発達障害でもマインドフルネスで幸せな生き方ができる　

あなたは自分が発達障害だと

疑ったことがありますか？

じつに15人に1人が発達障害だと言われており（2017年5月21日ＮＨＫスペシャル放送）

30人学級なら、2人いることになります。

多くの人が発症する発達障害には

広汎性発達障害 (PDD)

注意欠陥・多動性障害 (ADHD)

学習障害 (LD)

自閉症スペクトラム

があると言われています。

そういう発達障害の人でもマインドフルネスで、改善して

幸せな人生を送れることを解説します。

というのは、他のサイトでは発達障害の病状について書くだけで

『だから、どうすれば？』という疑問には答えないからです。

１・2017年5月21日（日） 午後9時00分

ＮＨＫスペシャル　発達障害

小中学生の１５人に１人と言われる「発達障害」。

最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、発達障害の人は、

生まれつき、独特の「世界の見え方・聞こえ方」をしているケースが多いことがわかってきた。

番組では、当事者の感覚・認知の世界を映像化。

これまで誤解されがちだった行動の裏にある「本当の理由」に迫り、これまで言えなかった、

わかってもらえなかった当事者の思いを生放送で発信していく。

【司会】井ノ原快彦，有働由美子，

【発達障害カミングアウト　出演】栗原類，綾屋紗月，片岡聡

番組で紹介されたあるASDの女性は躁うつ病と診断され、現在は無職で就労支援を受けている。

食品工場で働いていた際は、音や臭いが苦痛だったが、言い出すことが出来ず

辞めざるを得ない状況に。

事務の仕事についた際は周囲の人とコミュニケーションがうまく取れず苦しんだそう。

彼女は「社会が求める人は自分とかけ離れていて、どう改善していいかわからない」と

コメントしている。

 ２・他の人と違う？

当番組では「発達障害者の感覚異常」について取り上げた場面が、

これまでにない画期的企画でした。

あなたも小学生時代、同級生の中に感受性の違う生徒がいて

「こいつ、なに考えているんだ？」と

感じたことがあると思います。

あるいは、あなた自身がそういう子供であったかもしれません。

なにしろ15人に1人はそういう人がいるのですから、

【また、発達障害は日常や仕事でのストレスが強いことから、

二次障害として“うつ”や“不安障害”“強迫性障害”といったものに

繋がる可能性が高いと専門家は危惧しているとか。

イギリスの調査では、ASDの最大70％がうつになっていると発表されたという。】

番組では、発達障害の3つのグループについて説明しています。

まず1つは“コミュニケーションが苦手”、“こだわりが強い”という特徴を持つ「ASD（自閉スペクトラム症）」です。

アスペルガーや自閉症もASDに含まれるといいます。

そして2つ目が、“不注意”や“落ち着きがない”という特徴のある「ADHD」。

3つ目が“読み書きや計算といった特定の分野が極端に苦手”という特徴のある「LD（学習障害）」です。

このような人たちはじつは「普通の人とは違う人生を生きて」います。

というのは、神経が過敏であり周りの音が異常に大きく聞こえるなどの、

普通の人が感じる世界とは異なる「世界」で生きているのです。

このような症状を持つ人たちは、決して知能が低いとは限りません。

むしろ、普通より知性が高い人が多いようで、東大などの有名大学卒業生も

このような人がかなりいると

言われています。

 ３・なぜ「異常世界」に住んでしまうのか？

<発達障害は、これまで社会性やコミュニケーションに問題がある障害として知られてきた。

しかし最新の脳科学研究や当事者への聞き取りから、

生まれつき独特の“世界の見え方・聞こえ方”をしている場合が多いことが判明。

例えば多くの人にとってはなんでもない日常の空間が、耐えられないほど眩しく見えたり、

小さな物音が大音量に聞こえたりといったことが挙げられる。

その独特の感覚や認知が、

実は社会不適応につながる原因の1つになっているという>

あなたはカクテルパーティー効果を知っていますか？

これは大人数のパーティーのようなところでも、自分の名前とか友人の声などは

聴くことができるという脳の働きを言います。

音声の選択的聴取 (selective listening to speech)のことで、選択的注意の代表例である。

1953年に心理学者のコリン・チェリーによって提唱された。

人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。

