記憶術方法場所法（ペグ法）で抽象的なものを覚える試験対策法2

記憶術の方法　科学的に記憶術を考える

記憶術の欠点はテスト勉強に使いにくいことです。

記憶術は具体的なものを組み合わせて、物語を創る方法が主体なのでそこがテストと相性がわるいのです。

というのはテスト勉強や受験・資格試験で問われる知識と言うのは、ほとんどが抽象的なものです。

これまでの記憶術の間違いを指摘しています。

目次

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

3.記憶術方法場所法（ペグ法）の間違いやすい点

私が書いています。

・長年のマインドフルネス瞑想を行った

・その結果リアルタイムで脳の動きがわかるように

・それを使った記憶術を開発

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

抽象的なものを具体的なものに変換することが、このやり方の基本になります。

具体的に説明します。

抽象的な事柄の代わりに、ここでは歴代アメリカ大統領で説明します。

歴代アメリカ大統領

1.ニクソン

2.フォード

3.カーター

4.レーガン

5.ブッシュ（パパ）

6.クリントン

7.ブッシュ（息子）

8.オバマ

9.トランプ

10.バイデン

歴代アメリカ大統領の名前を知っている具体的なものに変換する。

1.ニクソン⇒牛肉

2.フォード⇒アメリカの自動車

3.カーター⇒ガーターベルト

4.レーガン⇒レールガン（超電磁砲）

5.ブッシュ（パパ）⇒プッシュホン（電話）

6.クリントン⇒栗きんとん

7.ブッシュ（息子）⇒薮⇒薮医者

8.オバマ⇒おばさん

9.トランプ⇒トランプ

10.バイデン⇒売電⇒太陽光発電（ソーラー発電）

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

体の部分に番号を割り当てます。

この場所を、ペグといいます。

1・頭

2・おでこ

3・目

4・鼻

5・口

6・のど

7・耳

8・肩

9・胸

10・へそ

ペグと変換したものを対応します

1・頭—–牛肉

2・おでこ-アメ車

3・目—–ガーターベルト

4・鼻—–超電磁砲

5・口—–電話

6・のど—栗きんとん

7・耳—–薮医者

8・肩—–おばさん

9・胸—–トランプ

10・へそ–ソーラー発電

変換したものとペグを組み合わせて、物語を創ります。

1・頭に牛肉を載せたらひんやりした感じ

2・おでこにアメ車が突き刺さっているので痛い

3・目でガーターベルトを脱ぐ様子見て興奮する

4・鼻から超電磁砲が出てくるイメージ

5・口で電話の受話器をかみ砕く

6・のどに栗きんとんのねばっとした感じ

7・耳の病気が薮医者なので痛い

8・肩におばさんにシバかれた手形がついている

9・胸にスペードのＡのタトゥー

10・へそで茶を沸かすソーラーパネル

3.記憶術方法場所法（ペグ法）の間違いやすい点

変換したものとペグを組み合わせて、物語を創ったら番号順に自分の体を触りながら、それらを思い出します。

その時口に出して言って、頭の中でそのイメージを想像します。

例えば「口で電話の受話器をかみ砕く」のであれば、本当にプラスチックの受話器をかみ砕いたらこれくらい固いと想像するのです。

かみ砕くときの音も想像します。

「肩におばさんにシバかれた手形がついている」の時は、どんなごついおばさんだったか、どれほど痛かったか想像してください。

こうして頭から順に触ると、記憶した物語を思い出せるのでそれを手がかりにして、アメリカ大統領の名前が思い出せます。

さて、前回も同じことをしてフランス大統領の名前を記憶しました。

そう言う風に同じものを二回使うと、フランス大統領の時使ったものと、アメリカ大統領の時使ったもので混乱します。

ですから体の部分を使う時は、繰り返し使うことはできません。

そこでどうするかということで、他のまったく違うものを勧める記憶術の講師がいます。

例えばイメージ変換法でよくあるのが、「1を煙突」とか「2をアヒル」とか形から連想するものに変換して使うようなやり方です。

しかしこれは大きな欠点があるので、お勧めしません。

その欠点とは？

それは脳の記憶の構造から来るものです。

煙突やアヒルは「自分とは関係がないもの」だから、記憶に残りにくいのです。

つまり自分の頭を叩かれたら記憶に残りますが、はるか向こうの銭湯の煙突が叩かれたとしても「自分にはあまり関係ない」ので忘れやすいです。

銭湯の煙突が超電磁砲で破壊されたというイメージも、じつは自分にあまり関係がないことなので意外に忘れてしまうのです。

それが自分の肉体で起きたことであって、それで痛みを感じるようなものなら、たとえイメージだけでも忘れにくくなります。

耳から薮医者が出てきたら痛いだろうなと想像すれば、具体的で忘れにくいのです。

しかし銭湯の煙突が超電磁砲で破壊されたとしても、「痛いだろうな」とは思いません。

痛みを感じたり具体的な触覚を感じたり、ガーターベルトを脱ぐ様子で興奮したりすることが、記憶に残りやすいのです。

これは記憶の種類の内、自分の体を使って行ったことが「手続き記憶」となることが理由です。

手続き記憶は本で読んで得た知識「意味記憶」より、強力です。

「手続き記憶」にすることが、場所法ペグ法の成功の秘訣です。

※アヒルのイメージに変換しても、自分の体ではないので記憶に残らない

まとめ

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

抽象的なものを具体的なものに変換して使う

クリントン⇒栗きんとん

カーター⇒ガーターベルト

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

変換したものとペグを組み合わせて、物語を創ったら番号順に自分の体を触りながら、それらを思い出す

口で電話の受話器をかみ砕く

へそで茶を沸かすソーラーパネル

3.記憶術方法場所法（ペグ法）の間違いやすい点

自分の肉体に関係ないものにしても記憶に残らない

銭湯の煙突を超電磁砲で破壊するより、ガーターベルトを脱いでいるのを見て興奮した方が記憶に残る

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。