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逆らえない普遍的正義を言うブラック企業|金持ちの社会的洗脳の弊害(5)

      2017/05/17

洗脳の害kamonegi

金持ちたちが貧乏人を這い上がれないようにしている

仕組みを「社会的洗脳」と言います。

この仕組みにより社会に大きなひずみが生まれています。

ブラック企業のような社会病理・貧困もそのひずみが生み出したものです。

つまり貧乏から脱出できないことや、ブラック企業に入社してしまう原因も

元は同じだったのです。

原因は、まさに社会的洗脳の目的が、

「貧乏人を這い上がれないようにしている」のだからです。

詳しい原因と、その対策を説明します。

ai100

 

コラム

苫米地英人博士によると洗脳やマインドコントロールは、恐怖心をあおることで完成します。

洗脳やマインドコントロール技術の基本を説明します。

脳の偏桃体を刺激することです。

下の説明図をご覧ください。

hentoutai

偏桃体を刺激した時に体験したことは強烈な記憶となって残ります

実際に下の画像を見れば

脳の偏桃体を刺激することの意味が理解できます↓

kowaigif

この動画を見ると強烈な感情が起きますが、それを利用することで

洗脳やマインドコントロールが行えるのです。

1・洗脳されると01

 

洗脳について説明します。

過激な洗脳は、多くのカルト宗教で実行されていて、その研究から実態が明らかになってきました。

その実態を見ると、ブラック企業の社員募集や社内研修で使われていることがわかります。

宗教的洗脳とは「荒唐無稽な宗教観」を、無理やり信じ込まされるための方法です。

荒唐無稽とは「ありえない!」ものですから、信じ込まされると多くの弊害がでるようになります。

たとえばその宗教の「荒唐無稽な宗教観」を疑い始めるだけで、心臓がドキドキしたり頭痛がしたりするような洗脳が行われています。

基本的にこれは「恐怖」をベースにしています。

どういうことかというと、「神を疑うことは、即地獄に落ちることだ!」というような教義を叩き込まれ、「修行中」に地獄を体験するようなことをされているのです。

その「地獄体験」の時に、「神を疑うな!」とか「教祖を疑うとこうなる」というようなフレーズを叩き込まれます。

そうするとそのフレーズがきっかけとなって、「地獄体験」がよみがえるような条件反射が起きるような精神状態になります。

その結果、「荒唐無稽な宗教観」を疑い始めるだけで、心臓がドキドキしたり頭痛がしたりするようになってしまいます。

このような身体条件を引き起こす、ベースになっている感情が「恐怖」なのです。

「恐怖」は人間的感情というより、動物的なものです。

大脳辺縁系という脳の原始的な部分で発生する感情ですが、もともとは外敵に出会った動物が一目散に逃げるように発達した感情が「恐怖」なのです。

「一目散に逃げる」つまり、何も考えずにとにかく逃げる、ということなので、その時にはIQが低下するように、動物の本能が働きます。

これを悪用するのが、「恐怖による洗脳」です。

すなわち「神を疑うな!」とか「教祖を疑うとこうなる」というようなフレーズを聞いただけで、疑えないようにIQが低下するのです。

 

ブラックバイトに苦しむ学生からの労働相談に応じている「ブラックバイトユニオン」に寄せられた相談事例が紹介された。

個人経営の居酒屋で働く大学生の男性は、週5~6日でシフトに入っている。店長にシフトを減らしたい、休みたいと告げると、「お前に休む権利はない」と怒鳴られるため、やむを得ず週5~6日の勤務を続けている。

勤務時間は、午後7時から午前2時、休日は午前5時までで、休憩はない。しかも、営業終了後は他の店員を車で自宅まで送り届けなければならないため、仕事から解放されるのは朝7時ごろになることもあるという。男性はその後、朝10時すぎに大学へ向かうが、授業中はほとんど寝てしまっているそうだ。

男性は店長に叩かれることが頻繁にあり、さらに「お前の価値は1円だ」「お前の人生なんて塵と同じだ」などと罵倒されるため、恐怖心で店長に反論できず、理不尽な扱いを受けながらも仕方なく働いているそうだ。

