精神工学研究所

がんばっている人へ、がんばりたい人へ

*

GW前に知っておきたい!危険な業者・安全な観光船を見分けるポイントとは?

      2023/04/23

悲惨な事故が知床半島観光船で

起きてしまいました。

犠牲者の中には3歳の女の子や、船上プロポーズを計画していたカップルもいたそうです。

26名の方が乘っていた観光船がおそらく沈没したと言われています。

コロナも収まってきたので、そろそろ観光に行きたいねと考えている方も多いと思います。

しかし、今回の件で「本当は危ない観光船」が存在していることがわかったのではないでしょうか?

安全な観光船選びのポイントとは?

1・知床観光船事故の状況

最初、観光船が沈没したと一報があったとき関東以西の方は、どうして沈没?と思われたのではないでしょうか?

しかし当日は波浪警報が出たほどで、北の海の荒々しさは北海道の人にしかわからないところがあるのかもしれません。

今回の事故を起こした観光船の運営会社は最近、社長がかわったようだと報道されています。

事故後、いろいろな不備が報道されています。

「国交省関係者によると、破損していたのは、運航会社社屋の屋根に設置されている無線用のアンテナ。沖に出た船舶との連絡に使用する。

しかし、23日の事故後、同省職員が監査で立ち入るなどした際、破損しているのを確認したという。

雪で破損し、使用できない状態だったとみられ、同社関係者も26日、読売新聞の取材に対し「会社の無線アンテナは、しばらく前から壊れ、事故時は船とやりとりができない状態だった」と証言した。

また、事故2日前の今月21日に海上保安庁による定期的な安全点検で、洋上での位置などを確認する「GPSプロッター」と呼ばれる機器がカズワンから取り外されており、海保が指導していたことも分かった。」

コロナでお金がないと、こういう補修ができないんですね。

他にもコロナ禍で売り上げが減少したのを補うために、ベテランの船長が首切りにあったと言われています。

今回の船長もあまり経験がないと言われていて、波が高い状況にも関わらず社長が行けると言ったので出港してしまったということです。

しかも、船体に傷があったと言われていて、それが大きな波の影響で傷が広がり、そこから浸水したのではないかと推測されています。

さらに当日の水温は2.4度だったそうです。

2度から3度の冷水の中で、人の推定生存時間は普段着で1時間弱、防寒着を着ていても1時間強だです。

救命胴衣の着用は保温にはならないので、着用によって生存時間が延びることはないそうです。

ということは、そもそも法律的に非常時の装備が救命胴衣だけでOKということが間違いのような気がします。

おそらく乗船されていた方は、絶望的だと思われます。

じつは私の地元でも、ちょくちょく水難事故が起きることがありました。

業者の見分け方を知らないと危険なことが・・・

2・古いレジャー船会社と・・

私の地元には運航を始めて50年以上になる、川下りのレジャー船運航の会社が一社あります。

そこは川が増水した時など早々と運航中止するので、今まで死亡事故を起こしたことがありません。

ところが15年ほど前から、この地域でラフティングというレジャーが流行ってきました。

これは大型のゴムボートで川下りを楽しむレジャーですが、ゴムボート一台と少しの経験があれば起業できるのです。

その結果最初は少なかったのですが、あれよあれよという間に業者の数が増えて、多い時は30社以上が林立していました。

30社以上もいると中には質の悪い業者もいるものです。

しかも彼らのほとんどは「よそ者」なので、地元民との交流があまりありません。

昔からのアユ釣りの人達ともめ事を起こすこともよくありました。

30社以上の業者でも多いところで10人ほどでやっている、零細企業ばかりです。

15年ほど前は毎年、一人か二人は死亡事故が出ていました。

乗客はライフジャケットを着ているのですが、急流の滝のようなところに落ち込むと転落して足や腕が岩に挟まってしまうのです。

その結果、浮かび上がることができず事故になっていました。

また質の悪い業者は、台風の後の出水時にもラフティングを行っていました。

なぜそのような無茶をするかというと、いくつかの原因があります。

・経営の素人なので資金繰りにいつもあえいでいる

・出水時の危険性などの判断が出来ない(よそ者だから)

・自分らの腕を過信して客を危険な目に遭わせる可能性が高い

・経営に関して意欲的でなく自分たちもラフティングを楽しみたい

・夏場だけの仕事なので生活が不安定

それに対し、最初に言った川下りのレジャー船運航の会社は堅実な経営・運航で安全性は高いです。

古臭いけど安全性は高い

3・今回の知床観光船は?

