選挙に影響するか？メディアの作戦

注目

本日は衆議院選挙の日です。

私が注目しているのは、あの政党です。

注目しているのは、認知心理学からの興味です。

1.認知心理学の有名な法則

初頭効果

初頭効果とは、最初に見せられたものを覚えている割合が高いという効果をいいます。

例えば

洋子

さゆり

しずか

ゆか

キャサリン

という順番で見せられると、「洋子」は覚えている人が多くなります。

これに対し、終末効果というのもあります。

初頭効果により、「洋子」は覚えている人が多くなります。

次に記憶される可能性が高いのは、最後の項目です。

これを終末効果と言います。

つまり初頭効果と終末効果があるので、中間にある項目は記憶に残りにくくなるのです。

記憶に残りにくくなるとともに、順番も覚えられる可能性が低くなります。

例えば先ほどの女性名の列ですが、「しずか」と「ゆか」はどちらが先に書いてありましたか？と問われても覚えている人は多くありません。

これに対し、キャサリンの名前は外国名という異質性も相まって、覚えられることが多くなるのです。

2.選挙結果に影響を与えるか？

これを考えて今回の報道を見てみます。

ＮＨＫは、ＮＨＫ党の報道をすることを嫌がっています。

それのためかどうか知りませんが、各党の登場順でＮＨＫ党を最後にしています（民放や新聞も同じ）

自民党
立憲民主党
公明党
共産党
日本維新の会
国民民主党
れいわ
社民党
ＮＨＫ党

この結果、初頭効果の利益を得るのは自民党。

終末効果の恩恵があるのは、ＮＨＫ党ということになりそうですが・・・・

3.効果をどう読むか？

初頭効果と終末効果があるので、中間にある項目は記憶に残りにくくなるのです。

記憶に残りにくくなるとともに、順番も覚えられる可能性が低くなります。

日本維新の会と国民民主党はどちらが先だったかと問われても、正しく答えられる人は少ないでしょう。

それを考えると、ＮＨＫ党は最後に記載されているので有利だと考えることができます。

しかし、ここで犯しがちな間違いがあります。

それはこういう心理学の効果を知った人が、それに絶大な効果があると無批判に信じ込むことです。

終末効果が期待されるのはＮＨＫ党だと知った人で、ＮＨＫ党のファンであるならそれの効果を強烈に信じたいと思うのです。

その結果、大逆転が起きると信じたいのです。

しかし、現実を正確に見ようとするなら、それは間違いだとわかります。

まとめ

こういう心理学の効果を知った人が、それに絶大な効果があると無批判に信じ込むことが多いです。

しかし、このような効果というのはじつは絶大な効果がある効果と、そうでないものがあります。

ある人が吉永小百合の熱烈なファンであったとき、先ほどの女性の名前の列を見たときは「他のは忘れたがさゆりがあったのは覚えている」ということになります。

つまりこの人には、初頭効果や終末効果も起きなかったということになります。

ＮＨＫ党に終末効果が働くかどうかが、興味あるところです。

 
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