「セクシー田中さん」作者死亡の原因は 日本テレビが悪いのか?
日本テレビ系列で
放送された漫画原作ドラマ「セクシー田中さん」全10話をめぐり問題が起きています。
漫画原作者である芦原妃名子さんがお亡くなりになっています。
自殺とみられていますが、その理由はテレビドラマ化に伴うトラブルであったようです。
これに対する日本テレビの対応がひどいと問題視されています。
1・「セクシー田中さん」とは?
「『セクシー田中さん』は、芦原妃名子による日本の漫画作品。『姉系プチコミック』にて、2017年9月号から連載中。
昼間は周囲から変人扱いされている経理部のOL、夜はレストランでベリーダンスを踊る超セクシーなベリーダンサーの顔を持つ、我が道を行くアラフォー女性・田中と周辺人物を描く。
2023年8月時点で単行本の累計部数が100万部を突破している」
「テレビドラマ化
2023年10月22日から12月24日まで、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で放送された。
脚本を巡って
8話までは相沢友子が脚本を書いていたが、9話・10話では漫画作者の芦原が脚本を担当した。
相沢は2023年12月24日、自身のInstagramに「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」と投稿した。
原作者は、ドラマ化に際し、「漫画に忠実にし、忠実でない場合は加筆修正をする」、「ドラマオリジナルの終盤も、原作者があらすじからセリフまで用意し、原則変更しない」、
「原作者が用意したものを、そのまま脚本化する方を想定したり、原作者が脚本を執筆する可能性もある」ことを条件としていたことを明かした。
しかし、毎回原作を大きく改変した脚本が提出され加筆修正しており、ドラマの終盤でも条件が守られず、修正などの意見がある場合は別途相談という形で伺うことを申し入れたものの、
改変された脚本の提出とそれを「当初の約束通りに」と戻す作業が繰り返されていたこと、制作スケジュールが迫り脚本家の交代も要請したが、
最終的に9話、10話の脚本を自ら相当短い時間で執筆しなければならなくなったことを明かした」
2・行き違いの理由
私はこのドラマを見ていないし原作者もどういう方か、知りません。
しかし、一般論として優れたストーリーテラーの中には、人間関係が苦手な人がいるように感じます。
これをクリエイターや芸術家全般に広げると、その傾向はますます強くなるでしょう。
そもそも物語を創るのが好きな人、得意な人というのは他人と付き合うより自分の空想の世界の中で遊ぶのを好む人が多いと思います。
それとともに、いわゆるわがままというか、社会不適合な人物もいるでしょう。
例えば、太宰治などはそんな人だったようです。
画家の岡本太郎も相当なものです。
ゴッホもそういう人でしょう。
ハッキリ言えば、優れた芸術家や物語作者の中には、めんどくさい人が結構多いと感じます。
もし、『セクシー田中さん』の作者もそういう人であったとしたら、作品に対するこだわりの姿勢がテレビ局やドラマ制作者に面倒くさい人だと思われたのかも知れません。
これに似た状況はスポーツ選手と所属チーム(クラブ)の間で発生することがあります。
しかし大谷選手の例を見ると、大リーグなどでは適切なマネジメントを行う仕組みが出来上がっているようです。
今回の『セクシー田中さん』の場合、それを担うのは小学館であるべきだと思いますが、出版社にはテレビドラマ化されることで本の売り上げを伸ばしたい思惑もあるでしょう。
つまりテレビ局と出版社とどちらが強いかと言われると、テレビ局なのです。
そしてテレビ局にはパワハラ的性格が強い体質があるように感じます。
こういう理由で、『セクシー田中さん』の作者には自分の思いが伝わらなかった悔しさや怒りがあったのではないでしょうか?
自殺してしまった後の、日本テレビの態度を見てもパワハラ的性格が強い体質があるように感じます。
3・日本のエンタメの問題点
これはテレビ局だけの問題ではなく、日本のエンタメ界が抱える問題を象徴しているように思います。
漫画作者は出版社に持ち込みをすることで、編集者に認められてプロの漫画家になるのが一般的です、というかそれ以外ないように思います。
結果的に、最初に認めてもらった出版社に依存する体質が生まれ、囲い込まれます。
そしてめんどくさい性格の漫画作者には、社会不適合者的な面があります。
そこで社会的な煩雑なやり取りは、出版社に任せるという構図になります。
これが大きな問題点です。
あなたはハリウッド映画のエンドロールを見た時、人の名前の後にA.C.E.とか書かれているのを見たことがあると思います。
A.C.E.はアメリカ映画編集者協会の略です。
同じような組合が他の業種にもあります。
会員になるには60か月以上のテレビまたは映画での編集経験を必要とします。
つまりこの協会は、会員の著作権のような権利を守ってくれる団体で、映画会社や映画監督から独立した組織です。
大リーグ選手のエージェントもこのような性格を持つと思われます。
日本の漫画家にもこのようなテレビ局や映画会社、出版社から独立した、創作者を守ってくれる組織が必要だと思います。
日本の他のエンタメ業界にも同様の仕組みが必要でしょう。
これがないから、ジャニー喜多川事件が長く続いた一因になったと思います。
芸能界の根強いセクハラ体質も、すべてタレントと事務所という関係しかないことで発生しています。
ジャニー喜多川事件
まとめ
エンタメ業界の創作者というのは、芸術家的な感性を持つ人たちです。
そして芸術家というのは「めんどくさい人」です。
特に漫画家などには自分を主張できない、社会不適合者のような人がいてもおかしくありません。
こういう「めんどくさい人」であって、優れた才能を持つ人を保護し、その権利を守る仕組み・組織が日本には必要だと思います。
例えばミリオンヒットになった楽曲でも、最初の契約条件で本人には雀の涙ほどのお金しか入らなかったというのは良く聴きます。
「めんどくさい人」で、優れた才能を持つ人を保護し、その権利を守る仕組み・組織が日本には必要です。
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