年収1000万円はウソじゃなかった!けど耐えられない職業(知らないとまずいことに)
「誰でもかんたんになれる」
とだまされて、ひどい職業についたと嘆く人がいます。
その人の年収は1000万円もあるのに、嘆くのです。
なぜでしょうか?
・マグロ漁船やカニ漁船のような過酷な仕事ではない
・違法なことはまったくない
・その職業に就くための専門学校さえある
こんなホワイトな職場なのに「つらくてやめたい」というのはどうしてでしょうか?

1・その職業とは?
答えは「ボートレーサー」です。
昔風に言うと「競艇」ですが、ボートレース協会はこの呼び名をやめたいようです。
それは置いといて、平均年収が軽く1000万円を超えるボートレーサーになったのに、つらくてやってらんないよ!と辞めた人がいます。
本当はこの人、八百長をやってそれがバレてやめたのですが、「八百長を始めた理由」がつらくてやってらんないよ!だったのです。
この人、じつは育ちが一般の人とは違う人だったのです。
いったいどう違うのでしょうか?
それを知るとあなたはびっくりして、腰がへなへなとなって「ヒエー!」とその場に座り込んでしまうかも?
詳しく説明します。

2・暴力団関係者
この人は今30歳ぐらいですが、わけあって小学生のころから暴力団関係者に育てられました。
歳は離れていますが、その人とは従兄弟関係だそうです。
暴力団関係者といってもいろいろありますが、けっこう「上級職」の関係者だったそうです。
ですから幼いころから賭博・ギャンブル(同じか?)に慣れ親しんだ、ある意味エリートの人だったのです。
中学ですでにそういう方面の頭角を表していたほどのエリートでしたから、高校に行くつもりはなかったのですが、中学の先生の勧めで受験することにしました。
中学の先生に言われた言葉は、「名前さえ書いておけば受かるから」だったそうです。
そして本当に名前だけ書いたら、受かったそうです。
そういう札付きの高校でしたから、映画に出てくるヤンキー高校みたいでけっこう楽しかったそうです。
楽しかった三年間はあっと言う間に過ぎて、さて何をしようかと思ったとき目にとまったのが「競艇選手募集」のポスターでした。
そこでこの人、初めて人生について真剣に考えたそうです。
「俺の人生はどうせ暴力団関係者の従兄とは切れないだろう、だったらこのままだと暴力団に入ることが確実だ!」
それはさすがヤバイと思った男は、「そうだ競艇選手だ!」思ったのです。
もちろん年収1000万円の文字も決断した理由ではありました。
さて、競艇選手になるためには選手養成の学校に一年間閉じ込められる必要があります。
選手養成の学校とは普通の専門学校ではなく、よく言えばホグワーツみたいな全寮制、悪く言えばタイガーマスクも卒業した「虎の穴」みたいな機関です。
そこへ入るにも学科試験があるのですが、出てきた国語の問題は次のようなものだったそうです。
「ほうたい」○帯 の〇に入る漢字を次の三つから選びなさい
1.包 2.法 3.砲
これがわからなかったそうですから、さすがエリートです。
ところがなぜか合格して、地獄の一年を過ごしました。

3・憧れのボートレーサー生活
暴力団関係者になるような人は、机と椅子で勉強するような勉強が苦手でも、現実生活では目端が利く人が多いものです。
「目端が利く」とは、その場に応じてよく才知が働くことを意味するのですが、一流大学出の人でこういう才能が全然ない人がいるものです。
それとは正反対に、二次方程式とかまったくわからないけど、彼女のつくり方とか、小銭を儲ける方法に敏い人がいます。
暴力団関係者になるような人は、そういう人です。
だからこの人もボートレーサーとしてすぐに頭角を現わし、若くしてA1級と言う最高位のランクになりました。
ところがです!
ボートレーサーはレース期間中は選手寮に拘束されるのです。

それは外部と連絡を取り合って八百長をする者が後を絶たなかったためで、携帯電話も取り上げられます。
つまり選手寮に拘束されるといっても大げさではないくらいの、軟禁状態なのです。
しかも上級選手になるほどレースに出る機会が増えるので、軟禁状態が長くなるのです。
つまり年収1000万円を超えると、一か月の内20日ぐらいは寮に閉じ込められてしまうのでした。
普通のサラリーマンであれば、一日の拘束時間は基本8時間ぐらいです。
ところが閉じ込められるのであれば、24時間ですからこの男は「普通のサラリーマンの3倍の時間だ」と感じたそうです。
そうなると普通のサラリーマンの年収330万円として、その3倍が1000万円ですから、これでは割に合わないと感じたそうです。
そういうことって世の中にけっこうありますよね。
実際にあこがれの職業についてみたら、こんなはずじゃなかったってこと!
※付記 A1級だと2000万以上の収入があります。

まとめ
問題は若くしてこういう仕事しか知らないと、やり直しができにくいことです。
しかも高給取りであるほど、質素な生活になることに絶えられません。
パパ活なんかでも生じる問題です。
ボートレーサーという技能を持ったがために、他の生き方になかなか変えることができない悩ましさが生じてしまうのです。
他の職業でも、例えば小中学校で絵の才能があるばかりに芸術系の学校に進んで、なれたのはアニメ制作でしかなかったというようなものです。
本人の希望は芸術家だったのですが、それは難しかったのです。
音楽の才能でもそういうことはよくあります。
おすもうさんなんか、まさにそうですね。
じつは医師もそういう職業ではないかと、ひそかに思っています。
でも小中学校の段階で、そういうことはわかりません。
結論 やり直せる可能性を常に残しておかないと、一生ホグワーツ暮らし

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