ブラックバイトを辞められない理由

明らかに不当な扱いを受けているのに、なぜ学生はブラックバイトを辞めないのか。アンケート調査を行った中京大学の大内裕和教授は、「『バイ活』『人間関係の構築』『労働の高度化』が、学生がブラックバイトを辞められない原因」と語る。

「バイトの面接では、『授業があるからあまりシフトに入れない』と言うとすぐに落とされ、10社以上平気で落ちている学生も多い。今のバイト先を辞めれば、そんな『就活』ならぬ『バイ活』でまた苦労することになる。

辞めてしまうと、人間関係を一から構築するのも大変だ。さらに居酒屋は単純作業ではなく、ある程度高度な業務を求められるので、違う職場で違う仕事のやり方を新たに覚えていくのが大変だという理由もある。

そもそも自分のバイト先がブラックだと気づかず、『他の職場も同じだ』と思っている学生も多い。ただ、ブラックバイトと気づいていても、そうした足かせのせいで、辞めて新しい職場にいくことを躊躇している学生は少なくない」

本当はブラックバイトをやめられない理由は、洗脳的なものがあることも一因です。

しかし、洗脳やマインドコントロールの実態が知られていないので、上記のような理由になっています。

 

ブラック企業で、深夜まで過酷な労働を強制される従業員がいます。

傍から見ると、「なんで、やめないんだろう」と思ってしまいます。

しかし本人は知らない間に洗脳されているので、「それを疑うだけで」恐怖心で心がいっぱいになるような操作をされています。

その結果、自分の状況を客観的にみる知的活動ができない(IQが低下)ので、ただ漫然と働くようになります。

いわばブラック企業に忠誠を誓う、ロボット人間にされているのです。

これが洗脳の仕組みです。

洗脳は第2次世界大戦や朝鮮戦争などで、軍事的に研究が始まり大きく発展しました。

冷戦後、その理論や技術が欧米やロシアで、民間企業に流出しました。

その手法をマーケティングや従業員教育に使うことで、発展する企業が続出したので密かにその技術が使われはじまたのです。

日本で現在、ブラック企業と呼ばれる会社の創業者は、この洗脳理論を取り入れ業績を伸ばしました。

従業員が会社のために一生懸命働くロボット人間ですから、これはある意味当たり前のことです。

しかし、そのために過労死やうつ病といった大きな社会問題を引き起こしています。

 

2・ブラック企業の実態02

ブラック企業大賞に緊急追加ノミネートされた「たかの友梨」

「たかの友梨」は、1978年の創業以降全国124店舗を展開、従業員1047人(2013年9月時点)、売上高160億円(同月期)のリーディングカンパニーである。

代表取締役の高野友梨氏は、「カリスマ美容家」として、テレビのバラエティー番組等に数多く出演している。

しかし、現場で働く従業員の労働環境は過酷なものである。従業員の多くが、1日に12時間程度働かされ、その間休憩をほとんど取れていない。

また、休日も規定通りに休めず、有給休暇も取得できない。そうした過重労働にもかかわらず、残業代・休日手当は適切に払われていなかった。

2014年8月、仙台労働基準監督署は、たかの友梨仙台店に対し、タイムカードの記録と警備記録のズレを指摘し、残業代未払い分の精算をすることや、適切に休憩を取れる措置を取ること、有給休暇を労働者の希望通りに取らせることといった、行政指導・勧告を出している。

ところが、労働組合の公表したところによれば、社長の高野友梨氏は、労基署に通報した従業員を長時間にわたり「労働基準法にぴったりそろったら、絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」などと詰問し、その従業員は精神的ショックで出勤ができなくなってしまったとのことである。

しかし、会社はその事実を認めようとしていない。

「たかの友梨」洗脳フレーズ

逆らえない普遍的正義を言う

「これから頑張って大成功したい」と思っているあなたにアドバイスしておきたいのは、「ウソをつくな」ということ。私が、成功してからも変な足の引っ張り方をされなかったのは、ウソをついてこなかったからだと思っています。

ウソをつくことで、一時的に何かがうまく回るかもしれません。しかし、ウソをついたという事実は、人々と自分自身の記憶の中に残ります。

出典:たかの友梨著『なぜか、人とお金がついてくる50の習慣』(フォレスト出版株式会社)