どうも報道を見ていると、知床観光船業者は多くの運営会社があるようです。

そして(おそらく)大企業という感じではなく中小零細企業なのでしょう。

だからラフティング業者30社と似たようなところがあっても不思議ではありません。

そして(想像ですが)観光船事業は冬場はお休みなのではないでしょうか?

そういう不安定な形態の事業内容で、コロナ禍でお客さんが減った結果、経営の素人の業者では行き詰ることが目に見えています。

そんな会社を買収したのが、今回事故を起こした会社であっても不思議ではありません。

報道では事故を起こした会社の社長という人は、知床観光船事業の内容をあまり知らない人だと言われています。

こういったことは、観光に行くお客さんである人(つまりあなたかも?)はわかりません。

ですから今回のような事故に遭わないためには、事前に出来るだけ調べて会社を選ぶべきでしょう。

今回の知床観光船事故は、以前東京から長野へスキーツアーの深夜バスが事故を起こした状況と似ています。

どういう事故かというと・・・

「2016年1月15日長野県軽井沢町の国道18号線で、スキー客らを乗せたバスが道路から転落し、14人が死亡、27人が重軽傷を負う、痛ましい事故が起こった。

バスは右側を下に横転し、車体は左上部が大きくえぐられるようにへこみ、ガラス窓も大きく壊れていた。」

この事故の直接の原因は、未熟な運転手が道をよく知らない状態で道に迷ったことだとわれています。

しかしその裏には「格安スキーツアー」業者が林立した過当競争体質があったようです。

繰り返される悲劇

まとめ

スキーツアーや観光船やラフティングに限らず、レジャー用の乗り物を利用する際には気をつけなければならないことがあります。

危ない業者の見分け方

・同じ形態の事業者が数多くいる時は過当競争になっているので注意が必要

・事業者が数多くいる時は国や自治体の安全認証などを取っているか確かめた方がいい

・安いだけで業者を選ぶのは危険

・かといって高すぎる業者も悪質なのが多い

・地元の人にどこの業者がいいか、聴けるのであればそうした方がいい

・いつから始めた業者なのか、確かめるだけでも安全性が高くなる

・こちらの質問に答えない業者は使うべきではない

付け加えると、船の名前はふつう「しれとこ」とか「うみかぜ」のような平仮名が昔からあるタイプです。

今回の事故を起こした船は「KAZU 1(カズワン)」という名前なので、ふつうとは少し違うということをアピールしたい会社の現れだったのかも知れません。

次回は、「本当に危ない業者の見分け方二回目」です。

温泉旅館シンドロームの説明です。

これを知らないとホントヤバイ!

 

この記事の二回目はこちら

 

関連情報

あなたが騙されない人になるために知っておくこと、二つ

特別情報
髪の毛で悩む男性だけお読みください

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

このブログは深い内容をお伝えしているので、一通り読めば相当な力がつきます。
ただ記事数が多いので、全て読むのは大変です。

下記よりメールアドレスをご登録頂ければ、最新記事セミナーの優待案内をお知らせします。

不定期メルマガにご招待

 




 - メルマガ倉庫

  関連記事

現代の若者はこんなことで騙されてしまうのか?

都道府県名の中で『数字』が   インターネットで見かけたクイズです。 …

なぜライト兄弟は空を飛ぶことができたのか?

世界で初めて動力付き飛行機で   空を飛んだのはライト兄弟です。 その …

広末涼子の「透明感」はどこから来るのか?驚きの理由とは

「不倫ぐらいでは」彼女は消えない   女優の広末涼子さんが不倫をしたと …

平賀源内 本当はすごいゴルファーだった!

YouTube動画で突然   おすすめに「書道のやり方」の動画が出てき …

とんでもないことが!幸福の科学大川隆法総裁が急死

トンデモない一報が届きました。 「新興宗教団体「幸福の科学」の創始者で総裁である …

愕然!ビッグモーター事件が起きる理由とは?

なぜこのような事件が   ビッグモーターが自動車保険を悪用していたこと …

なぜ学校秀才ではダメなのか?驚きの理由

よく言われるのですが、学校で いくら勉強ができても社会に出てすぐに通用するわけで …

感情を変えるには脳で考えてはできない 

逃れられる方法わかります   読むと 悪感情に支配されてしまう原因が …

東京都知事選 石丸伸二候補の気になるところ

ついに東京都知事選が     始まりました。 下馬評では小池 …

5時間以上ジャニーズ事務所で詰問SMAPの悲劇

年間1000億円を 稼ぎ出すと言うジャニーズ事務所 ある雑誌記者の証言です。 「 …