この機能は音源の位置、音源毎に異なる声の基本周波数の差があることによって達成されると考えられる。

つまり、このような音源位置の差や基本周波数の差をなくした状態で、

複数の人の音声を呈示すると、聞き取りは非常に難しくなる。

なぜカクテルパーティー効果が人の脳にはあるかと言うと、

人類進化にその原因を見つけることが

できます。

人は最強の動物ですが、肉体的にはライオンや象にはかないません。

どうして人間が最強の動物になれたかと言うと、集団で知恵を出し合って

リーダーの元、統率された計画的な狩ができるようになったからです。

すなわち、そのカギはコミニュケーション能力にありました。

統率された計画的な狩ができるようになったから、

マンモスなどもとらえて食べることができたのです。

そのため、人間の脳は「相手が人間だと知る」と

その人の言動に特別な注意を払うことができるように進化しています。

どういうことかというと、それが人の顔だとわかるとそこに表情変化を

とらえようとしてしまう働きがあります。

その働きは、他の情報に優先するのです。

これがあるために、スマイリーフェイス（ニコちゃんマーク）のような単純な図形でも

表情だと認識できます。

そして心霊写真のように、背景の一部が顔であると認識したなら（そう感じてしまったら）

それは顔にしか見えないような働きが起きてしまうのです。

カクテルパーティー効果とは、この働きの音声版です。

雑音を聴いていて、その中に日本語を見つけたら日本人である

私たちはその雑音の中に、日本語の単語を捜さざるを得ない気持ちが起きるのです。

この働きがないのが、

発達障害者なのです。

 ４・実験結果

番組では発達障害者の証言に基づき、彼ら彼女らが感じている世界を表現する

ことに成功しています。

その世界は非常にまぶしくて、特に音が異常に聞こえる世界でした。

というのは例えば、あなたがカフェで友人とお茶しているとします。

そのときＢＧＭが50デシベルで聞こえていて、友人の声が60デシベルだったとします。

しかしあなたの脳がカクテルパーティー効果を働かせるので、

あなたにはＢＧＭは20デシベル以下

ぐらいにしか聞こえません。

おかげで友人と楽しい会話をすることができます。

発達障害者にはこの働きがないのです。

つまり同じ状況で、

「ＢＧＭが50デシベルで聞こえていて、友人の声が60デシベルで」聞こえるのです。

その差が10デシベルなので、背景音が非常にうるさく聞こえて会話に集中できません。

そういう世界が、発達障害者の住む世界です。

同様のことが視覚入力でも起きるために、他人の表情がうまく読み取れません。

本人は表情を読み取ろうという気持ちはあるのですが、うまく脳が働かないために

読み取ることができないのです。

ニコちゃんマークが笑顔には見えないのです。

つまり発達障害の人というのは、人間が最強の動物になれたと言う

鍵になった部分がうまく働いていない人です。

コミュニケーション能力の礎となる、雑多な音から言語だけを抜き出す力とか、

雑多な視覚情報から、顔や表情だけを抽出する能力が発揮できない人なのです。

それ以外は高い能力を持つ人です。

しかし、このような障害のために幼い時から他人から疎外されるような感覚を

覚えることが多い人です。

他人とは違う聴こえ方をするために、例えば授業中でも先生の声が聴こえなくて

授業に集中できなかったりします。

それは他人には理解されません。

そのため、無用な迫害・いじめを受けたりしてしまうのです。

 ５・解決策としてのマインドフルネス

マインドフルネスとは気付きという意味ですが、

具体的にはヴィパッサナー瞑想を

中心とした「生きる上での人生の誤解」に気づくものです。

※無用な「人生の誤解」に気づく

発達障害の人が他人には理解されないと思っていたのは、じつはそういう人は

違う世界の見え方がしていて、他の人とそこ以外は同じだと

気づくことができるとか、

そういうのがマインドフルネスです。

なぜそういう人たちが苦しむかと言うと、脳の扁桃体にあります。

下の説明図をご覧ください。

扁桃体は簡単に言うと、感情を作り出す器官ですが、

そこが苦しい感情を作り出してもそれに「気づけ」ばいいだけのことです。

苦しいと思ったとき、スイッチを切り替えて『あっ、今自分の偏桃体が反応している』と

気づけば苦しい気持ちがなぜ発生したかがわかります。

そしてそれが、『意味があることなのか・必要ないことか』が判断できるようになれます。

脳に入ってくる情報入力は簡単には変えることはできませんが、