上記により、この人は正しいことを言う人だと思いこまされます。

これはカルト宗教の教祖に帰依するときの心理と同じです。

帰依する心は催眠術と同じです。

催眠術で術者に対し被験者(かかる人)が抱く「恋心」を、ラポールといいます。

つまりラポールという専門用語があるぐらいですから、これは人に普通にある心理を応用しているのです。

ラポールが一度形成されると、つぎつぎにその人を信用します。

そこで次に、さらに「いい人!」と思わせるような説教をします。

これは次第に上から目線にして、教祖と弟子の関係を築き、固定化する洗脳作業です。

あなたにウソをつかせるような人たちは遠ざけたほうがいいでしょう。

「もっといい手があるから私にまかせて。ときにはズルも必要ですよ」 うまいことを言ってくる人は、本当にあなたのためを考えているのではなく、あなたを介して自分が得したいだけ。いざとなるとお金も出さず力も貸してくれないでしょう。

こういう人と手を組んで儲けようとしたら、あなたのビジネスが汚れます。そして、一度汚れたビジネスは、ちょっとやそっとではきれいに戻りません。

ウソをつくことで、一時的に何かがうまく回るかもしれません。しかし、ウソをついたという事実は、人々と自分自身の記憶の中に残ります。

その記憶は、想像以上にあなたのビジネスをやっかいなものにします。

出典:たかの友梨著『なぜか、人とお金がついてくる50の習慣』(フォレスト出版株式会社)

教祖と弟子の関係を築き、固定化できたら、自分にいいように誘導します。

その誘導にのれば弟子は「天国にいける」と言い、疑えば「地獄に落ちる」と教えるのです。

天国

お金の山は「善」の場にしかないということです。

金山から出てきたものが金として価値高くいられるのは、それが、世の中に必要とされ愛されるものであるからです。

人を騙したりするような汚れたビジネスでは、一瞬、金を掘り当てたように思えても、それはすぐにメッキのがらくたに変わっていきます。

どんな仕事でも、一生懸命やれば確実に賃金を得ることができて、スキルもアップします。

そしてさらにいい仕事ができて、さらに高い賃金を得ることができて、さらにスキルアップしていきます。

働けば貧乏にはならない。とてもシンプルな法則なのです。

出典:たかの友梨著『なぜか、人とお金がついてくる50の習慣』

地獄

「仕事がない」と言って健康な人が働かずにいるのは、とても不思議。

仕事がないのではなくて、仕事を選んでいるだけのことです。

もちろん、自分がやりたい分野の仕事を探すのはいいことです。

でも、それは最低限の食い扶持を稼いでからのこと。まず生活のベースになるお金を稼ぐというのは、人が取り組まなくてはならない基本中の基本事項です。

それをせずして、お金がないと言う人には、すっかり貧乏グセがついてしまっているのです。

上記は人によっては、当たり前にように聞こえます。

しかし後述しますが、「社会的洗脳」をかけられた人(貧乏人)は、「貧乏になる」と言われるだけで「恐怖心」をあおられるのです。

それに関連して、「仕事を失う」とか「会社をクビになる」というのも強い恐怖を生じます。

これはブラック企業以前に、「社会的洗脳」を受けているからです。

ブラック企業はそういう「社会的洗脳」を利用しています。

 

たかの友梨氏の地獄発見紀

もっと驚くのは、たかの友梨氏が、人生の転機は管理職養成で富士のすそ野に13日間こもる「地獄の特訓塾」であったことを『大成功できる人の小さな心づかい』(きこ書房、2006年1月15日発行)で書いていることです。


