※無料 超能力と宗教の関係

宗教と深い関係

   じつは超能力は「宇宙と深い関係がある」のです

　その詳しい説明は次回にしますが、「宇宙は宗教とも深い関係」があります

　ここまで、前回解説しました

　ですから、今回は「宇宙と超能力」というテーマです

　さて、宇宙とはなにかということから解説しますが、宇宙とはこの世界の総てです

　すべてということは、それを扱う最高に広い学問は天文学ですが、それの極限を扱う部分も分かっていないと、この世界の総てがわかったとは言えません

　それで極限を扱う部分、こでは極端に小さい部分の学問をいいます

　これは素粒子物理学とか、そういう学問です

　すなわち素粒子物理学で分かった物質や空間の性質が、いっぱい集まって全体をなしているのが、つまり「この宇宙」なわけです

　私が１６歳ぐらいのときに講談社のブルーバックスシリーズの「物理学」を読んだときに、ある印象的な一文がありました

　それは・・・・

　「物理学には、春の日のさわやかさがわからない！」というものでした

　つまりこれは、人間の意識とこの物質世界との係わり方が、現代物理学では分からない という意味です

　ところで、「人間の意識とこの物質世界との係わり方」とは、まさに超能力の原理をさすのではないでしょうか？

　ということで、現代物理学の歴史をすこしお話します

　こういうお話が嫌いな人でも、ちょっと読んでみてくださいね

　さて、１９世紀の始めに化学が驚異的な進歩を遂げました

　そして化学反応とは、じつは分子という小さい固まりがエネルギーを放出したり、吸収したりしてその物質的形態を変えるものだということが、突き止められたのです

　なぜ科学者たちは分子がそういう反応をするかということを、さらに研究してじつは分子は原子という（当時の）究極粒子からなりたっていることが分かりました

　さらに原子は、中心に核があってその周囲を電子が旋回しているという太陽系のような構造をしていることが分かり、これで化学反応の多くが説明できることが分かりました

　ところが、太陽系のような構造をしている極小空間では、普通の空間で使えるニュートンの法則などが適用できないことが分かりました

　つまり私達が暮らしているこの空間と、原子以下の極小空間では「空間の性質」が違うのです

　どういうことかと言いますと、原子が原子核と電子で出来ています

　そして原子核は、陽子と中性子と中間子で構成されています

　いずれにしても、それは固いボールのようなものだと考えられます

　そうすると、ニュートンの物理学では、そのような固いボールのようなものが、速度をもって多数動いているとき、その位置と速度は計算することで分かります

　実際は電子と陽子は電気的な力も働いていますが、それも電磁方程式で分かるので、単純化すると同じことです

　そこで科学者たちは、「思考実験」という頭のなかだけで行う実験を繰り返しました

　あるとき、「思考実験」はできるだけ単純化して頭のなかだけで行うのですが、そうすると「宇宙は究極粒子が多数ぶつかったり移動したりしている空間」ということになります

　そうすると（現実には無理ですが）、すべての粒子の位置と速度が分かることで、どんな時間のすべての粒子の位置と速度も計算することで分かることになります

　これはつまり、ビリヤードのボールの動きが、計算で出せるのと同じです

　宇宙が３次元の巨大な、ビリヤード台と同じと考えることができます

　そうして、「どんな時間のすべての粒子の位置と速度も計算すること」ができるコンピューターのようなものは、この考え方を造った人の名前をとって、「ラプラスの鬼」と呼ばれました

　これは「本当に大変」なことです

　すなわちこの宇宙は、この宇宙の総てのものは究極粒子から成り立っているとすると、「どんな時間のすべての粒子の位置と速度も計算すること」ができるのです

　そんなコンピューターは実在できなくても、理論上は可能だということです

　理論上は可能だということは、「未来の時間のすべての粒子の位置と速度も計算すること」ができるということです

　ところで、私達の肉体もなにもかも目に映るものは、すべて原子とか究極粒子でできているので、「未来の時間のすべての粒子の位置と速度」は決まっていることになります

　これはつまり、「運命は決まっている」「運命は変えることができない」ことを物語っています

　この考え方に反対したのが、ハイゼンベルグという物理学者です

　どういうふうに反論したかというと、「未来の時間のすべての粒子の位置と速度は決まっている」前提として、「今の時間のすべての粒子の位置と速度」が「測定可能」であるという前提条件があることを見抜きました

　そして「粒子の位置と速度」が「測定可能」ではないことを、発表しました

　これは極小の粒子の位置と速度であって、私達が暮らす普通の物質の位置と速度は「測定可能」です

　つまり測定のためには、光（光子）のような粒子を測定する粒子に当てなくてはなりません

　これが極小の粒子になると、普通の光ではなくＸ線やガンマ線のような高エネルギー粒子が必要になります

　そうすると高エネルギー粒子が、極小の粒子に当たると、極小の粒子がそのエネルギーではじき飛ばされて元の位置と速度ではなくなります

　つまり夜の港で大きな船の位置を知ろうとして、野球のボールを投げてその当たった音で、船の位置を測定することに似ています

　大きな船なら野球のボールぐらいでは、その位置は変わりません

　しかし同じことを水に浮かんだ空き缶に行うと、野球のボールが当たったことで空き缶の位置が変わってしまうことと同じです

　ハイゼンベルグはこのような測定誤差は無くすことが出来ないことを発見し、なぜ無くすことが出来ないかというと、それは「この世界の基本原理」であると主張しました

　つまり現在の粒子の正確な位置と速度が分からないから、未来も計算では分からないとしたのです

　そしてフランスの物理学者、ド・ブロイが次に大変なことを言いだしました

　現在の粒子の正確な位置と速度が分からないのは、今まで粒子だと考えていた、たとえば電子も波動の性質を持っていると主張したのです

　粒子であれば正確な位置と速度が測定できるのですが、波は誤差のない位置と速度が測定できないからです

　これを物質波と、名付けました

　これには世界中の物理学者が、反対しました

　そして電子を使って、「電子は粒子であるという」実験装置をつくり、「電子は粒子である」ことが確認されました

　ところが、他の科学者が　「電子は波であるという」実験装置をつくり、「電子は波である」ことが証明されてしまったのです

　つまり、電子とは「あるときは粒子、ある時は波」であると、実験で証明されてしまいました

　これはいったいどういうことでしょう？

　私達にはおなじみの電子でさえ、じつは「粒子であるか波動であるか」さえ分からないということになったのです

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。