その情報をいかに処理するかは変えることができます。

無用な迫害・いじめを受けたりしてしまうのは、あなたの脳が

それは「迫害やいじめ」だと受け取るからです。

もっと言うとそれを「迫害やいじめ」だと『言葉』で

飾るからです。

そういう装飾をすることをやめれば、「迫害やいじめ」だと

感じることはなくなります。

これがマインドフルネスです。

他にも発達障害を直すと言われている方法があります。

代表例が薬やグループ療法です。

・大人の発達障害、特にADHDやアスペルガー症候群には薬物療法は効果的です。

薬物療法は患者の脳の機能を以前の状態に回復させるために使用しますが、

大人の発達障害でも、多くの場合、脳の機能の回復に効果があります。

発達障害に効果のある薬はいくつかありますが、その人の症状に合わせて使用されます。

●SSRI（選択的セトロニン再取り込み阻害薬）

セトロニンの再取り込みを阻害して作用する薬で、大人では一般にうつ病に用いられる薬です。

●バルプロ酸

てんかんの治療によく使われます。近年は躁うつ病の治療に用いられますが、発達障害にも有効です。

●抗精神病薬

主に低機能自閉症や問題行動をともなう知的障害者の治療に用いられます。

・自助グループへの参加

発達障害の人は、多くの場合、自己評価が低く、地域や職場で孤立しがちです。

このため同じ経験や苦痛を味わった仲間と話し合うことは、このうえない安心感を与え、

不安を取り除いてくれます。

自助グループはこれらの治療に非常に有効であることが幅広く立証されています。

「大人のADD＆ADHDの会」（SOAA）もこのような自助グループの１つです。

大人のADHDに関わる人たちが本来持つ能力を最大限生かして生活していくことができるように、

その実態を把握し、社会認知度を広め、生活支援に寄与することを目的としています。

大人のADHDに苦しんでいる人の中には、SOAAに入会してパートナーや同僚の理解と協力がえられるように、

人生に新たな希望を見出すケースがたくさんあるということです。

**************

マインドフルネスは自分ひとりでできることが利点です。

また薬物のような副作用の恐れはありません。

まとめ

あなたは自分が発達障害だと疑ったことがありますか？

じつに15人に1人が発達障害だと言われており

30人学級なら、2人いることになります。

そういう発達障害の人でもマインドフルネスを行うことで、改善して

幸せな人生を送れることを解説しました。

説明の中で、先生の声が聴こえないことで

授業についていけなかったり、クラスで孤立することを書きました。

じつはこれは、学校だけでなく家庭でも起きています。

つまり発達障害の人は赤ん坊の時、母親の声がうまく聞こえなかったり

両親や兄弟の表情が読み取れなかったりした可能性が高いのです。

そのため、そういう子供を持った親はうまく育てられないと悩むケースがあります。

あるいは、自分の子供にうまく愛情を注げないという感情を抱くことがあります。

しかし「親は子供を愛するものだ」という、

常識という名の社会的圧力があるために

そういう両親は誰にも言えず

悩むものなのです。

そのような環境で育った子供は、

自信が持てない人になります。

なぜ自分に自信が持てないかというと、

幼少期に親からの励ましがなかったことが

原因になったことが多いものです。

幼少期に母親との葛藤を経験した人には、

心の奥に孤独があります。

それは死への甘い誘いでもあるのです。

なぜか？

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言うと、

それは「当てつけ」なのです。

愛してくれなかった（と感じる）親に対して

「愛してくれなかったから死んでやる」と当てつけの気持ちです。

「死なせなくなかったら愛してよ！」という心の叫びが

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言う

本当の気持ちです。

自殺願望はあなたの中の欲望です。

それはあなたの中の動物の本能です。

人間の中にも動物の本能があって、それが人生の大事な場面

ひとつひとつであなたの人生を決めていたのです。

こういうことを知らずに人生を過ごす人は、大変な

損をしています。

今この瞬間から損する人生とさよならをして

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

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