たかの友梨氏が書いている「地獄の特訓塾」は、当時は「地獄の訓練 管理者養成基礎コース」と言われているようです。

この「地獄の訓練」とは、どんなものかについては、『日経ベンチャー』(日経BP社)の2006年4月1日号に記事があります。

「特訓」とは、肉体的、精神的にきつい場面を社員に経験させる体験型の研修だ。

(中略)「地獄の訓練」の特徴は、挨拶やスピーチなど、幹部社員に必要な基本的な動きを一つひとつ、徹底して反復練習させることにある。

感情表現の訓練として歌も歌う。

静岡県のJR富士宮駅の駅前で、約50メートル先に立つ教官に向かって大声で歌を歌う。

声が小さかったり、歌う姿勢が悪いと不合格になり、もう一度歌わされる。恥ずかしがっている間は、絶対に合格できない。

だが、何度も教官からダメ出しされるうちに、「次こそ思い切って歌って、絶対に合格しよう」と開き直る瞬間が必ず訪れるという。

そうやって歌に集中したとき、はじめて合格できる。

(中略)会社に戻った某氏は、「地獄の訓練」にどんどん社員を送り込んだ。

抵抗する社員もいたが、覚悟を決めて厳しく叱りつけた。

それで会社を辞める社員もいたが、動じなかった。

上記を読めば、これが明らかに「洗脳手法」であると気づくことができます。

洗脳により「恐怖体験」を刷り込まれ、「貧乏」とか「ウソをつく」という「たかの流洗脳」の条件反射フレーズが醸成されていくのが良く分かると思います。

こうやって会社のために、長時間労働を少ない給料で行う、ロボット人間が製造されているのです。

 

居酒屋チェーン和民

弁護士や労働問題の専門家で創設された「ブラック企業大賞」。ブラック企業を表彰し、労働問題の啓発をするための賞だ。

2012年度は、あの「ワタミ」が一般投票で選ぶ「市民賞」を受賞。

2013年度の投票でも現在70%の得票率と圧倒的な“支持”を集めている。

15時間労働で休憩わずか30分! 入社2カ月で過労自殺するワタミ社員のスタンダードな働き方

入社2カ月後に自殺した居酒屋「和民」の正社員、森美菜さん(当時26歳)の労災認定が報じられた今年2月21日、ワタミの渡邉美樹会長がツイッターで「彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました」「労務管理できていなかったとの認識は、ありません」などと発言し、炎上した。

美菜さんの両親が会社に提出させた資料などによると、15時間勤務でも休憩は30分しか予定されておらず、また、休日と睡眠時間を削らせるように組まれた研修など、勤務環境は精神障害の発症後にも、さらに過酷さを増していたことが分かった。

遺族から提供を受けた社内資料をもとに、「生きていられるわけがない」と両親も憤るワタミの労働実態を報告する。

美菜さんは2008年4月1日にワタミフードサービスに入社。10日間の研修を受け、4月11日から神奈川県横須賀市にある居酒屋「和民」の京急久里浜駅前店に配属となった。

同店は現在、改装して黒い看板の和民に業態転換しているが、美菜さんが会社に提出したレポートでは「私の勤務しているのは赤和民の方」と書いている。(※赤看板=旧来型の和民)

それほど大きくない駅前の店舗だが、午後5時の開店から平日は午前3時まで、週末や休みの前日は午前5時まで。

入社前はシフト制と説明されていたが、正社員は開店前から閉店後までずっと店にいなければならないのが実態だった。

美菜さんの死後、両親がワタミフードサービスに強く要求して作成させたのが、美菜さんが毎日、何時から何時まで何をしていていたのかを示す資料とグラフだ。

これを見ると、開店1時間前の午後4時から閉店30分後の午前3時半まで、午前5時閉店のときは午前5時半まで、ほぼ毎日12時間を超える勤務を強いられていた。

「基本シフト」通りの日は1日もない。

休憩時間もすべて取得したことになっていたほか、午後3時前に出勤しても午後4時までは「自主出勤」と扱われていた。

さらに、勤務終了後は電車がなく家に帰れない時間が抜けて落ちていたり、休みの日の研修会や会社行事のボランティアが「自己啓発」になっているなど、多くの疑問があった。

 

餃子の王将を経営する王将フードサービス

男性の給与明細によると残業時間は月40時間台だが、本当の残業時間は月80時間以上に及ぶ。

これは厚生労働省が通達した過労死ラインを上回る残業時間だ。実際に、半年もの間、月平均135時間以上の残業を強いられた社員がうつ病を発症し、会社を提訴している。

さらに、特異なのはその過酷な新人合宿だ。

「起床から就寝まで、徹底してやられます。あいさつの声が小さいだけで、徹底的にしごかれる。

今まで静かだった人も、人が変わったようになるんです。研修では『王将五訓』を暗唱させられる。

4人一組で声を合わせなければならないんですが、合格したらしたで、喜んでいると『気を引き締めろ』と叱られる。まさに、洗脳ですよ」

 

