苫米地さんは邪気が強い

苫米地さんに心酔されていた方には

この記事は2010/11/22 に書きました。

私のメルマガ読者の方から、情報をいただきました

下のサイトを、ご覧ください（ショッキングな内容です、心してご覧ください　特に女性の方は） http://dailycult.blogspot.com/2010/11/sm.html

　そういえば最近私にも「苫米地さんは邪気が強い」とか、「私は僧侶ですが、恵果阿闍利(けいかあじゃり)をあの人が得たということが信じられない、あれは人格者でないとだめだ」という、ご連絡を頂いています

　引いては、「山西さんもあのような邪気が感じられないのでは、修行が足らないのではないか？」とご指摘を頂きました

　まったく、そのとおり！

　お恥ずかしいかぎりです！

　しかしながら、・・・・・・

　私はこう思います、というか人生を５０年以上生きてくると、失望することや落胆することが、数多くありました

　でも、そういう失望などからくるショックを和らげる「知恵を身につける」方がいいと、思うのです

　苫米地さんに心酔されていた方には、この記事はとてもショックであろうと、思います

（ところでネット上の記事・情報は、活字媒体やテレビに比較して、捏造が容易です、この記事も真偽はわかりません。以下はもし真実であったなら・・・という前提で書いています）

　「この記事を読んで、山西さんはどう思うの？」と、聞かれました

　「少々ショックには思いますが、別にどういうことはありません」これが私の感想です

　はっきり申し上げるなら、「私は苫米地英人氏の人気に乗っかって、小判鮫商法をしてきました」

　その小判鮫が通用しなくなるのは、痛いな！と思います

　しかし「失恋のようなショックを感じてはいません」（失恋なら数多くしましたからね）

　以前苫米地さんに邪気を感じるかと、尋ねられて次のようにお答えしました

「ご連絡ありがとうございます まず最初に論点をはっきりさせるために必要だと思いますので、それから・・ ****さんは、科学的な方法論でもって、邪気（反対のものをここでは正気と呼びます）の定義を考えられていると思います はたして科学的な方法論でもって、邪気の定義をすることが、できるでしょうか？

ガリレオやニュートン以降の近代自然科学の方法論は、「実験的再現性」です つまりガリレオがピサの斜塔から、鉄と木の球を落とした実験のように、「誰がその実験を行っても同様の結果を得る」という要請です これが近代自然科学の方法論の特徴であると考えています つまり「客観的」事実ですね

ところが私が精神工学と名付けたような分野では、この方法論が使えません すなわち己の精神とはまさに「主観的な評価」を扱うもので、他者との認識の共通性をいう「客観的」とは相いれないものなのです ここから、邪気・正気は、近代自然科学の方法論の特徴である「客観的」評価は使えないのです 簡単にいうと、「ある人にとってと邪気であっても、他の人には正気である」ということが普通にありえると思います

私の方法論では、「気とは五感の抽象化」ですが、「気を具象化する」とよく分かると思います つまり「五感が抽象化されたもの」が気であるなら、その具象化の一つである五感、たとえば臭覚でこれを考えることができます ということで臭気でこれを考えると、ある人にとっていい匂いが他の人には悪臭であるということは、よくあることです 卑近な例ですと、自分のおならは臭くない（むしろいい匂い）ですが、他人にはもちろん悪臭です しかし近代科学的な分析法でおならの成分を分析しても、それはだれにとっても同じです

　「気」でも、邪気ばかりを発する人がいると本にはありますが、邪気を出している本人が自分の邪気に気づくことはないとの意見が大勢です

ではここで邪気・正気をある程度科学的に定義します そうするとその気を感じたときに、それを感じた人の脳内にノルアドレナリンやコルチゾールのような、悪感情の元になる脳内ホルモンが出るものが、つまり「邪気」であると定義できると思います つまりこれは「悪臭の定義」と同じです

私はその気功の先生は存じていませんが、苫米地さんのような門外漢が気功の分野で好きに発言していることについて、反発する感情を持っていても不思議ではないと想像します そうすると「苫米地英人から発する気」を関知したときに、悪感情の元になる脳内ホルモンが出ることがあることが感じられます 苫米地さんは以前は脳機能の専門的な内容ばかりでしたが、フォレスト出版などから出すあたりになって、気功などに言及するようになったと、思います

私が苫米地さんの著作からそういう気を感じるかというと、ありません むしろ私は本を読むことが好きだった子供だったので、どんな本からでも邪気を感じることなどないのです

