大丈夫かアメリカ?中国の軍事用気球を落とさなかった理由とは
中国の偵察気球
アメリカ本土の上空に謎の気球が現れました。
これは中国の偵察気球でその目的は、アメリカの軍事施設の情報収集ではないかと言われています。
アメリカは早くから中国製の気球であると言っていましたが、今回中国はそれを認めました。
しかし、気象観測用であると言い張っています。
ところで、アメリカはなぜこれを打ち落とさないのでしょうか?
そこには「撃ち落とせない事情」があると言われています。
なお2月5日には撃ち落としたとの報道がありました。
「中国の気球が米国本土の上空を飛行していた問題で、オースティン米国防長官は4日、米北方軍の戦闘機が同日午後に米南東部サウスカロライナ州沖の上空で気球を撃墜したと発表した。」
この記事は撃ち落とされる前に書いたものです(驚愕の事実)
撃たれた時の気球
1・アメリカ軍はこんな気球さえも?
この気球は普通の飛行機が飛ばない高高度の空を飛んでいます。
ヤフーニュースより
「インディペンデント紙は、中国の偵察気球について「米国防総省は気象研究用の気球だとする中国の主張をきっぱり否定。撃墜を含む『対応策を検討中』」と報じた。
ライダー准将は同日の時点で、この気球がアメリカの中央部の上空、約6万フィート(1万8300メートル)上空を東方向に移動していることを確認した」と述べた。
気球には操縦能力があり「飛行コースが変更した」という。そして「あと数日間、アメリカ上空にある可能性が高い」との見解を示した。
USAトゥデイによると、一般的な商用機の飛行時の最高高度は約3万5000フィート(3万3000?4万2000フィート)。軽飛行機でも通常1万フィート近くだという。
この偵察気球は、航空機よりさらに高い上空を飛行していることになる。
しかし人々の目で確認することができているようで、同准将は偵察気球の位置に関する正確な詳細を明らかにすることを拒んだものの、「一般的に空を見上げ、気球がどこにあるかを見ることはできる(確認時にできた)」と付け加えた。
米国防総省の発表によると、この気球は150の核弾頭を収容するモンタナ州のマルムストローム空軍基地を含む「機密がある多くの施設」の上空を通過し、3日午後には、カンザス州北東部やミズーリ州北西部の上空でも確認されている」
ここに大きな問題があります。
アメリカ空軍の最強の戦闘機はF22ラプターですが、その最高到達高度はいくらでしょうか?
じつは、F-22は約5万フィート(約1万5000メートル)が到達できる高さで、気球はそれより高い約6万フィート(1万8300メートル)を飛んでいます。
他にも、アメリカ軍がこれを打ち落とせないとの情報があります。
※気球豆知識
1キロを浮かせるのに約1000Lのヘリウムが必要
直径30メートルだと14137166Lなので、1.4トンぐらい吊り下げられる計算になります(1気圧下での話)
2・アメリカ軍の意外な弱点?
ヤフーニュースより
「【AFP=時事】米シンクタンク「マラソン・イニシアチブ(Marathon Initiative)」の偵察気球の専門家ウィリアム・キム(William Kim)氏は3日、米本土上空で確認された中国の「偵察気球」について、偵察手段として有益で撃墜も困難との見方を示した。
キム氏は「こうした気球はヘリウムを使っている。(水素ガスを使い爆発事故を起こした飛行船)ヒンデンブルク(Hindenburg)とは違うので、撃っても炎上することはない」「穴を開けたとしても、少しずつヘリウムが漏れていくだけだ」と述べた。
さらに、1998年にカナダ空軍のF18戦闘機が所属不明の気象観測気球を撃墜しようとした時の例を挙げ、「20ミリ機関砲を1000発撃ち込んだが、それでも地上に落ちるまで6日かかった。
撃っても爆発したり破裂したりすることはない」と説明。
撃墜に地対空ミサイルを使用する選択肢については、誘導システムの対象として想定されているのが高速で移動するミサイルや航空機であるため、気球には有効かどうかは分からないと述べた」
ということで、アメリカ空軍は意外にも時代遅れの兵器に思われる偵察気球を打ち落とせないということがわかりました。
でも最強のアメリカ空軍が、こんなことってあるのでしょうか?
ロシアのMIG25なら 最高高度20,700 m
3・おそらく本当はこれ
「CNNに出演した専門家によると、この気球はメタル製でバス3台分の大きさがあり、撃ち落とさない理由として「撃ち落とすことによる破片が地上に与える損害が、気球自体が与えるリスクを上回ると判断した」という。
またこの気球には、中国がすでに使用している地球低軌道の偵察衛星より多くの情報をもたらす能力はないこともわかっている。
あらゆるリスクを回避するため、アメリカ側は今のところ偵察気球を撃ち落とす選択をしていないようだ」
上の情報はフェイクニュースではないかと思われます。
「「メタル製」でバス3台分の大きさ」は違うでしょう。気球本体はプラスチックシートでできていると言われて、金属製なのは下部に吊り下げられている機械部分だけです。
「メタル製」というのはミエミエの嘘です。
「撃ち落とすことによる破片が地上に与える損害」とも言っていますが、ジャンボジェットが落ちたとしてもそれが人間や家に落ちる確率は無視できるほどです。
ましてや小さな気球の機械部分が「地上に与える損害」などないに等しいと思われます。
ではなぜアメリカはこんな嘘をついて、気球を打ち落とさないのでしょうか?
私の予想では、「政治的にその方が有利」だからだと思います。
気球はこのまま何日間もアメリカ上空を飛び続けます。
アメリカ人の多くがその姿を目撃し、テレビ画面に何度も登場するでしょう。
それが「中国の軍事的脅威」の格好の宣伝になります。
中国が早々と自分の気球だと認めたのは、水面下の交渉でアメリカに動かぬ証拠を突きつけられたに違いありません。
そうでなければ、「あの中国」ですから自分のじゃないとしらを切るでしょう。
中国が自分のだと認めたということは、このまま飛び続けて「中国の軍事的脅威」をアメリカ国民に知らせてくれた方がいいのです。
撃ち落とした気球を公開することで、「すごいぞアメリカ軍」を国民と世界に見せることでしょう。
垂直離着陸戦闘機F-35
まとめ
中国はどうして目立つ偵察気球を飛ばしたのでしょうか?
間抜けだとしか言いようがありません。
軍事専門家と称する人が次のように言っています。
「気球には明確な利点があるとキム氏は言う。
まず、レーダーに映りにくい点だ。「(気球の素材は)反射せず、金属でもない。大型の気球であっても探知するのは難しいだろう」」
しかし人の目にははっきり見えるのです。
肉眼で見えるものであれば、アメリカの偵察衛星からも見えます。
アメリカ軍はこの気球が中国から飛ばされた時点から、知っていてずっと観測していた可能性が高いと思います。
※アメリカ軍が気球を打ち落とさないのは、政治的理由
特に読むべき記事
日本にとって中国の方がロシアよりはるかに怖ろしいのはなぜか?
答えを言うと、「神という絶対者」の存在を文化として持たない国は、中国です。
もっと正確にいうと、いま中国があるところにあった様々な国(清とか明とか唐とか)です。
めんどくさいので、(清とか明とか唐とか)まとめて「中国」と呼びます。
なぜあの国は、「神という絶対者」が無い歴史になったのでしょうか?
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そうです!日本人が思うような宗教が無かったことが、中国が異常な国・地域・国民性になった理由です。
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