中国の気球で馬脚を露す日本のメディア
2023/04/04
日本のメディアの軍事音痴ぶり
2023年2月4日に中国製の気球が領空侵犯していたとして、アメリカ空軍により撃ち落とされました。
このニュースに対して、日本のメディアの軍事音痴ぶりが際立っています。
一方では巨大な気球だと言いながら、一方では小さいのでアメリカのレーダーに捕捉されないというのです。
日本のメディアは自分らが矛盾したことを言っていることにすら気づいていません。
新聞テレビはもういらないのかと、思います。
1・こんな報道でいいのか?
ニュース裏表 峯村健司氏の記事より
「気球が兵器として本格的に活躍したのは、第1次世界大戦である。地上につながれた状態で1000メートルの高度から敵の動向を監視していた。
太平洋戦争においては、日本軍は気球に爆弾を搭載した約1万個の「風船爆弾」を米本土に向かって放ち、西海岸の一部の都市を攻撃した。
前近代的な気球だが、レーダーによる発見は非常に難しいのが実情だ。
米国防総省によると、米軍が確認しているだけで、中国からの偵察気球はこれまで4回飛来している。
ただ、いずれも米軍が探知できずに、飛び去った後に情報機関が確認した。
発見できなかった理由について、米空軍当局者は「レーダーで気球を見ると、ほこりのようにわずかに映るだけで探知は事実上難しい」と説明する。
今回もカナダ領内から長距離を飛んでいたので確認できたに過ぎない(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員、青山学院大学客員教授)」
※あまりにもいいかげんな情報だと思うのですが・・・・
最大で60mの大きさ
2・専門家は何者?
「峯村 健司は、日本のジャーナリスト。
朝日新聞編集委員を経て、青山学院大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所主任研究員。
外交・米中関係・安全保障の専門家として国際情勢の分析・解説等を中心に活動。日本防衛学会に所属」
米空軍当局者は「レーダーで気球を見ると、ほこりのようにわずかに映るだけで探知は事実上難しい」と説明とありますが、気球は最大で60mもあるというではありませんか?
最近のアメリカの戦闘機は多くがステルス機になっています。
ステルス機は、レーダー電波を反射しにくい素材と構造になっています。
そのため、最強のF22戦闘機は全長約20m全幅約13mですが、レーダー反射断面積は0.001-0.01平方メートル程度だということです。
0.001は虫に相当する反射面積、0.01は鳥に相当する面積です。
さてアメリカ空軍は1970年ごろからステルス技術の研究を始め、1981年に世界初の本格的な実用ステルス機、F-117が開発されています。
50年以上の技術の蓄積があるのです。
ステルス戦闘機を剣とするなら、盾に相当するものも当然研究しなければなりません。それが軍事技術です。
盾に相当するものはステルス機を探知できる高性能レーダーの研究ですが、これは並行して行われたものと考えるのが普通です。
現に、中国は独自のステルス戦闘機を開発していますから、必ず敵国も同様の戦闘機を造ると考えなければなりません。
油断していると、再び真珠湾攻撃のようなことになりかねないと、アメリカ軍は考えるでしょう。
そういうレーダー技術が開発されているなら、今回の気球のような大きなゆっくりしか動かないものはたちどころに検知できると考えた方が自然ではないでしょうか?
F35戦闘機
3・中国のステルス技術
中国は自国での技術開発は苦手で、技術の基本的な部分は西側諸国から盗んだものです。
しかし先端技術を軍事活用することは、非常に得意です。
例えばハッカー集団を使って、世界各国の機密情報を盗んだりするようなことを行っています。
ステルス技術をドローンに使うということも得意で、この分野では世界一になっているかもしれません。
しかし、アメリカがそれを知らないはずがなく、そのための対策を日々研究していることでしょう。
それのひとつに、ステルスドローンを探知できるレーダーが必ずあるはずで、だからこそ気球が見つけられないというのはアメリカ軍が流すフェイクニュースだとしか思えません。
まとめ
日本のメディアはポンコツ
信用すると後で痛い目に遭うかも
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小さな気球の機械部分が「地上に与える損害」などないに等しいと思われます。
ではなぜアメリカはこんな嘘をついて、気球を打ち落とさないのでしょうか?
私の予想では、「政治的にその方が有利」だからだと思います。
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