精神工学研究所 　　　　山西　茂　」

　ひところ、渡辺淳一さんの「鈍感力」という本が評判になりましたが、まさに鈍感力が威力を発揮する場面だと思います

　邪気は悪臭に似ているといいましたが、犬の臭覚は人間の一万倍以上あるそうです

　そうすると誰のお尻からでも、糞便の匂いとか、中年男性がいかに清潔にしていてもノネナールの匂いとか、犬にとって、この世の中は人間には分からない情報が溢れています

　もし潔癖症の人がいて、その人が突然「犬の嗅覚」の能力を得たなら、この世の中は「地獄と化す」と思われます

　しかし、犬は平気です

　悪臭は人の心がつくり出すもので、もともとの匂いに善悪・美醜の区別はありません

　私に「この邪気が分からないのは、修業が足りない！」というご指摘がありましたが、邪気が分かりすぎるのは、潔癖症の人が突然「犬の嗅覚」の能力を得るのに似ています

　それよりも、邪気に対して鈍感であるほうが「幸せ」というものではないでしょうか？

　人間は群れを造る猿の仲間から進化してきたので、その猿の本能にいまでも操られています

　つまり群れの人間関係に「無関心ではいられない」本能があるのです

　そのため「相手が人間（または同じ猿の仲間）であるというだけで」、起こっている「現象は同じ」なのに、反応がまるで違ってきます

　以前も書きましたが、あなたが自動車を運転していて、割り込みをされたとします

　当然、あなたは怒ります

　もしその割り込みをした車の運転手が、金髪にサングラスでチャラい女の肩を抱いていたとしたら、怒りは倍増すると思われます（なぜでしょう？）

　しかしその運転手が真面目そうなサラリーマン風で、青い顔をしていて、隣には大きなお腹の女性が苦しそうにしていたら、怒りは同情に変わることが多いでしょう？

　しかし、「起きている現象は同じ」なのです

　もし「その車が黒いベンツで、黒いサングラス、黒いスーツにマシンガンを片手にしていたら」、あなたは怒りを感じることができるでしょうか？

　もっというなら、「起きている現象は同じ」として、割り込みをしてきたのが体長１３メートルの最大級のティラノサウルスだとしたら、あなたは恐怖を感じずにいられるでしょうか？

　私たちは「相手が人間」というだけで、起きている現象に過剰に反応するように造られています

　私がお勧めしたい「修行」は邪気を敏感に感じられるようになるよりも、「猿の本能にコントロールされないように現実をみること」の方です

　起きている現象だけをみるなら、妊婦もティラノサウルスも変わりはありません

　今回の「苫米地事件」にしても（仮に真実だとして）、苫米地英人が人間であるから、ある人は「裏切られた」ように感じるのです

　苫米地英人という「この時代の現象」だとは思えないでしょうか？

　繰り返しになりますが、誰かの家に竜巻がやって来て、家を壊して大切な家族の誰かが無くなったとします

　当然、その人は嘆き悲しみます

　ところで竜巻の代わりに強盗がきて、同じように家族を殺害して、家に火を付けたとしても、「結果は同じ」になります

　ところがその人は、その犯人を憎まずにはいられないでしょう？

　しかし起こった現象は、ほとんど同じです

　私たちは、人間が起こしたことについては、そういう感情から逃れられないように造られています

　そしてそういう感情、人間関係にまつわりつくものに関してが、「私たちの心を傷つける最大のもの」であると思います

　これは「起きている現象は同じなのです」から、「それを受け取っている自分の心がつくり出している」ものです

　つまり「私たちの心を傷つける最大のもの」とは、じつは「それを受け取っている自分の心がつくり出している」ものなのです

　苫米地さんがいろんな本で「煩悩からの脱却」を言いながら、ウエブサイトにあるような行動を繰り返していたなら、それは裏切りに思えるかも知れません

　しかしそれが、あなたが苫米地さんから知り得たことを総て否定することとは、じつは関係がありません

　真実を書いた本を出版していた会社が、多額の脱税をしていたとしても、本の情報の有用性までが否定されるものではありません

　これはそれと同じことなのですが、「苫米地英人という人間」にまつわりつく話には、彼に心酔していた人は、無関心では居られないと思います

　なぜなら、猿の本能が私たちの心を突き動かすからです

　猿の本能を動かすことで、私たちは自分で心を傷つけ、不幸になります

　それを回避する方法をお知らせします

　映画にもなった「釣りバカ日誌」の主人公ハマちゃんですが、奥さんのミチコさんにプロポーズしたときの言葉です

「もしミチコさんが僕と結婚しても、僕がミチコさんを幸せにできるかどうかは、分からない！

　でも、これだけは言える

　僕がミチコさんと結婚したら、僕は最高に幸せになれる自信はある！」

　「私たちの心を傷つける最大のもの」とは、じつは「それを受け取っている自分の心がつくり出している」ものです

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

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