愕然！ビッグモーター事件が起きる理由とは？

なぜこのような事件が

ビッグモーターが自動車保険を悪用していたことが明るみにでて、批判の嵐です。

さらに店舗近くの街路樹を故意に枯らしたのではないかという疑惑まで持ち上がっています。

なぜこのような事件が起きたのでしょうか？

そこには恐ろしい闇がありました。

事件後辞任したビッグモーター社長

1・自動車を取り巻く業界の闇

自動車販売店・自動車修理工場・ガソリンスタンドには共通の「あること」があります。

何だと思いますか？

それは「税金を取り扱う仕事」だということです。

自動車は販売時に自動車取得税が、修理工場では車検時に自動車重量税がかかります。

ガソリンや軽油は入れるたびに、ガソリンには、1Lあたりガソリン税が53.8円、石油税が2.8円かかり

軽油は、軽油取引税が32.1円、石油税が2.8円かかります。

さらに石油税に関して10%の消費税が取られるという二重課税です。

車検のたびに自動車重量税がかかりますが、そのほかに自動車税を払っていないと車検が受けられない仕組みになっています。

つまり自動車販売店・自動車修理工場・ガソリンスタンドに共通の「あること」とは、これらの業種は一種の「税務署」みたいな機能があるのです。

客から支払われた代金の一部を税金として関係機関に収める業務を毎日行っています。

政府や都道府県の徴税の一部を行うという、見た目は一般企業ですが政府や都道府県の出先機関みたいな部分があるのです。

そのために、他の一般企業より優遇され保護されています。

このような政府や都道府県と親密な関係にある業種は、政治家や官僚との癒着が起きやすいのです。

もうお分かりと思いますが、ビッグモーター事件が起きた背景というのは政治家や官僚との癒着が起きやすい自動車関連の業種だということがあるのです。

修理依頼された車を故意にパンクさせる手口

2・癒着業界の恐ろしさ

かつてO157食中毒事件というのがありました。

「1996年に堺市の小学校で腸管出血性大腸菌O157による大規模な感染が発生。

民主党の菅直人氏が厚生大臣だった。

結局、厚生省は、某製造所のカイワレ大根が疑わしいということを中間報告した。

さらに、厚生大臣は、中間報告をもとに、一歩突っ込んだ形で記者発表した。

そして、カイワレ製造業者の多くが経済的な大ダメージをうけ、倒産・廃業したところも少なくない。

現在でも、O157と言えば、多くの人はカイワレを思い出す。

しかし、最高裁判決で、国の発表の仕方が不適切だったとして、国家賠償法による損害賠償をカイワレ製造業者に行うよう命じられている」

腸管出血性大腸菌O157がカイワレ大根が原因で食中毒を起こしたというのは、保健所職員であれば誰でも間違いだと思ったはずです。

なぜならO157は大腸菌の一種で、動物の大腸に生息する細菌だからです。

それも普通は、牛の大腸にいます。

ウイキペディアによると

「O157の感染は、汚染された食品や水の摂取、汚染物との経口的な接触によって発生する。

例として、加熱が不十分な牛ひき肉だけでなく、葉物野菜や生乳が挙げられる。

灌漑や、自然に土壌に侵食する水が汚染されている場合に農場が汚染される場合がある」

ということですがカイワレ大根は完全に工場内で生産され、生産物が土壌汚染される可能性はありません。

なぜならカイワレ大根は工場内で、種子と水と光だけで生産されます。

土は使いません。

水が汚染される可能性も、ほぼ0と言っていいでしょう。

もしカイワレ大根が食中毒の原因であったとしても、それは生産段階ではなく調理段階で汚染されたとしか考えられず、カイワレ大根は犯人にはなりえないのです。

ではこういうことを知り尽くしている厚生労働省が、なぜカイワレ大根犯人説を出したのでしょうか？

この記者会見で倒産が続出

3・業界と政治家の癒着

畜産の業界団体は政治的に非常に大きな力を持っています。

しかも畜産と一口に言っても、牛肉の畜産業界団体、豚肉の畜産業界団体、鶏肉の畜産業界団体、鶏卵の生産団体がありこれらが非常に強い影響力を持っています。

だから食用肉がO157食中毒事件の犯人である可能性が極めて高くても、政治的にそういう真実はゆがめられてしまうのです。

ではなぜカイワレ大根が犯人にされたかというと、この業界は始まって日が浅く業界団体を持っていなかったためだと言われています。

おわかりでしょうか？

腸管出血性大腸菌O157がカイワレ大根が原因で食中毒を起こしたというのは、保健所職員であれば誰でも間違いだと思ったはずです。

犯人は牛に関係する業界しかないからです。

しかしそこに強力な業界団体と政治家が絡むと、公務員は「白いものでも黒いと言う」のです。

ビッグモーターは日本一の中古車販売業者であって、全国に販売網を持っています。

中古車販売の業界団体は税金を扱う業界の性質も相まって、政治的に非常に強い力を持っているとみて間違いありません。

こういう背景がビッグモーターの会社全体で傍若無人な違法行為が行われた原因です。

除草剤で街路樹を枯らす

まとめ

税金を扱う業種は、政治家と容易に癒着するために非常に強い政治力を持ちます。

自動車関連業界は、その典型的な業界です。

その中で、中古車販売でトップの立場にあったということは、全国中古車販売業界連合会みたいなところの会長職を行うことが自然です。

このような構造が、贈収賄や今回の法律破りの破廉恥な事件を起こす原因になります。

お客様の車をボコボコに傷つけてそれで保険金詐欺を行うというのは、悪どいとしか言いようがありません。

このような犯罪を起こした企業も存続させようとする政治家や行政は頭おかしいとしか思えません。

※正義はないのか？

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