深い変性意識発生のメカニズムとは｜変性意識生成法について

変性意識生成法について

ニルヴァーナのプロセスとテクニックという本があります

この本はダンテス・ダイジによって書かれました

ダンテス・ダイジとはじつは日本人で、本名は雨宮第二といいます

この人は、ものごころつくころから誰にも教わることなく瞑想業を行い、二十歳にしてすでに瞑想の達人となった人物です

そしてダンテス・ダイジ三十六歳の時に書かれた本が、このニルヴァーナのプロセスとテクニックでありまして、彼の瞑想の集大成ともいえるものです

しかし、別の理由でこの本は、大変有名になりました

オウム真理教の洗脳に使われたからです

苫米地英人博士によると洗脳やマインドコントロールは、恐怖心をあおることで完成します。

洗脳やマインドコントロール技術の基本を説明します。

脳の偏桃体を刺激することです。

下の説明図をご覧ください。

偏桃体を刺激した時に体験したことは強烈な記憶となって残ります。

実際に下の画像を見れば

脳の偏桃体を刺激することの意味が理解できます↓

この動画を見ると強烈な感情が起きますが、それを利用することで

洗脳やマインドコントロールが行えるのです。

カルト集団

それは日本犯罪史上類を見ない、地下鉄テロ事件を起こしたオウム心理教というカルト集団が、この本を教材として使用したということです

オウム心理教は信者に徹底した洗脳を行ったことは有名ですが、入信初期は普通のヨガのような修行を行いました

その時に、簡単な修行法で持って、信者をある程度の変性意識に持っていく必要がありまた

変性意識とは瞑想状態のことですが、これはある種の神秘体験ともいえる状態です

簡単な動作でもって、神秘体験を得られることで初心者を感激させて、本格的な洗脳を行ったと言われています

その本格的な洗脳には、ＬＳＤやアンフェタミンなどの違法薬物が使用されました

しかし、最初は簡単な修行法で、ある程度深い変性意識に導くテクニックを、オウム心理教は確立していたのです

その手法に使われていたのが、ニルヴァーナのプロセスとテクニックです

この本の86ページにあるムハー・マドラーというヨガの方法が、その核心部分です

ではこのヨガの方法とはなにかというと、それはストレッチなのです

簡単なストレッチングが、深い変性意識を生成します

もちろんそのためには、変性意識生成ではおなじみの呼吸法も併用しますが、筋肉の伸展が主に使われるのです

なぜ筋肉運動が、通常意識とは異なる意識状態をもたらすかと、疑問に感じられると思います

じつは、本格的な洗脳には違法薬物が使われたといいましたが、このような薬物は脳に働きかけて、脳内麻薬とも言われる作用に関与します

つまり脳の機能に麻酔をかけるような作用を引き起こします

そして人体の筋肉神経には、同じような働きがあることが知られています

これは人体だけでなく、哺乳類のように進化した動物はほとんどが持つ身体機能なのです

なぜかと言いますと、たとえばアフリカのサバンナのような平原を想像してください

このような場所では、例えばライオンがシマウマを襲うことがあります

しかしシマウマも必死で逃げますから、ライオンはいつも餌にありつけるとは限りません

でも餌を取ることができないライオンもまた、餓死してしまいます

つまり必死に逃げる草食動物を捕らえられないライオンは、進化の過程で滅びました

ですから滅ばなかったライオンの種類は、ある進化を遂げたのです

それは草食動物を捕らえようと必死で追いかけるライオンの筋肉運動が限界に近づいた時に、その限界をさらに越えて追いかけることができる仕組みです

つまり筋肉運動が限界に近づいた時に、その限界をさらに越えて追いかけるために、脳内麻薬物質が大量に発生するように進化したのです

脳内麻薬物質が、苦しさを感じられなくするからです

これは必死で逃げる側の草食動物にも、同じようなメカニズムが発生したと考えられます

その結果どの動物でも、激しい筋肉運動を行ったときに、脳内麻薬物質が大量に発生するように進化しました

もちろん人間にもこの機能は存在しています

ランナーズ・ハイ

よくマラソンランナーが体験するという、ランナーズ・ハイはこの作用で起こります

そしてこの時に使われる脳内ホルモンがドーパミン（学術的表記ではドパミン）です

じつはこのドーパミンの化学構造とオウム心理教が洗脳に使ったアンフェタミンは、構造が良く似ています

つまり、脳内ホルモン・ドーパミンは、アンフェタミンすなわち覚醒剤と同じ働きをするのです

