格試験に使えない欠点と言う意味で、他の事に記憶術を使うのなら使える場合はあります。

さらに記憶術には、資格試験に使えない欠点があります。

これは致命的欠陥です。

2.記憶術は資格試験に使えない欠点がある

記憶術教室でよく行われるデモンストレーションがあります。

講師が生徒に「何でもいいから30個のアイテムを言いなさい」と言います。

すると生徒から、次々にアイテムが上がります。

「みかん」「スコップ」「ヘリコプター」・・・

記憶術講師はその30個のアイテムを間違うことなく記憶して、授業の最後にもまた言うことができるのです。

しかも、途中から言うこともできるし、逆に言うこともできます。

生徒たちは感動します。

感嘆の声をあげます。

そして思います。

「俺もああいう能力が欲しい」

しかしこれのからくりは知っていますね。

もしここで覚えるべきものが次のようだったらどうでしょうか？

・屋根があるものは建築物

・窓が一つもないのは建築物ではない

・入り口がない建築物はない

覚えられませんね。

こういうものが、試験に出る事柄です。

しかも資格試験に出るようなものは、「似ているものが多い」のです。

「窓がない」とか「入口がない」とか混乱するようなことが、試験にはでます。

記憶術で覚えるような「みかん」と「スコップ」はまったく違うものです。

資格試験で覚えなければならないものは、「みかん」「りんご」「なし」「トマト」・・のような似ているものの些細な違いです。

しかも「みかん」「りんご」のような実態のあるものではなく、「建築物」とか「法令」のようなものが試験にはでるのです。

ここで思い出してください。

記憶術の本質とは、記憶したいものを面白くする技術です。

あなたは「建築物」とか「法令」を使って面白い物語を造れますか？

しかもそれはたくさん面白い物語を造らねばならないのです。

めんどくさくないですか？

こう考えると、従来の記憶術を資格試験に使える人はすごく限られることがわかると思います。

従来の記憶術・教室セミナーではこういう欠陥は教えられません。

ましてやアフィリエイトみたいなサイトでは、絶対に言いません。

次の章ではいよいよ資格試験に使える記憶術を公開します。

3.本当に資格試験に使える記憶術（無料）

結論から言います！

テスト（資格試験）に出る問題の傾向を把握することです。

つまりこれは「記憶術とは関係ありません」。

なーんだ！と思われるかもしれませんが、記憶していれば何でも解けると思う人が記憶術を求める人です。

それは間違いです。

数学公式を記憶していても、どんな問題も解けるわけではありません。

それと同じで記憶する情報を選別できるようになることが、記憶術を活用する要なのです。

テスト（資格試験）に出る問題の傾向とは？

テストは似たような事柄の「違う部分」を知っているかどうか要求することが多いです。

建築基準法で正しくないものはどれか、正しくないものに×をつけよ

（1）建築物とは屋根があるものを言う

（2）建築物には窓が一つ以上なくてはならない

（3）建築物には入り口がなくてはならない

これってわかりやすく言うと「ねこ」と「ライオン」と「虎」の似ている部分と違う部分を問うのと同じです。

正しくないものはどれか、正しくないものに×をつけよ

（1）オスの虎にはたてがみがある

（2）ライオンは黄色い体に黒の縞々がる

（3）ねこはすべての人がかわいいと思っている

どうでしょうか？

こういう問題を見ると、テスト問題がどういう仕組みで造られているのか、すぐに理解できますね。

ですから建築基準法の試験勉強をするときには、「ねこ」と「ライオン」と「虎」の似ている部分と違う部分みたいにわかるまで知識を選り分けることです。

漫然と覚えるだけだと、質問形式が変わると答えられなくなります。

次のうちで対応するものに線を引け

・窓　　入口

・ドア　建築物ではない

・駐車場　開口部

みたいなものですね。

こういうふうに教科書のような文章でかかれたものをまとめることで知識にし、その知識の正確さを問うものが資格試験には多いです。

というか数学の試験のような問題は特殊な科目を除き、ほとんど出ません。

