精神工学研究所

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「願いが叶う」とは、ある意味で現実を破壊すること。|金持ちへ願望実現解説(9)

      2016/09/02

watashi

これは続編9回目です

第一回目はこちらです

 

これまでのあらすじ

建設会社をリストラされた私は、計画どおり起業した。

「中小建設業生き残り研究会」を立ち上げ、ビデオ販売したがまったく売れなかった。

困窮化で瞑想していた私に、ある着想が浮かび頭から離れなくなった。

それは「金持ちとはボス猿の本能に目覚めた人」というもの。

「ボス猿意識の獲得法瞑想」をビデオ販売すると、意外に売れることがわかった。

ヤフーオークションで購入者の声を集め、インフォトップで販売サイトを製作して売り始める。

ここからは以前書いたその時の経緯がありますので、それを掲載します。

内容が前後します。また細部に違いがあるのは、記憶があいまいなところがあるからです。

 

1・前回まで01

 ですから「金持ちになることをイメージ出来たとき、恐れの感情」が芽生える人は、変性意識下でそういうイメージトレーニングを行います

 そして「恐怖の感情が発生すること」を自覚して、筋肉の緊張をとるなどしてその感情を消すトレーニングが必要になります

 ということは、冒頭の質問の答えがこれで見えてきました

 冒頭の質問とは、「願望実現イメージングを行ったら、すぐに願望が叶ったと言う人」がなぜか存在するということでしたね!

 その答えは「コンフォート・ゾーン」、または「ホメオスタシス」にありました
ここまで

 前回のお答えです

 あるところに暴力団の組長の息子がいたとします

 その息子が20歳になったときに、父親である暴力団組長に呼ばれて・・・・

 「もうお前も一人前になった・・・わしの後を継ぐ日も近い

 ついては、箔をつけるために、恐喝でもなんでもして刑務所に一度入ってこい!」

 こういわれた「素直な跡継ぎ息子」は、めでたく?刑務所に入ります

 ところで「箔を付けるため」だけに息子は刑務所に入ったのですから、本当は早く出所したいと思っています

 刑務所はコンフォート・ゾーンではないのです

 そこで暴力団の関係者であることも隠して、新入りいじめにもじっと耐えて、その跡取り息子は「出所したい」という一念だけで刑務所生活を過ごすとします

 これが、「前回の答え」です

 もちろん例え話ですが

 願望実現法を行っても多くの人はなかなか願いが叶わないのですが、一部の人はすぐに実現します

 なかなか願いが叶わない原因は、現状(ステイタス・クオ)に対して、ホメオスタシスが働くためでした

 内部表現に自我があって、それがステイタス・クオを造っている時に、ホメオスタシスが強力に現状を維持しようとするので、願望実現が出来なかったのです

 つまり「願いが叶う」とは、「ある意味で現実を破壊すること」なのです


 ところで「刑務所に入っている跡取り息子」の現状を見てください

 「現実」には、刑務所で日々の暮らしを過ごしているわけで、その意味では他の受刑者と変わりはありません

 しかし、心の中では「俺は本当は組長の息子で、こんな所にいるのは修行のためだ!」と思っています

 そして刑務所からでたら、豪華な暮らしができることに対して、リアリティを持つことができます

 つまり、「現状(ステイタス・クオ)に対して、ホメオスタシスが働く」ことが、「現実を破壊すること」ができない原因でした

 ということは、実際に生きている「その現実」とステイタス・クオが、この組長の息子は違っているのです

 心の中の「組長の息子の暮らし」が、ステイタス・クオなのです

 現実的に生きている刑務所の暮らしは、「仮の姿」なのです

 そうすると現実的にはそこが生きている場所だけれど、刑務所は「仮の姿」なので、そこにステイタス・クオはないので、ホメオスタシスが働かないのです

 日本史上で最大の出世をした人物は、堺屋太一氏によれば豊臣秀吉だそうです

 尾張の貧農の子供として生まれた秀吉ですが、遂には摂政関白という当時の最高の地位に登りつめます

 この貧農の子供であった頃の秀吉には恐らく「わしはこんな所で終わるような男ではない!」という、猛烈な上昇指向があったとみて間違いありません

 もし当時の秀吉が他の貧農の子供と同じように、「どうせ水呑み百姓の伜はどんなにあがいても無駄だ」という思いがあったとしたら、こんな出世は出来なかったとみて間違いありません

