新興宗教の洗脳の手口
新興宗教の洗脳の手口を
ほんの少し知っているか知らないかで、洗脳されるかどうかが決まってしまいます。
洗脳とマインドコントロールはどう違うのか、あなたは説明できますか?
じつはこの二つには、明確な違いはありません。
「洗脳」は中国が創った?
1・洗脳とマインドコントロール
洗脳という言葉は、中国の人民解放軍が造った言葉だと言われています。
英語ではこれが直訳されて、マインドウオッシュと言います。
この場合の洗脳とは、肉体的暴力なども使って人の意識を変える手段であると考えられます。
一方、マインドコントロールはもっと最近できた言葉で、この言葉の意味は肉体的暴力によらず知らず知らずのうちに心を変えられてしまうことだと言われています。
例えばホストクラブの雰囲気やホストの話術にハマってしまう場合は、マインドコントロールだというわけです。
しかしこの両者に明確な違いはなく、ほぼ同じと言っても問題ないと思います。
新興宗教やスピリチュアル系の集団は、信者やメンバーを増やすために洗脳/マインドコントロール的技術を多用します。
その中には、「え!この業界でも?」というものが存在します。
オカルト研究で名高い山口敏太郎
2・占い業界でも
作家でありオカルト研究家でもある山口敏太郎氏は、評判が異常に高い占い師は洗脳/マインドコントロール的技術を使っている場合があると言います。
山口敏太郎氏が調べたケースでは、次のようなものがありました。
ある有名な占い師がいて、彼女のもとには全国から相談に訪れます。
この占い師がすごいのは、相談者が口を開く前からどこから来たのかとか、どういう相談なのかというのを、ピタリと当てることです。
じつはこれにはからくりがありました。
相談者が占い師に会う前にアシスタントのおばさんが出てきます。
占い師が来るまでにその人がさりげなく、どこから来たのかとか、相談内容は何かとか聞き出すのです。
そして相談者が占い師に会っているときにお茶を持ってくるのですが、その湯飲み茶わんの置き方で出身が九州だとか、東北だとかわかるトリックだったそうです。
また女性の相談は、ほぼ100%恋愛に関する相談なので、それも湯飲み茶わんの置き方で細かいところまでわかるようにしていたと言います。
現在であれば、待合室での会話をビデオで撮影して中継すれば、こういうめんどうなことも必要ないでしょう。
とにかく、相談者は何も話していないのにどんどん占い師に心の中を言い当てられるので、びっくりします。
びっくりすることで心の中に一種のスキができて、それで占い師の言うことをすっかり信じ込んでしまうのです。
こういう業界でも、洗脳/マインドコントロール的技術が使われています。
インドで生まれた「魔術」は手品の元祖
3・昔から宗教では使われていた
じつはこういう方法は昔から知られていて、特に宗教界では多用されていました。
人はびっくりすると、心にスキができます。
より詳しく説明しますと、びっくりするということは、脳がどういうことが起きたのか理解できないという状態なのです。
そういう状態になると、脳は思考を一時停止します。
一時停止することで新しい現象や情報を入れて、それらを元に状況判断しようとするのです。
だから思考を一時停止させると、脳は新しい情報を疑うことなく取り入れやすくなるのです。
思考が停止しているのだから、脳の「疑うという回路」も停止するのです。
この現象は催眠術でも使われていて、びっくりさせるので驚愕法と呼ばれます。
相手を驚かせることができれば、これはどういう方法でも構わないのです。
そのために発明されたのが、じつはマジック(手品)なのです。
マジックは本来宗教的な儀式で使うために開発されたのですが、それが次第に芸として独立しました。
本来は宗教が信者獲得のために、聴衆を驚かせるために開発され使われていたものです。
それは2000年ぐらい昔のことですから、人々にそのような技術に関する知識がほとんどないような時代でした。
だから単純な手品でも驚かせることができたのです。
そういうことに尾ひれがついて広まったせいで、宗教は奇跡が起こせるといううわさが広まったというわけです。
モーゼの奇跡
まとめ
新興宗教によらず、既存の宗教でも洗脳/マインドコントロール的技術が使われてきました。
単純で効果的なのは、催眠術の驚愕法を使うやり方です。
オウム真理教ではこのやり方を発展させて、信者に覚せい剤やLSDをこっそり与えて幻覚を見せていました。
それを教祖のパワーだと思わせたのです。
このように薬物を使う洗脳は非常に強力です。
インド風様式のオウム真理教
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