ですから、資格試験に臨もうとする人は、そういう試験問題の傾向に沿った知識のまとめ方をして覚えるといいのです。

それは次のような試験問題の傾向です。

（1）建築物とは屋根があるものを言う

（2）建築物には窓が一つ以上なくてはならない

（3）建築物には入り口がなくてはならない

記憶術　資格試験傾向と対策

ここでは日本史の問題で考えてみます。

誰も一度は見たことがあると思いますが、今ではほとんど忘れているかも知れないような知識で考えます。

それが日本史の知識です。

江戸時代末期、徳川幕府は財政難に陥って、財政改革の必要性がありました。

そこで三度の改革と、田沼意次の積極財政時代がありました。

これを時系列に書くと

・享保の改革

・田沼時代

・寛永の改革

・天保の改革

各改革の特徴

・享保の改革

首謀者　8代将軍 徳川吉宗

質素倹約　米による経済

・田沼時代

老中 田沼意次

商業主義　積極財政

・寛永の改革

老中 松平定信

厳しい質素倹約　定信による祖父吉宗の真似

・天保の改革

老中 水野忠邦

非常に厳しい質素倹約

各改革の詳細

・享保の改革

・足高の制
･公事方御定書の制定
･上げ米の制
・新田開発
･目安箱の設置

・田沼時代

･株仲間公認
･長崎貿易輪出を奨励
･蝦夷地など開発

・寛永の改革

･囲米の制
･棄捐令
･寛政異学の禁
･旧里帰農令

・天保の改革

･株仲間の解散
･人返し令
･上知令

すべて覚えようとするとこう感じになります。

まずはあなたがこれを見て問題を考えてみましょう。

答えを考えるのではなく、問題を考えるのです。

こういう感じです↓

正しくないものはどれか、正しくないものに×をつけよ

（1）オスの虎にはたてがみがある

（2）ライオンは黄色い体に黒の縞々がる

（3）ねこはすべての人がかわいいと思っている

このような質問の真似をしてみるのです。

正しくないものはどれか、正しくないものに×をつけよ

（1）享保の改革は松平定信が行った

（2）寛永の改革では蝦夷地の開拓を奨励した

（3）田沼時代はすべて間違いだった

いかがでしょうか？

「テストの問題を造る方になる」と、ただ試験勉強を記憶しようとする場合より、知識の重要性の違いがわかるのではありませんか？

つまりそこから「テストに出る知識」「出ない知識」の違いがわかります。

もっと詳しく説明します。

それは、構造を知ることです。

これは図にすれば、どういう構造になっているのかすぐにわかります。

ネコ科の動物だとこうです。

これは会社組織と同じ構造です

江戸時代の改革も、会社組織と同じ形をしているのです。

そしてこういう色分けがされたなら、質問の色分けをすることができます。

・享保の改革は徳川吉宗が行った

・寛永の改革は徳川吉宗が行った

・享保の改革では棄捐令・目安箱の設置が行われた

色分けできると、答えを間違うことはありません。

こういう構造が頭の中にできることが「理解出来た」ことであり、「試験勉強」なのです。

そこから「テストに出る知識」「出ない知識」の違いがわかります。

あなたは「テストに出ない知識」は覚える必要がありません。

ですから「テストに出る知識」だけ覚えるようにすれば効率があがります。

そしてあなたが「テストに出る知識」の中で、覚えることができないものにだけ、記憶術の方法を使えばいいのです。

じつはこれが「記憶術の活用法」です。

記憶術で資格試験まとめ

1.記憶術は資格試験に効果があるのか？

記憶術は具体的でかけ離れたもの同士を覚えるのに効果的

2.記憶術は資格試験に使えない欠点がある

試験問題は似たようなものの些細な違いを問うもの

記憶術とは相性がわるい

3.本当に資格試験に使える記憶術（無料）

「テストに出る知識」「出ない知識」の違いがわかることが重要

「テストに出る知識」の中で、覚えることができないものにだけ、記憶術の方法を使えばいい

この記事の続き

記憶術で資格試験に受かろうとする方へ/詐欺で40万円失った私（第二回）

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

これを読まないと記憶術を役立てることはできません/誰も言わない真実