 つまり当時の秀吉にとって、自分を取り巻く環境は仮の姿のように見えていたのです

 ちょうど刑務所に修行のために入った組長の息子のように、自分の周りの環境が感じられたに違いありません

 そのために自分の周りの環境に、ホメオスタシスが働かなかったのです

 ということは秀吉にとってすごく貧しい農家に生まれたことは、むしろ幸いだったのかもしれません

 あまりに酷い環境であったがために、「ここから絶対這い上がる」という強いモチベーションになったからです

 あまりに酷い環境であったがために、現状に対して親和的態度が持てなかったことが幸運だったのです

 これがある程度の環境、つまりぬるま湯的なものであったなら、ホメオスタシスが働いてしまったことが大いに考えられます

 あなたがはい上がれずにいるとしたら、ぬるま湯的なものに親和的態度を持っていることを疑うべきかもしれませんね


 つまり、つまり、「自分はこんな所で終わるような男(女)ではない!」という心情を持つものには、その人の「環境が仮の姿に思える」のです

 そういう精神構造を持つ人には、現実環境に対してホメオスタシスが働きません

 そして、そういう精神構造を持つ人は、多くがとてもエネルギッシュな人です

 なぜなら心の中のステイタス・クオと現実との間にギャップが存在するので、ホメオスタシスがそれを埋めようと働くからです

 こうしてみると、たとえばホンダ自動車の本田宗一郎であるとか、パナソニックの松下幸之助は、そういうタイプの人間であったと想像できます

 なぜか生まれつきに、現状に対して親和的態度が持てない精神構造を持った人物だったのです

 こういう人物は、願望実現法など行わなくても成功する確率が非常に高くなります

 なぜなら現状に満足ができないので、失敗してもそれがまた「満足できない現実」となるからです

 ホメオスタシスの働きにより、「満足できない現実」からの脱出に、とてつもないエネルギーを発揮できるからです

 つまり「立志伝中の人物」は、もともと「願望実現を行った後の精神構造」を持った人であったと考えられます

 ここで近代の願望実現法でもっとも有名な一人である、ナポレオン・ヒルの方法論について考えてみます

 そうすると、「意外な真実」が浮かび上がってきます

 「意外な真実」とはなにか?

 それが普通の人が願望実現法を行っても、なかなか叶わない原因だったのです

 

2・ ナポレオン・ヒル02

ここでナポレオン・ヒルがその方法論を編み出すまでの経歴について、もう一度掲載します

 ナポレオン・ヒル ウイキペデアより抜粋

バージニア州南西部のワイズ郡で生まれる。9歳の時に母が死去。

1908年、新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに、「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか」と頼まれる。 彼は「やらせてください」と即答、それから20年間苦悩の末、約束通り1928年に『頭を使って豊かになれる(思考は現実化する)』(Think and Grow Rich)を執筆する。

 すなわち、ナポレオン・ヒルは鉄鋼王カーネギーに依頼されて、「これまで金持ちになった人物の精神構造について調査した」ことが、始まりだったのです

 そしてその精神構造を持つに至った半生を再現することが、ナポレオン・ヒルの方法論だったというわけです

 瞑想法をそれに使ったのは、古代インドの方法をナポレオン・ヒルが応用したためでした


 すると、です!

 ナポレオン・ヒルは鉄鋼王カーネギーに依頼されて、「これまで金持ちになった人物」を調査したのですが、そのような人物とはまさに「立志伝中の人物」なわけです

 そうすると前回書いたように、「こういう人物は、願望実現法など行わなくても成功する確率が非常に高くなっている」のです

 なぜなら「もともと現状に満足していない特殊な精神構造」をしているからです

 その「特殊な精神構造」が、リアルな現実を本人のステイタス・クオとして、捕らえられない精神構造を造ります

 その結果、リアルな現実に対して、ホメオスタシスが働きにくい人となっています

 そのような構造の副作用として、「とてもエネルギッシュ」な性質を持つのです

 つまりこういう「特殊な精神構造」は、放っておいても成功するような人生に、自動的になってしまいます

 なぜなら「現状に満足ができないので、失敗してもそれがまた「満足できない現実」となる」からです

 失敗にめげない性質で、しかも「とてもエネルギッシュ」な性質を持っています

 こういう人物と、我々「普通の人間」を比較するには、もともと無理があるのではない
でしょうか?

