精神工学研究所

がんばっている人へ、がんばりたい人へ

*

日曜の朝なので小説書いてみました

   

この小説には

 

元ネタがあります。なんだと思いますか?

 

俺の名は藤井柊(しゅう)。

今、見知らぬ老夫婦の家に押し入っている最中だ。

スマホで見つけた「割のいいバイト」に飛びついたものの、ブラックなバイトだと気付いたのはすでに遅かった。

今回で3回目の泥棒稼業だが、もうこれで終わりにするつもりだ。

この家は一見ボロボロだが、このあたりの大地主らしく、金はたんまりあるらしい。

爺さんを脅して、金庫の番号を吐かせた。金庫は奥の部屋にあった。

爺さんと婆さんはガムテープでぐるぐる巻きにしてあるから、通報される心配はない。周りに家もなく、近所付き合いもなさそうだしな。

さあ、金庫を開ける時だ。

高さ1メートル近い古びた金庫。50年以上は経ってるだろうか、旧式の代物だ。

番号の通りにダイヤルを回すと、錆び付いた扉がギギギと音を立てて開いた。

「よし、これで一生安泰だ!」

そう思って中を覗いたが、札束も貴金属も見当たらない。あれ?

ただ一つ、紫色の布に包まれた何かがあるだけだ。

「これ、何だ?」

金庫に入れてあるくらいだから、よほど大切なものに違いない。布を開くと…「え!?まじかよ!」と思わず声が出た。

 

それはどう見ても『アラジンの魔法のランプ』だった。

どこかレストランで見かけるカレーの入れ物みたいな形状だが、古びていて所々が金色に輝いている。

まさかとは思いながらも、汚れを布で拭いてみた。

すると――煙がもくもくと出てきた!

「まさか、本物か!?」

驚いていると、予想通りに青く太った男が現れた。ターバンを巻いていて、まるで絵本から飛び出してきたみたいだ。

「マルハバ。アッサラーム・アライクム」

「日本語で頼む」

「あら?すみません。ここは日本でしたか?」

そう言い直すと、男は続けた。「ご存知の通り、私はランプの魔人です。願い事を一つ叶えて差し上げましょう」

その姿は、まるでハリウッドスターのウィル・スミスを太らせたような風貌だ。

「じゃあ、俺は…」金持ちにしてくれと言いかけて、考え直した。

「俺は超能力者になりたい。魔法があるなら、超能力も存在するはずだ」

「超能力、ですね? できないことはありませんが、ちょっとしたテストがあります。あなたの性格を見極めるためのものです」

「テスト?具体的には?」

「あなたが善良な人であるなら合格しません。でも、強盗をしているあなたなら心配ありませんね」

「そういうことか。なら、テスト受けてやるよ」

すると魔人はどこからかドアを取り出した。

それはドラえもんのどこでもドアに似ていたが、色はくすんでいて、昔の学校のトイレのドアを思わせた。

「これがテストの入り口です。中にお入りください」

俺がドアをくぐると、そこは小学生の頃に住んでいたボロい借家だった。

 

小さな庭もある、懐かしい一軒家。そして――あいつがいた。

俺が無理を言って飼ってもらった雑種の犬、名前は「のび太」。俺は懐かしさに駆られ、のび太のところへ駆け寄って抱きしめた。

その瞬間、魔人の青い顔が現れた。そして信じられないことを言った。

「願いを叶えたいなら、のび太の首を絞めて殺しなさい」

「な、何だって!?」そんなこと、できるはずがない!

しかし魔人は続けた。

「できないなら、あなたが代わりに死にます。それがこのテストのルールです」

そう言って魔人は、俺が死ぬ未来の映像を見せた。それは凄惨な死に方だった。

しばらく躊躇した末、俺はのび太の首に手をかけた。

のび太は苦しそうに暴れ、俺の手を思い切り噛んだ。

「いてぇーー!」

 

その瞬間、俺は目を覚ました。

パトカーの中だった。手には手錠がかけられている。

「驚いたか」刑事らしき男が言った。

「お前が強盗に入ったあの家はな、何度も泥棒に入られているんだ。

そこで新型の防犯装置が金庫に仕掛けられていたんだ。

セコムとアルソックと警視庁が共同開発した催眠ガス噴射で犯人を眠らせる装置だ。

お前はあれで逮捕された第一号だ、おめでとう」

刑事はニヤッとわらった。

 

眠っている間に暴れたのか、手錠をはめた俺の手首には擦り傷ができていた。

それはなぜか、犬が噛んだ歯の形に見えた。

外を見た。

夕日に照らされたパトカーの影が長く伸びていた。

 

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