10万円無差別支給の裏で起きるヒドイこととは?
10万円を支給する
公明党が公約にしていた、18歳以下の子供を持つ家庭に10万円を支給するという政策です。
結局960万円の所得制限を設けることで決着しましたが、半分をクーポン券にすることが問題になっています。
なぜそんなめんどくさいことをするのかという批判ですが、クーポン券を印刷する会社が不当に儲かるのではないかということも監視すべきかと思います。
それとともに行われる、マイナンバーカードを持つ人に対する優遇策ですが、これはうっかり行うとひどい目に遭います。
損したくない人はお読みください。
1・マイナンバー優遇策
・マイナンバーカードを新たに作る人に5000円
・マイナンバーカードを保険証にする人に7500円
・マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける人に7500円
これを見て「おかしい!」と思わない人は、「ひどい目に遭う」確率がちょっと高い人です。
その理由は「マイナンバーカードを新たに作る人」には5000円ですが、他の二つを行う人には7500円くれるということに注意していないからです。
この政策のそもそもの理由が、マイナンバーカードの普及にあるなら、「マイナンバーカードを新たに作る人」に10000円とする方が自然です。
そうなっていないのは、なぜでしょうか?
2・財務省という黒い省庁
そこにあるのは、財務省の大蔵省時代からの野望です。
つまり国民ひとりひとりの銀行口座をきっちり把握して、税金逃れをしないようにしたいという思惑があるのです。
これを完遂することで、国民から税金を完璧に吸い上げたいという財務省の野望があります。
しかし、財務省官僚は経済の実態を知りません。
これを行って、つまり「・マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける人に7500円」あげる政策で、国民ひとりひとりの銀行口座をきっちり把握できるかというとそれは無理なのです。
無理どころか、国民の不公平さをますます助長するダメな政策になる可能性が高いです。
その理由は?
3・財務省のワナにハマる人
「・マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける人に7500円あげる」という政策の裏にあるのは、銀行口座を把握することで脱税の芽を摘むことなのです。
ところが、脱税をする可能性が高いのはキャバクラやパチンコ屋です。
もっと広く言うと、零細・中小企業のオヤジです(なぜか男限定)。
そんな零細・中小の社長が「マイナンバーカードと銀行口座を紐付けるか?」ということを考えてみましょう。
そこで、ある中小企業の社長の時給を計算すると5000円だとします。
するとこの社長が「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」作業に要する時間が一時間以内であれば、2500円儲かるという計算になります。
しかしたかだか2500円儲かるということで、ふだんの業務をほったらかしてこの作業を行うかというと、まずしないでしょう。
銀行口座を把握されるリスクに対して2500円は安すぎるし、初めて行うことはめんどくさいものです。
そして役所の申請に、一時間以内でできるものはないということを知っているからです。
ですから、零細・中小企業のオヤジは7500円のために「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」作業は行いません。
では、「・マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける人に7500円あげる」という政策に乗っかるのはどういう人でしょうか?
ひとりは専業主婦、もうひとりは学生や社会経験の浅い人です。
7500円という目先のカネのために、一日走り回って役所の申請をするような人はそういう種類の人が多いです。
つまり財務省が「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」ことで、脱税の摘発をやりやすくしようと政策は、まったく関係ない人の紐づけばかりを集めてしまうのです。
役人のマヌケなところです。
しかし、「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」ことで、将来思わぬ税金を搾り取られる政策が行われるかも知れません。
くわばらくわばら
まとめ
安倍首相の政治を嫌って「アベ政治を許さない」というポスターが街に貼られていました。
あれを作り、ポスターを街に貼った人は正義感が強い人だろうと想像します。
しかしそういう正義感で社会を正そうとすることは一見正しそうですが、悪い結果を産むことが多いものです。
「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」ことで、脱税をするキャバクラやパチンコ屋を取り締まれると短絡的に考える思想に近いからです。
人の行動は合理的なものだけでなく、感情に依存する部分が大きいものです。
脱税の可能性を常に考える中小企業のオヤジが、「マイナンバーカードと銀行口座を紐付ける」ことに強い懸念を抱くのは当然です。
そこまで考えることができない役人の浅知恵が、庶民の銀行口座だけを把握してしまう結果を招くのです。
そして7500円のために自分の大切な個人情報を売り渡す庶民もまた、浅知恵だと言うと言いすぎでしょうか?
※【犬も歩けば棒に当たる】
本来は、犬がうろつき歩いていると、人に棒で叩かれるかもしれないというところから、でしゃばると災難にあうという意味であった。
今は、 何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ。
『江戸いろはかるた』の第一句。
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