 これがナポレオン・ヒルの方法論を行っても、大量の挫折する人間と、ごく一部の成功する者とを生み出してきた理由ではないかと考えています

 私だけでなく、こういう風に感じる方はいるようで、下のようなご感想をいただいています(再掲)

>とてつもなく~は、私の想いと重なる部分が多くありました。
>冒頭の話などは私と全く同じ思いを持っている人がいたのかと少々感激いたしま
>した。
>結局素質のある人がやり方を教わって花をさかせる、そして本を書いて”この方
>法は素晴らしい!”となる。同じ事をしても多くの人はうまくいかないが、ごく
>一部のうまくいった人が宣伝する。もはや商品の販売パターンのひとつです。
>素質のある人、才能のある人はそれらが無い人が何がわからないのかわからない。
>ので、教えることができない。才能のある人には”やり方、方法”を教えるだけ
>で伝わるので教わるスタートラインがある意味すでに成功した人となる。
>その点をとてつもなく~はとてつもなくスタートラインの低い、簡単な、それで
>いて重要な部分から記載されているので下手に高いセミナーに行くよりぜんぜん
>良いです。

 ところで、苫米地博士もじつは「特殊な人物」です

 洗脳原論などの著書を読むと、「生まれつき光に対する共感覚を持っていた」とあります

 学校の授業中に好きな先生の口からでる言葉が、丸い色とりどりの光に見えたと言っています

 このような性質を生まれつき持っている人であるなら、気功の訓練・イメージトレーニングですぐに消えるような(か弱い)映像しか見ることのできない者の苦労を、分かるほうが難しいのではないでしょうか?

 しかも「本人がおぼっちゃんである」と言うように、「成功した人物」のモデルに事欠かない環境で生まれ育っています

 つまりナポレオン・ヒルが調査したような「立志伝中の人物」に囲まれたような中で、子供時代を過ごしています

 そして本人は生まれつき特殊な能力を持つために、ホメオスタシス同調が簡単にできたのです

 そうすると、「立志伝中の人物」に囲まれたような環境でホメオスタシス同調が行えるなら、本人が「成功する性質」を獲得することは容易です

 容易というより、「そうならない方が無理」と言ったほうが正確だと思います

 さて、・・・・・・・!

 上の文章には、じつは大切な指摘がありました

 ここまで読んで、それに気づいている方はかなり分かってきています

 「大切な指摘」とはなにか?

 

3・ 「大切な指摘」とは?03

今回はズバリ回答をします

 それは「普通の人は苫米地英人博士とは正反対の環境」で、ホメオスタシス同調が起きるということです

 苫米地博士はその生まれつきの特殊能力でホメオスタシス同調を起こしているといいましたが、じつは普通の人でもホメオスタシス同調は発生します

 これは単に一緒に長く住んでいるというだけで、呼吸や脈拍周期が一致することが分かっています

 苫米地博士の本でよく紹介されているのは、大学の女子寮では生理周期が一致するという例です

 すると「一緒に住む家族ではホメオスタシス同調が必ず発生します」

 

 

