プーチンがこの世界から去るとき、何をするのか?
ウクライナ戦争も5日目を迎えて
戦況が予想通り展開してはいません。
開戦前は多くの人がまさかロシアがウクライナに進行するとは考えていませんでした。
そして開戦5日目を迎えて、まさかロシアがここまで苦戦すると予想した人もいませんでした。
当のプーチンでさえ予想していなかったのですから、
圧倒的な物量を誇るロシア軍が意外に弱いということがバレてしまいました。
そして予想の10倍も経済封鎖が効果的であることも、バレてきました。
このまま進むと、結末は恐ろしいことになってしまいます。
チェルノブイリ原発の様子
1・プーチンの誤算
プーチン最大の誤算は「自分はもっと人気があると思っていたのに・・・」ということでしょう。
諸外国はいざ知らず、ロシア国内のプーチン人気は国民の60%以上はプーチン支持だと考えていたようです。
だからウクライナに軍事侵攻したとしても、よもやデモが起きるなどとは考えていなかったのでしょう。
ところが蓋を開けて見たら、ロシア国内のプーチン支持は多くても40%ぐらいだとわかってしまいました。
それどころか、世界中のロシア人が軍事侵攻反対の狼煙をあげています。
世界中のウクライナ人も、ロシアは悪い国だと叫んでいます。
ロシアは一応、議会制民主制を取っていて、大統領は国民の直接選挙で選ばれます。
だからプーチンも国民の直接選挙で選ばれたのですが、それを言うならヒットラーだって選挙で選ばれたのです。
プーチンはソビエト時代の秘密警察やスパイ組織KGBと非常に強いつながりがあります。
ソビエト時代の資金や情報を手にしたまま、ソビエト崩壊を生き延びました。
そして資金や情報を使って、ロシア政治を牛耳ることに成功したのです。
プーチンは「強いロシア」を再興したと自負していますので、それで国民が自分を支持していると勘違いしていたところがあります。
だから今回のウクライナに軍事侵攻したことも、「強いロシア」を望む国民は支持するだろうと疑いもしなかったようです。
ところが実際にやってみると、ロシア国内だけでなく世界中から非難ごうごうになりました。
そして西側諸国の軍事介入は大したことがないとたかをくくっていたのですが、アメリカからの対戦車ミサイルの供与が意外に効いてきたのでした。
そればかりでなく、世界中からのウクライナに対する同情が高まって、ロシア国民はプーチンのせいでロシアが世界の悪者にされたと感じているようです。
国際銀行決済の枠組みからはじき出されたことで、ロシア経済に深刻な打撃となっています。
ロシア国内ではATMに人が殺到しており、これはクレジットカードが使えないことによるそうです。
電子決済依存の社会は、非常時に脆弱で危険であることがわかります。
これもロシア国民はプーチンのせいだと考えることは間違いありません。
つまりプーチンはこの先、居場所がない状態になってしまったのではないでしょうか?
2・メディアの誤算
今回のウクライナへの軍事侵攻が起きる前に、日本の大手メディアやロシア情勢の専門家は、まさかロシアが戦争を起こすとは予想していなかったようです。
今になって、まさかロシアが戦争を起こすとは予想していなかったという声が聞こえてきました。
その理由は、「理性的に考えれば」ロシアがウクライナに軍事侵攻しても、メリットよりデメリットの方が大きいことが明らかだったからです。
そのため、ロシアやウクライナの情勢に詳しい「専門家」ほど、今回の戦争勃発にショックを受けています。
あるロシアの専門家は、「プーチンは気が狂ったとしか思えない」と言っていました。
ところが考えてみれば、ヒトラーのやったことだって、冷静に考えればドイツ帝国に有利なことばかりではなかったのです。
むしろ連合国に加わる国が増えて、最終的にドイツが孤立することは、冷静に考えればわかったと思われます。
つまり「ヒトラーは気が狂ったとしか思えない」ことをやっていたのです。
個人崇拝の号令 ハイルヒトラー
他にも歴史を見れば、合理的判断から考えてこんなことをするはずがないということは数多くあります。
プーチンは今、そういう精神状態だと考えなければ説明がつかないことが起きています。
普通に考えればウクライナの一部を傀儡政権国家にしたのですから、理由をつけてさっさと撤退したら軍の不満も抑えられるでしょう。
それが合理的判断です。
しかし今、プーチンは普通の精神状態ではないと考えた方がいいと思います。
メディアはいまだに、プーチンは合理的判断ができる精神状態だという前提で動いているようです。
もしそうなら、そもそもウクライナに軍事侵攻していません。
ここであなたも考えてください。
誤算続きのプーチンの戦争。
開戦以来、5日間、彼はよく眠れていると思いますか?
人は眠れないとイライラすると思いませんか?
その彼は「核のボタン」を握っています。
3・どうなる戦争?
ロシア軍は意外に弱いということが露見してきました。
これは中国共産党軍にも言えることですが、独裁国家の軍隊は図体が大きくても兵士個人個人は強くありません。
なぜなら兵士の士気の強さは、忠誠心で決まるからです。
プーチンのためなら死ねる、習近平のためなら死ねるという兵士の集団であるなら、その軍隊は強いでしょう。
しかしプーチンも習近平も国を使って私腹を肥やしていることがバレバレですから、そういう人のために死ねるという変態は多くありません。
結果的に独裁者の軍隊は恐怖によって縛り付けるしか規律を守らせるしか方法がなくなります。
ましてやウクライナに親戚がいるロシア人は多いのです。
親戚を殺しに行くのに大義を感じるはずがなく、士気はあがらないでしょう。
対してウクライナ兵は、家族を守る国を守るという大義があります。
やられたら国が亡びるという必死さがありますから、こちらは強いでしょう。
誰かが英雄的な死に方をしたなら、それで軍隊全体の士気が燃え上がる現象が起きるでしょう。
それゆえ、少数のウクライナ軍が大勢のロシア軍と対等に戦っているのだと思います。
その結果、プーチンの予想より戦況は悪く、長引くほどウクライナに対する同情は集まります。
さらにプーチンのロシア国内人気もなくなっていくでしょう。
彼の眠れない夜は続くでしょう。
これはつまり、ヒトラーの最後の時期に似ていると言えるのではないでしょうか?
まとめ
今がプーチンの最後の時期であるなら、彼は最後に何を残そうとするでしょうか?
もしメディアが考えるように、プーチンは合理的判断ができる精神状態であるなら、自分に有利なようにこの戦争を終わらそうとするでしょう。
しかし彼は今、孤立しています。
その孤独感は並大抵のものではありません。
何しろ、世界中からヒトラーに比肩しうる悪党と罵られているのです。
普通の精神状態では耐えられません。
だから彼は、普通の精神状態ではないと考えた方がいいと思います。
「プーチンは気が狂ったとしか思えない」というのは正しいと思います。
その狂人の手に「核のボタン」があるのです。
彼は世界中どこへも飛んでいける核ミサイルの発射ボタンを押せる人物なのです。
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