記憶術方法場所法（ペグ法）で抽象的なものを覚える試験対策法

記憶術の方法　具体的に記憶術を考える

記憶術の欠点はテスト勉強に使いにくいことです。

記憶術は具体的なものを組み合わせて、物語を創る方法が主体なのでそこがテストと相性がわるいのです。

というのはテスト勉強や受験・資格試験で問われる知識と言うのは、ほとんどが抽象的なものです。

記憶術が得意とするのは具体的なものなので、抽象的なものを覚えなければならない記憶術と相性が悪いのですが、ここではそれを克服する方法を紹介します。

目次

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

3.記憶術方法場所法（ペグ法）のやり方

私が書いています。

・長年のマインドフルネス瞑想を行った

・その結果リアルタイムで脳の動きがわかるように

・それを使った記憶術を開発

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

抽象的なものを具体的なものに変換することが、このやり方の基本になります。

具体的に説明します。

フランスの歴代大統領

ド・ゴール

ポエール（臨時代行）

ポンピドゥー

ポエール（臨時代行）

ジスカールデスタン

ミッテラン

シラク

サルコジ

オランド

マクロン

抽象的のものの代りに、あまりなじみのない名前で憶えてみましょう。

この場合、ポンピドゥーなどをそのまま覚える方法がありますが、それでは忘れやすいです。

そこでポンピドゥー⇒ピンポンと言う風に、知っている具体的なものに一度変換するのです。

そして、変換したものに対して記憶術を使います。

これが抽象的なものを記憶術場所法で覚える方法です。

変換のやり方（例）

ド・ゴール　ゴールドのサッカーゴール

ポエール臨時代行　ポエムと臨代　りんだいから山本リンダ

ポンピドゥー　ピンポンまたはピンポン玉

ポエール臨時代行　上と同じ

ジスカールデスタン　「これはカールでした」カール

ミッテラン　　ミシュラン三ツ星

シラク　　立川しらく　落語家

サルコジ　猿の孤児

オランド　オランダ人の妻　ダッチワイフ

マクロン　まっくろくろすけ

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

体の各部に覚えるべき場所を割り当てます。

この場所を、ペグといいます。

1・頭

2・おでこ

3・目

4・鼻

5・口

6・のど

7・耳

8・肩

9・胸

10・へそ

ペグと変換したものを対応します

1・頭—–サッカーゴール

2・おでこ-詩人の山本リンダ

3・目—–ピンポン玉

4・鼻—–詩人の山本リンダ

5・口—–カール

6・のど—ミシュラン三ツ星

7・耳—–落語家

8・肩—–猿の孤児

9・胸—–ダッチワイフ

10・へそ–まっくろくろすけ

ここで対応したものから、フランス大統領の名前を思い出せるかどうか、一度確認してください。

ダッチワイフ⇒オランダ人⇒オランドのような流れです。

3.記憶術方法場所法（ペグ法）のやり方

ペグと変換したもので物語を創ります。

1・頭がサッカーゴールの網にはさまる

2・おでこを詩人の山本リンダに触られている

3・目からピンポン玉が出てくる

4・鼻も詩人の山本リンダに触られている

5・口でカールおじさんを食べている

6・のどごしのミシュラン三ツ星ビールはうまい

7・耳から落語家が出てくる

8・肩に猿の孤児が乗っている

9・胸にダッチワイフの胸を押し付けている

10・へそからまっくろくろすけがどんどんでてくる

ここで体を使ったペグ法の説明をします。

体の部分を使う場合、実際にそうなっているのだとジェスチャーができる動きにしてください。

例えば、「目からピンポン玉が出てくる」の場合、目玉がピンポン玉になっていて出てきてびっくりしているジェスチャーをします。

「肩に猿の孤児が乗っている」場合、小さい猿の重みを感じます。

「胸にダッチワイフの胸を押し付けている」時は、ビニール製の胸の感じを感じてください。

こういう風に覚えると、文字だけで覚えようとする時より格段に思い出しやすくなります。

なぜかというと、それは記憶の構造のせいなのです。

記憶には次のような階層があります。

一番下の手続き記憶というのは、体を使った記憶のことで、例えば自転車に乗る練習のようなことも含まれます。

そして自転車に乗れるようになると、長年経っても自転車に乗れる技術は忘れないのです。

いわゆる体が覚えてるという状態です。

それに対し、ふつうに勉強して覚えるのは意味記憶です。

意味記憶は忘れやすいですが、ジェスチャーにすると手続き記憶になるので忘れにくくなります。

言葉では忘れてもジェスチャーは記憶出来ている場合が多いので、それにより記憶をたどることができます。

つまり身体言語にして覚えておく方法が、体を使う場所法のペグ法です。

これは非常に強力な方法になります。

※注意点

サルコジ　猿の孤児

オランド　オランダ人の妻　ダッチワイフ

にしたのは理由があります。

オランドで始めに思い付いたのは、オランウータンでした。

しかしその前が、猿の孤児なので猿つながりで混乱しそうなので、オランウータンはやめました。

「耳から落語家」はわかりにくいかも知れませんが、自分がどうしてこんな物語を創ったのかを思い出せば内容がわかります。

「そうだ！あのときシラクから立川しらくにしたんだ」と思い出せるのです。

まとめ

1.記憶術方法場所法（ペグ法）抽象的なものを覚える

抽象的なものを具体的なものに変換する方法

ポンピドーの語感からピンポン玉を思い出すようなやり方

2.記憶術方法場所法（ペグ法）を使う

体の場所に数字をわりふっていつもその順で思い出す

体を使うことで、手続き記憶に変換できる

3.記憶術方法場所法（ペグ法）のやり方

ジェスチャーにすると手続き記憶になるので忘れにくくなる

言葉では忘れてもジェスチャーは記憶出来ている場合が多いので、それにより記憶をたどることができる

自分の体だと一種類しか覚えることができません。

しかし好きなアイドルの体を触っているみたいなイメージを使えば、アイドルの数だけ記憶できます。

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。