女性は性を商品化してはいけない/あなたは賛成しますか?
黒いワンピース
スキャンダルというハリウッド映画があります。
ハーレイクイン役で有名なマーゴット・ロビーが、ジョン・リスゴーの前で黒いワンピースをまくり上げて太ももやそれ以上も見せてしまう
衝撃の映画です。
この映画は実話を題材にしていて、それはFOXニュースというニュース専門チャンネル内でのセクシュアル・ハラスメント事件です。
ロジャー・エイルズCEOが元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンに告発されたものを映画化しています。
1・ロジャー・エイルズのせいこう
21世紀フォックスが1996年に放送開始したケーブルテレビのニュース専門チャンネルが、FOXニュースです。
放送開始時には1700万世帯という状態でしたが、放送契約を結んだケーブルテレビに奨励金を支払うというキャンペーンを行い、視聴可能世帯を増やしていきました。
それが初代最高責任者ロジャー・エイルズの手腕によるものです。
トークラジオ形式の番組や派手なグラフィックや効果音を多用するなどしたニュース番組が人気となり、1990年代末からCNNから視聴者を奪い始め、2000年からCNNと視聴者数で互角に。
ついに2001年のアメリカ同時多発テロ事件を機に視聴者数でトップに立ち、その地位を続けていました。
ところが、2016年7月ロジャー・エイルズにセクシャルハラスメント疑惑が浮上。
彼は首になりました。
そのセクハラの内容を詳しく紹介したのがこの映画です。
映画の中では、ロジャー・エイルズの事業の「成功の理由」と、社長室の美人キャスターとの「せいこう」が描かれています。
2・「成功の理由」
映画の最初の方で、ロジャーはディレクターに檄を飛ばします。
「もっと女性キャスターの引いた映像を見せろ。視聴者の見たいのは太ももなんだ!」
これが彼の成功の理論です。
さらに彼はこれまで木製だったキャスター用のデスクを、透明なプラスチック製に変える発明をしました。
この発明はテレビ業界に革命を起こし、いまでは日本のNHKさえもが透明なデスクになっています。
まさに視聴者の見たいものを映すという彼の理論は、正しかったと言わざるを得ません。
そして若いキャスターの卵を自分のオフィスに招き寄せ、「視聴者の見たいのは太ももなんだ!」という持論を聴かせます。
そしてスカートをもうちょっと上にあげて、と言ってセクハラの入り口に立たせるのです。
彼が見たいのは、「太もも以上」であったことはいうまでもありません。
映画の後半でかつての部下だったディレクターたちが、「あいつの脚フェチは有名だった」と会話する場面が印象的です。
3・三大美人女優
この映画は、女性スターが三人も登場する豪華布陣です。(婦人だけに布陣?)
彼のセクハラに怒りを抑えきれず告発する役に、50代のニコール・キッドマン(トムクルーズの元奥さん)。
40代のバリバリの美人キャスターに、シャーリーズ・セロン(アクションもこなす圧倒的美女)。
そしてキャスターにあこがれる若いOLに、マーゴット・ロビー(体当たり演技)。
彼女たちがこの映画に出演した動機を語っていました。
三人とも「女性の地位を高めるためにこの映画に出演する意義を感じた」と発言しています。
じつはこの発言には、「裏」があります。
日本でもそうなのですが、映画業界は基本、左翼思想が強い業界です。
映画監督でもマイケル・ムーアは映画「華氏911」で、偏向報道やイラク戦争を煽ったとして、ジョージ・ブッシュ政権を強く批判しています。
そしてそういう映画が業界人にウケるのです。
アカデミー賞も売れた映画ではなく、業界人にウケる映画が選ばれるのです。
ということは、ハリウッドの中を泳いでトップスターになり、それを維持するためには左翼思想が強い業界に迎合しないとダメなのです。
日本でも吉永小百合氏は、そういう傾向の映画にばかり最近出ています。
そしてFOXニュースは、左翼思想が強い人は大嫌いな右翼放送局なのです。
そういう右翼がかった放送局の起こした、大スキャンダルを描いたのがこの映画なのです。
そこを考えると、「女性は性を商品化してはいけない」というキャンペーンの裏にあるものが見えてきます。
まとめ
「女性は性を商品化してはいけない」「男は性を買ってはいけない」というきれいごとがあります。
しかし有史以前からそのような犯罪や商売は後を絶ちません。
皆が「女性の性を商品化するのは犯罪」と思うのであれば、それはとっくの昔に無くなっているはずではありませんか?
現実はそうなっていません。
映画の中で、マーゴット・ロビーがスカートをまくり上げるシーンがありますが、あれはまさにロジャー・エイルズの言う「視聴者のみたいもの」です。
そしてそれを演じるマーゴット・ロビーは、「女性は性を商品化してはいけない」に反する行いをしています。
しかしそれをすることでマーゴット・ロビーは、ハリウッドのトップスターに登りつめたのです。
ニコール・キッドマンもシャリーズ・セロンも自分の裸で、ファンを集めています。
「女性の地位を高めるためにこの映画に出演する意義を感じる」というのは確かにそうです。
男性が社会的地位を利用して女性に性の提供を強要するのは卑怯なことです。
しかし歴史上それが無くなったことはありません。
一方で、自分の美貌と肉体を駆使して人生を有利な方向に変えた女傑も数多くいます。
そのような女からみれば、「たわごと言うんじゃないよ」ということになるかもしれません。
「女性は性を商品化してはいけない」という言葉は、ずるがしこい人が大衆をだますときに使う言葉でもあります。
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