さて変性意識状態とは、以前は乖離状態と呼ばれていました

乖離とは離れているという意味ですが、なにが離れているかというと、肉体と意識が離れているのです

催眠術をかけられると、自分の肉体が人ごとのように感じられるのですが、そのような心理状態を乖離状態と呼んでいました

肉体と意識が離れているような感覚を作れば、それが変性意識状態になります

意識が肉体を離れてしまうと通常は眠ってしまうのですが、そうならないように意識は目覚めている状態を作らねば変性意識状態を体験できません

これは例えば、局部麻酔を全身の主要部分に行ったような状態を思っていただければ、想像ができると思います

局部麻酔を全身の主要部分に行ったような状態では、意識が肉体を感じられなくなりますから、乖離した感覚を実現できます

さて、・・・・・
ここで、野性動物が極限まで筋肉を使った状態では、脳内麻薬物質が肉体感覚を消失させると言ったことを思い出してください

これは先に言った、「局部麻酔を全身の主要部分に行った状態」と同じではありませんか？

つまり筋肉を極限近くまで使ったと同じような感覚を脳に与えれば、脳内麻薬物質が大量に発生して、脳は意識と肉体とを分離した感覚を発生させます

これが深い変性意識発生のメカニズムです

意識と肉体とを分離した感覚

しかし、瞑想とは静かに座っているような状態なので、激しい筋肉運動を行うことが出来ません

そのためヨガでは、全身の筋肉をストレッチすることで、同じような効果を発生させます

しかも全身の筋肉をかなり強く刺激することで、脳内麻薬物質の発生を促しています

このようなヨガはハタ・ヨーガと呼ばれますが、じつはこれはその後の瞑想業であるクンダリニー・ヨガの準備運動のようなものなのです

強い筋肉ストレッチのあとで、座業を行うのがヨガの修行法なのです

ダンテス・ダイジは長く秘伝とされていたそのヨガの行法を公開しました

それを初期のオウム心理教が見つけて、修行法の核心としたのです

このように動物の本能的部分に働きかける方法ですから、筋肉ストレッチはとても強力な方法です

じつはこうして言われてみると、日本人が普通に思う、禅にも同じ方法が使われていることがわかります

禅宗やヨガの瞑想では、結跏趺坐（けっかふざ）というあぐらのような座り方をします

この座り方では背筋が安定することが利点であると、解説されることが多いものです

たしかにこの座り方をすることが脊柱起立筋という腰の筋肉が刺激されつづけるので、その刺激で眠くなることが防げます

しかしもう一方の効能は、知られていません

じつは結跏趺坐を行うと、ふとももの筋肉が強くストレッチされます

ふとももの筋肉は人体中で、最大の筋肉であると言われています

つまりふとももの筋肉が強くストレッチされることで、脳内麻薬物質が生成されやすくなるという効果が、この座り方にはあるのです

日本人には一般的である結跏趺坐には、こうような理由で変性意識を生成しやすくしているということは、ほとんど知られていません

洗脳されやすい人には特徴があります

それは自分に自信が持てない人です

なぜ自分に自信が持てないかというと、

幼少期に親からの励ましがなかったことが

原因になったことが多いものです。

幼少期に母親との葛藤を経験した人には、

心の奥に孤独があります。

それは死への甘い誘いでもあるのです。

なぜか？

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言うと、

それは「当てつけ」なのです。

愛してくれなかった（と感じる）親に対して

「愛してくれなかったから死んでやる」と当てつけの気持ちです。

「死なせなくなかったら愛してよ！」という心の叫びが

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言う

本当の気持ちです。

自殺願望はあなたの中の欲望です。

それはあなたの中の動物の本能です。

人間の中にも動物の本能があって、それが人生の大事な場面

ひとつひとつであなたの人生を決めていたのです。

こういうことを知らずに人生を過ごす人は、大変な

損をしています。

今この瞬間から損する人生とさよならをして

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

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