十七回目記憶術方法4回連続日本一の池田義博さんの本を超える方法

記憶術の方法

科学的に記憶術を考える

東大教授池谷裕二博士の本から

「記憶力を強くする」186ぺージ

「巷にあふれているような根拠の薄い記憶術を、この本で書くようなことはしません。記憶の性質・シナプスの性質・ＬＴＰの性質から記憶術を実践的に考えます」

目次

1.記憶術の方法　東大教授の考えた方法

2.記憶術の方法　意味のないことは記憶できない脳の性質

3.記憶術の方法　東大教授池谷裕二博士の科学的記憶術

私が書いています。

・長年のマインドフルネス瞑想を行った

・その結果リアルタイムで脳の動きがわかるように

・それを使った記憶術を開発

1.記憶術の方法　東大教授の考えた方法

池谷博士の研究では、海馬という脳の器官に直接「記憶が収納されているのではない」ことがわかりました。

ちょっと記憶のことを調べると、記憶のためには海馬と言う場所が非常に大切だとわかります。

海馬とはタツノオトシゴのことで、実際この器官はよく似ています。

しかし博士の研究では、海馬に直接「記憶が収納されているのではない」ということです。

それでは記憶はどこに保存されているかと言うと、「側頭葉」なのです。

海馬は脳の中心部奥に位置しており、その側面にあるのが側頭葉です。

海馬が記憶に対し、何をしているかというと、記憶の整理だったのです。

それを例えていうと、海馬がしているのはスクラップ帳の製作です。

昔、パソコンがないころは新聞記事の整理は、スクラップ帳という冊子に新聞記事を切り抜いて貼り付ける方法でした。

側頭葉が新聞の倉庫だとすると、海馬はその記事を読んで大切な記事をスクラップ帳に貼り付けて、また側頭葉に返すという作業です。

そして記憶が定着するためには、海馬のスクラップ帳作りを何回か繰り返す必要があるのです。

すなわち、何回も吟味してスクラップ帳に貼り付けられる記事は、「大切な情報である」と脳が判断します。

そういう情報は長期記憶に定着して、記憶されるということがわかりました。

2.記憶術の方法　意味のないことは記憶できない脳の性質

これがどういうことかというと、「意味の少ない情報は破毀されやすい」ということです。

つまり単純な数字の羅列のようなものは覚えにくいし、覚えることが苦痛です。

それがなぜかというと、脳の記憶の判断に適っていないからだと考えられます。

もともと私たちの記憶は、哺乳類が自分の環境にいる外敵などを覚えておくために発達しました。

そこから考えても、単純な数字の羅列のようなものは覚えても、生存に必要な情報であるとは言いにくいです。

だから数字の羅列のようなものは覚えにくいのです。

逆に言えば、意味を読み取りやすい情報は、それが何についての情報かが理解しやすいです。

そして海馬にそのような情報が繰り返し送られるとき、それは「大切な情報である」と脳が判断します。

そういう情報は長期記憶に定着して、記憶されやすいです。

これが科学的な記憶術の理論です。

繰り返し海馬に送られる情報は大切だと考える

3.記憶術の方法　東大教授池谷裕二博士の科学的記憶術

1・海馬に繰り返し送られる情報は記憶されやすい

2・意味のない情報は記憶されにくい

3・記憶は、哺乳類が自分の環境にいる外敵などを覚えておくために発達したもの

これから言えることは、「繰り返し覚えること」の重要性です。

海馬と側頭葉で情報がやり取りされる回数が大切だとわかります。

そしてそのやり取りされる「時期」も大切だとわかりました。

記憶しやすい復習の回数と時期

※三回復習する

・その間隔は「翌日」「1週間後」「一か月後」である

一か月後に覚えていたものは、ほぼ記憶出来ているといってもいいでしょう。

意味のない記憶は記憶されにくい

これを解決するのが、いわゆる記憶術です。

私がある人の教わったものですが、その人はホワイトボードにすらすらと文字列を書いてこう言いました。

「あなたも3分後にはこの数字、記憶していますよ！」

その数字は、1836547290

「1836547290」という十桁の数字は覚えにくいですが、これは単純な法則で造られた数列です。

その法則は次のものです。

1・奇数と偶数が交互に現れる

2.奇数は「1.3.4.5・・・」と昇順である

3.偶数は「0.8.6・・・」と降順である

この法則がわかれば、「1836547290」という十桁の数字はいつでも思い出すことができます。

これが意味のある情報の例です。

ですから「意味のある情報」には二種類あることがわかります。

1・理論的背景や法則がわかる「意味のある情報」

2・無意味に見える情報を加工して「意味のある情報」に変換したもの

つまりいわゆる記憶術で行っているのは、2の方法です。

それに対して、普通の学習で行っているのは1の方法になります。

普通の学習で行っているのは1の方法、理論的背景や法則を知ることですが、歴史の年代を知る場合などは無意味な数列を覚えるのに近いです。

そういう「覚えにくいもの」言い換えれば「脳が覚える必要がない」と判断しやすいものは、いわゆる記憶術を使うことが有効だと考えられます。

あと補足として、「哺乳類が自分の環境にいる外敵などを覚えておくために発達したものが記憶」の説明をします。

これから考えると言葉が発明されたのは最近なので、言葉を覚えるには文字はあまり適当ではありません。

それに対し猿などは吠えたり、鳴き声を出したりします。

つまり音の記憶は言葉以前から使われていた情報形態です。

ですから文章を読んで、その発声を思い出す方法は強い記憶効果があります。

※音読は強力な記憶術になる

これを使っているのが、僧侶がお経を暗記したり、落語家が噺を記憶する方法です。

記憶術の方法　まとめ

1.記憶術の方法　東大教授の考えた方法

側頭葉と海馬の間で記憶がやり取りされると覚えられる

2.記憶術の方法　意味のないことは記憶できない脳の性質

「1836547290」という十桁の数字でも

法則さえわかれば思い出すことはかんたんになる

3.記憶術の方法　東大教授池谷裕二博士の科学的記憶術

繰り返し覚えているか確認することが最も大切

その間隔は、「翌日」「1週間後」「一か月後」

また音読して、その音声を記憶することはかんたんだが、有効な記憶術

**************

テスト勉強や受験・資格試験に使える記憶術はこちらです。

メルマガ登録　無料！記憶術講座はこちらからご登録ください（精神工学研究所が初めての方）

—————————————————————————-

精神工学研究所不定期メルマガがすでに届いている方はこちらです。

不定期メルマガ読者のご感想はこちらです（アツイ感想があふれています！）

メルマガご感想

第一回目の記事はこちら

記憶術方法4回連続日本一の池田義博さんの本を超える方法！？

おすすめ記事

記憶術イメージ変換法は「女性」に変換しないと使えない真実/ノーベル賞理論でわかる

************************************************

精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。