 特に幼児期の子供は、ただでさえ親に影響を受けるのですから、ホメオスタシス同調による効果は大きくその子供の性格形成に影響します

 簡単にいうと、本人が思う以上に親の性格が移るのです

 そしてホメオスタシスの影響は、表面的な性格だけでなく呼吸や脈拍周期が一致することが分かるように、体の隅々にまで影響されます

 当然「ステイタス・クオ」も影響されます

 つまり幼児の「ステイタス・クオ」は、親の現状認識が反映されてできあがると考えて間違いありません

 ところで普通、結婚して子供を初めて持つ年齢でいうと30歳前後が多いと考えられます

 この時の親の年収は、あまり多くないのが普通です

 かりに「年収350万円」とします

 そうすると、そういうサラリーマン家庭に育ったような人物の性質は、幼いころの親の現状認識が反映されてできあがると考えられます

 するとこの「サラリーマン家庭に育ったような人物」の基本的なステイタス・クオは、「年収350万円」になってしまうのです

 この結果、「サラリーマン家庭に育ったような人物」の「年収350万円」というステイタス・クオに対して、ホメオスタシスが働きます

 そうすると前回説明したように、「年収350万円」という現状を維持しようとホメオスタシスが強力に働きます

 つまり本人は表面意識では「お金持ちになりたい」と考えていても、深層意識では「年収350万円ぐらいが快適だ」と感じていることが往々にしてあるのです

 こういう心理構造を持ってしまうと、説明したような「大切な会議の前に遅刻したり、大切な書類を忘れたりする」ようなことが発生します

 それは本人の深層意識が、本当は出世を望んでいないからなのです

 

 深層意識では「年収350万円ぐらいが快適だ」と感じていることが原因なのです

 私は親が木こりをしていたような生まれなので、「サラリーマン家庭に育ったような人物」の「年収350万円」というステイタス・クオに近かったと感じています

 そしてこういうことが分かって、たとえば昔の同級生を見るとこれまで普通であったことが、意外な真実が潜んでいたことが見えてきます

 どういうことかというと、「サラリーマン家庭に育ったような人物」の「年収350万円」というステイタス・クオを持っている同級生が、「こいつはそんな奴だ!」と分かるということです

 おそらくそんな同級生なら、「大切な会議の前に遅刻したり、大切な書類を忘れたりする」ようなミスをすることが、容易に想像できるのです

 それに対して親が商売をしているような、例えば商店の伜であるような子供時代を送った者は、違います

 商売に対するセンスを生まれつき持っているように、感じます

 そういう「親が商売をしているようなステイタス・クオ」をホメオスタシス同調で授かった者は、元々「客が自分に対してお金を支払うのは当然のことだ!」という深層意識を持つのです

 ところが(かつて私には感じられたのですが、)、「自分が造った(あるいは販売している)商品にこんな値段を付けて売っても良いのだろうか?」という罪悪感が発生します

 すなわちなにか商売を始めたとき、「サラリーマン家庭に育ったような人物」は商品を売って他人のお金を自分のお金にしたとき、うれしい気持ちとともに罪悪感を感じてしまうのです

 さらに「予想以上に商品が売れてしまったとき」には、とても不安な気持ちになることが不思議にあるのです

 なぜかというと、それはコンフォート・ゾーンを離れることだからです

 コンフォート・ゾーンを離れたと意識(深層意識も含めて)が感じると、ホメオスタシスが働いてステイタス・クオに現実を引き戻そうとしてしまいます

 これが、「サラリーマン家庭に育ったような人物」が事業を興したとき、予想以上に商品が売れてしまったときに感じる「とても不安な気持ち」の正体なのです

 「とても不安な気持ち」ですから、そういう状態は「幸せ」ではないのです、本人にとって!

 それに対して親が商売をしているような、例えば商店の伜であるような子供時代を送った者は、違います

 商売に対するセンスを生まれつき持っているというのは、そういう意味です

 元々「客が自分に対してお金を支払うのは当然のことだ!」という深層意識を親から引き継いでいるので、商品が売れてしまったときに「とても不安な気持ち」になったりはしません

 つまり、「とても幸せな気持ち」になることができるのです

 これを解消するには、私は単純に「将来の成功イメージをリアルに持つ」だけではダメだと考えました

 そのため、一度過去へ行く必要があると思います

 「親から引き継いでしまった悪しきホメオスタシス同調効果」を、認識する必要があるのです

 そんな方法が簡単にできるのでしょうか?

 それは次回に!

まとめ?matome01

 

前々回からタイトルが変わりました。

金持ちへ願望実現解説です。

watashi

こちらを読んでおくことを、強くお勧めします!

絶対に必要金持ちになるための3ステップとは?

 

 

次回は
金持ちへ願望実現解説続編10回目

 

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