3・大賞201403

第3回 ブラック企業大賞2014

株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)

JR西日本

株式会社 ヤマダ電機

株式会社 A-1 Pictures

タマホーム株式会社

東京都議会

株式会社リコー

株式会社 秋田書店

学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校

こういう企業を見るとき、筆者は思うことがあります。

前章の和民などにしても、従業員に挨拶を徹底させるというような企業慣習があることです。

私が以前行った低料金の散髪チェーンでも、同様の慣習がありました。

そこでは長椅子に来た客の順番に座らせるシステムで、来た順番が守られないという苦情を防いでいました。

それでその日の当番の理容師が「今来たお客さんは長椅子に順番に座ってお待ちください」と、大きな声でいうのです。

しかし、その声には明らかに強制されて、いやいややっているという響きがありました。

だいたい理容師というのは、街の散髪屋さんというか、一軒自分の店を構えて・・という夢を見ている人が多いと思います。

そして職人的なものですから、低料金の店に勤務する問うこと自体がすでに、理容師としてのプライドを傷付けているのだと思われます。

すなわち理容師として、低料金の散髪チェーンに勤務することは「負け組」を意味します。

そういう「落ち込んだ精神状態」というのは、洗脳操作しやすい状態です。

そのような人物に研修と称して、「今来たお客さんは長椅子に順番に座ってお待ちください」と言うのを大声で繰り返し言わせます。

それも上司や同僚の前で、そして「声が小さい」とか「やる気があるのか」と罵倒して、考えられなくなるまでやらせるのです。

あるいは「一人ができないと連帯責任」と言って、全員できるまで深夜まで行わせるのです。

そうやって研修という名の洗脳をすることができます。


こういうブラック企業特有の研修が流行る背景には、オレオレ詐欺の流行と同じ社会現象があります。

つまり不特定多数の個人に企業などが接触しやすくなり、また個人間のつながりが希薄になった社会だからです。

以前の詐欺では戸別訪問のセールスマンのように、ひとりひとりに当たって詐欺にかかりそうな個人を特定していました。

それがオレオレ詐欺以降では、とにかく不特定多数の個人に当たって当たりまくり、その中で詐欺にかかってしまう人をスクリーニングする手法に変わったのです。

これがブラック企業の求人でも、同じことが行われます。

つまりとにかく不特定多数の個人求職者に当たって当たりまくり、その中で「洗脳」にかかってしまう人を探しているのです。

上記の散髪チェーンでいうと、「落ち込んだ精神状態」の人がそれにあたります。

「たかの友梨」のような美容関係は、散髪チェーンの求職者と非常に似た人が集まりやすい傾向があります。

居酒屋チェーンでも、年端もいかない大学出たての従業員を店長候補などとおだてて、長時間労働と高い責任を押し付けるのが常套手段です。

「落ち込んだ精神状態」の人が多い理由は、現代には勇気がない人が多いためです。

勇気がない人は、洗脳しやすいのです。

その理由を次章で説明します。

 

4・心理的未熟さ04

本当の原因は、男性(父親)の心理的未熟さにあります。

(ここからは「金持ちの社会的洗脳の弊害シリーズ」で何度も書きました。知っている人はとばして読んでください)

コンフォートゾーン・内部表現・ホメオスタシスなどの用語は「社会的洗脳の弊害4派遣社員」をご覧ください

 

 

