精神工学研究所

がんばっている人へ、がんばりたい人へ

*

「放火殺人なんかで人生を終わらせたくない!」そう思う人はお読みください

      2024/02/19

お前は大人なのに

 

 

 

今年のM1で問題が起きました。

決勝に進出した漫才師の言動が、批判を浴びています。

その漫才師が言った言葉とは?

お笑いコンビ「もも」が、『ヤンキー風&オタク風の見た目のコンビが、お互いに偏見まみれのツッコミ合戦を繰り広げる』というネタを披露しました。

その中で、「お前は大人なのにプリキュア映画観てそうな顔だろ」と言ったのです。

これがネット界隈で批判を浴びています。

 

 

 

 

 

1・プリキュアに象徴される分断

 

 

まさかプリキュアを知らない人がいるとは思いませんが、一応説明しますと、日曜の朝に放送されている小中学生女児向けのアニメです。

ですから、「お前は大人なのにプリキュア映画観てる」というのは、子供のままで頭が成長していないバカな奴みたいな悪口になります。

このようなツッコミが、私が成長した時代には悪口だと思われるようなことはほとんどなかったと思います。

「昭和の時代のテレビは今では放送できない」みたいなブログ記事なんかを見かけますが、その通りです。

昭和の時代はエログロ・ナンセンスがやりたい放題で、差別用語などもバンバン出てきました。

マンガにもそういう表現があふれていまして、藤子不二雄先生の漫画にも差別するような表現はいっぱいあったのです。

そういう時代を過ごした私などは、「お前は大人なのにプリキュア映画観てる」が差別になるとするのは、深読みが過ぎるというか、勘ぐり過ぎだろみたいに感じます。

 

しかし今の時代の子供たちは、そういう深読みする友達や社会で暮らしていかなければなりません。

自分の言動がもしかしたら人を傷つけるのでは?とびくびくしながら生活しなければならないのです。

これは息苦しいです。

 

 

 

 

 

 

2・深読みの理由

 

 

人は他人の粗探しが大好きで、それを本人がいないところで噂するのがさらに好きです。

昔は教室の片隅とか、オフィスの給湯室だけでそういう会話は行われていました。

ところがスマホの出現で、SNSを使えばいつでどこでもうわさ話ができるようになりました。

スマホとは個人で持てる放送局なのです。

だから、昔の噂は知り合いの中でしか流通しませんでしたが、今のうわさ話は会ったことのない人とでも行えます。

つまり駅の掲示板に書き込んだ悪口のように、やり放題なのです。

これでは攻撃された方はたまりません。

 

そこで、攻撃された方も不特定多数に向かって悪口を書くようになります。

こんな具合に不特定多数に向かって悪口を書くことが日常業務みたいになると、人より目立つ、他人をうならせる悪口を書こうとし始めるのです。

その結果、深読みが過ぎる悪口が飛び交うようになってしまうのです。

それは「お前はわからないだろうが、プリキュアのことを言うのは本当はマナー違反だぜ」というような新しい基準をどんどん作りだすことなのです。

そうやって息苦しい社会がどんどん広がっていきます。

いわゆるマウント合戦です。

いじめられ続けた人が最後に逆襲してやろうと思っても不思議ではありません。

つまり凶暴になったのび太が現れてしまうのです。

大阪で起きた雑居ビル放火事件の犯人は、京都アニメーションの事件を模倣したと言われています。

「凶暴になったのび太」があちこちにいるのなら、模倣犯はさらに現れるかも知れません。

解決策はないのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

3・のび太にならない方法

 

 

オタキングと呼ばれる岡田斗司夫先生が、そうならない方法を解説しています。

一日五分で出来る簡単な方法で、もしかしたら人を傷つけるのでは?とびくびくしながら生きるのをやめられる方法です。

それは非常に簡単で、「一日五回人を褒める」、これだけです。

具体的には、ツイッターで「○○はいいですよ」「ここの食堂は美味しい」みたいにつぶやけばいいです。

「ここの食堂は美味しい」みたいなツイートの多くはやらせ的なものが多いですが、本当に心の奥から褒めているものはすぐにわかります。

だから本気の褒めツイートは、「あ!この人なんか違う」と気づいてくれます。

SNSに書き込む人って、悪口とか愚痴とか、圧倒的に多いです。

その中に、心の奥から褒めているものがあれば光って見えるものです。

砂浜の桜貝のようにピンクにきらめいて見えるのです。

 

 

それを書く人の心にも変化が現れます。

「一日五回人を褒める」と決心したなら、毎日それを探さないといけなくなります。

すると、人の意外な面、素敵なところに気づく才能が開いてくるのですね。

そういう内面からの努力が現れると、他の人にも分かってくるものです。

人の意外な面、素敵なところに気づく才能が開いてくると、給湯室のうわさ話に加わろうと思わなくなります。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

人から無視されて生きてきたと感じている人は、人生の最後の最後に復讐してやろうと思うことがあります。

いじめられ続けた人が最後に逆襲してやろうと思っても不思議ではありません。

もっとうまい悪口を言ってやろうとする人が増える社会は生きにくい社会です。

でも、

だからこそ、その流れに逆らって泳ぐ人はカッコイイのではないでしょうか?

「一日五回人を褒める」で人生が変わり始めるかも知れません。

具体的には、ツイッターで「○○はいいですよ」「ここの食堂は美味しい」みたいにつぶやけばいいです。

※褒め殺しで死んだ人はいない

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