未熟な「男性性」を持つ父親が多い理由

特に現代社会は、男性が成熟できない仕組みに支配されています。

男性が成熟できないというのは、猿の本能に基づく動物的成熟を意味しています。

私は人間である前に、まず猿の一族の本能が満足されるような環境が大切であると考えています。

そういう本能的な満足があったのちに、理性的な脳の活動があります。


しかし、今日の社会はこれができないようになってしまいました。

猿の社会の仕組みから説明します。

猿の群れで子供が育つとき、オスは大きくなると群れを追放されます。

攻撃的な若いオスが多いと、群れが不安定になるからです。

追放されたオスは単独で餌をとり、敵と戦いながら旅をします。

そして生き残ったオスはたくましくなり、元の群れに戻ったり新しい群れに出会います。

そこでボス猿と戦い、生き残れば新しいボス猿となります。

こういう冒険の旅が、オスには必要です。

それは人間にも必要であって、そのため昔からある物語の多くはそういうモチーフがあります。

桃太郎や、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の話がそうです。

男の子は幼い時から、そういう話を聞かされて「やがて自分も冒険の旅をする」と、無意識に決心するのが本能に基づいた育ちなのです。

男の子が成熟した男になるには、冒険の旅が必要です。

冒険の旅をして、「勇気」を獲得します。

旅の最後に得られる宝物は、「知恵と勇気」です。

スターウォーズ(第一作)という映画のプロットは、世界各国の昔話を分析して普遍的な物語を創ったと言われています。

それだからあんなに大ヒットしたのです。

そしてあの物語も、若者が冒険の旅をする話なのです。

しかし、なぜスターウオーズは宇宙の話なのでしょうか?

それは現代社会が、「若者が冒険の旅をする話」を禁じているからなのです。

20世紀は工業化社会であり、サラリーマンの世紀でした。

江戸時代には地方の農業従事者は代々農業家であり、その地で一生を終えるのが基本でした。

明治以降、国の工業化政策に伴い都市部や工業地帯で多くの人手が必要になり、そのため学校を出たら就職するというパターンができました。

それ以前は農業家の子供は農業になり、八百屋や魚屋の子供は後を継ぐというのが常識だったのです。

しかし国の工業化政策が進むにつれ、学校を出たら就職するというパターンが定着し、確立されました。

このパターンが100年以上繰り返された結果、日本人のほとんどはサラリーマン・サラリーウーマンになっています。

いわば「学校を出たら就職する」というのが、現代の常識なのです。

そのような政策を推し進めた結果、今日の日本の繁栄があります。

わが国の政府・特に文科省は第二次世界大戦の敗戦に懲りて、軍事的なものをタブーにしてしまいました。

それを口にすることさえ忌み嫌うようになったのです。

その結果、サラリーマン生産を推し進めることになり、これが敗戦後の日本の復興に役立ちました。

おとなしい歯向かわない国民を生産することがいつのまにか教義となり、そういう方針の教科書で義務教育が長く行われました。

やがてサラリーマン第2世代・第3世代になり、今では国民こぞってサラリーマン・サラリーウーマンです。

他に選択肢を見いだせません。

起業という選択肢があってもいいのですが、そこに目がいたりません。

ですから正道のサラリーマンからはみ出したものは、派遣になってしまうのです。

学校を出たら就職!

就職とは企業に雇われること!

これを常識として、それ以外の選択肢を考えられないようにしたのが、「社会的洗脳」です。

しかしこれが、猿の本能に基づくオス猿の成熟ができない原因になりました。

「冒険の旅」が猿の本能に基づくオス猿の成熟に必要なのですが、サラリーマンになることでは冒険にならないからです。

決められた道の上を歩むことは正常なルートであり、それから外れることが「冒険」です。

サラリーマン以外の選択肢を考えられないようにしたのが、「社会的洗脳」が若者の「冒険の旅」を失わせました。

おとなしい羊の群れのような会社員を増産することが、工業化社会の繁栄に必要だったからです。

これに成功することで、日本だけでなく先進諸国の金持ちは、ますます金持ちになりました。

それは会社組織という、効率的集金マシンを創れたからです。

金持ちはそういう効率的集金マシンを所有して、貧乏人から金を吸い取りました。

貧乏人の多くは、サラリーマンです。

彼らはすでに洗脳されていて、疑うことを知らず、おとなしい羊の群れのような性質です。

なぜ「おとなしい羊の群れのような性質」なのか?

それは社会的洗脳によって、冒険の旅が恐ろしいと思いこまされたからです。

「冒険の旅」を経験しないオス猿は勇気がなく、精神的に成熟していません。

そういう(人間の)オス猿はみかけより、はるかに子供じみた精神構造を持っています。

なぜなら大人になるための、「冒険の旅」を経験できない社会に育ったからです。

 

5・子供じみた精神構造05

 

社会人が子供じみた精神構造を持つと、なぜ洗脳されやすいのでしょうか?

冒険の旅を経験しない父親は、「知恵と勇気」を持っていません。

「知恵」と「勇気」、とくに「勇気」がないと外界で勝負するのが怖いのです。

恐怖を感じやすい人になります。

だから会社人間になるのです。

会社人間とは、「父親と同じ」で、「自分もサラリーマン」と感じる人です。

これは「勇気」がないから、外界でひとりで勝負するのが怖い人です。

なぜ勇気がないのかというと、「会社」が自分の縄張りだと思いこまされているからです。

本当は、勇気がないのは恥ずかしいことではありません。

なぜならその人は騙されているからです。

子供の時から、社会的洗脳を仕掛けられているために、本当に有利なものを視ようとすると「恐怖心が生じる」のです。

これが「洗脳」です。

そういう「恐怖心が生じる」ような条件反射回路を、内部表現に組み込まされています。

kowaigif

 

だから「勇気のない人」になってしまっています。

そういう「勇気がない」のは恥ずかしいことではありません。

金持ちの社会的洗脳は、金持ちがお金を集める手段として「会社組織」を活用することです。

会社組織には会社員が必要なので、みずから進んで会社員になってくれる人がたくさんいた方がいいのです。

また経済が活況なためには、活発な消費活動が必要ですが、毎月の給料を確保できるサラリーマンは変動の少ない消費行動に好都合なのです。

ボーナスが支給されると、思いっきり消費してくれる好都合な存在です。

つまり貧乏人(イコール会社員)が生産して、それを定期的に消費するのも「会社員」です。

それが「会社」という社会的装置ですが、それを所有する人は金持ちになれる仕組みです。

表面的な分析では深層心理は判らない

基本は人間にも猿の本能が息づいているということ

そして、猿の本能も学ばなければ身に付かないということです。

「冒険の旅」を経験した人間のオスは、間違いなく「勇気のある人」になることができます。

「勇気のある人」は社会的洗脳が解けた人です。

社会的洗脳が解けると、正しく世の中を見ることができます。

なぜなら「会社員でない自分」もコンフォート・ゾーンにすることができるためです。

コンフォート・ゾーンでは、IQが高くなります。

そして、恐怖を感じることがなくなります。

その結果、ものごとを正しく見ることができるようになります。

会社員である自分も、会社員でない自分も、「将来の自己イメージ」として等価に比較できるようになれます。

 

まとめmatome01

金持ちたちが貧乏人を這い上がれないようにしている仕組みを「社会的洗脳」と言います。

恐怖心を持ちやすい人が増えている社会背景を利用して、ブラック企業の洗脳的経営が増加しています。

ブラック企業に勤めるぐらいなら、起業という手段の方が有利という考え方もあります。

しかし「恐怖心にかられやすい人」はサラリーマン以外の選択肢は取ることができないのです。

それが「洗脳」状態なのです。

「意外に儲かる自営業」という将来設計もあるのですが、そこに思いが至らないのは「自分がサラリーマン」という自己イメージに縛られているためです。

さらにそう考えることは、抽象的な思考空間内での「自分の縄張り(コンフォート・ゾーン)」ではないと感じられるのです。

その結果、IQが低下して正しい判断ができません。

また「自分の縄張り(コンフォート・ゾーン)」ではないと感じられる結果、強い恐怖心が働きます。

そのため、サラリーマンをやめることを考えただけで、「恐怖心を感じる」ようになります。

勇気のない人は自分に自信が持てない人です。

namida

 

なぜ自分に自信が持てないかというと、

幼少期に親からの励ましがなかったことが

原因になったことが多いものです。

幼少期に母親との葛藤を経験した人には、

心の奥に孤独があります。

それは死への甘い誘いでもあるのです。

 

なぜか?

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言うと、

それは「当てつけ」なのです。

愛してくれなかった(と感じる)親に対して

「愛してくれなかったから死んでやる」と当てつけの気持ちです。

「死なせなくなかったら愛してよ!」という心の叫びが

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言う

本当の気持ちです。

jisatu

自殺願望はあなたの中の欲望です。

それはあなたの中の動物の本能です。

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ひとつひとつであなたの人生を決めていたのです。

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筆者についてwatashi

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のDVDの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のDVDを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

 

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