変性意識状態とは？（４）社会的洗脳（貧乏人の世界）の仕組み。

異次元体験？

これは続編です。

まずこちらからお読みください

変性意識状態とは？１

変性意識状態とは、どういう状態をいうのか？詳しく説明します。

ここまで解説したものは、ネット上にはほとんどないと思われます。

他の説明とどう違うのかというと、苫米地英人博士が広めた「内部表現」と変性意識の関係を説明しています。

内部表現という用語を始めてみる人もいるかと思いますが、とてもやさしく説明しますのでご安心ください。

変性意識状態とは？１を見れば、瞑想とはなにかということや、

瞑想で願望が実現するかということが理解できます。

逆にいうと「なぜ願望が実現しないのか？」も、理解できます。

願望が実現しないのは、あなたが社会的洗脳を受けているからです。

洗脳とマインドコントロールは、ほとんど同じものです。

苫米地英人博士によると洗脳やマインドコントロールは、恐怖心をあおることで完成します。

洗脳やマインドコントロール技術の基本を説明します。

脳の偏桃体を刺激することです。

下の説明図をご覧ください。

偏桃体を刺激した時に体験したことは強烈な記憶となって残ります。

実際に下の画像を見れば

脳の偏桃体を刺激することの意味が理解できます↓

この動画を見ると強烈な感情が起きますが、それを利用することで

洗脳やマインドコントロールが行えるのです。

１・変性意識状態

前回までのおさらいですが、変性意識状態とは五感からの情報を遮断した精神状態を言います。

このとき内部表現は、記憶と記憶から造られた現実評価のプログラムだけになります。

現実評価のプログラムは、図ではブラックボックスと書かれています。

このブラックボックスが、現実世界でのあなたの行動を決定します。

上記の図の中には「意識」も存在します。

そして、普通の意識状態の時、あなたは「自分の意識」があなたの行動を決定していると考えています。

ところが図を見ればわかりますが、「ブラックボックス」と「意識」は違う場所にあって同じものではありません。

再度言いますが、「あなたは「自分の意識」があなたの行動を決定している」と考えています。

でも本当にあなたの行動を決めているのは、あなたの意識ではなくブラックボックスです。

あなたの行動の集合体が、あなたの「人生」ということですから、あなたの「人生を決めている」のは「あなたの意識」ではありません。

これがあなたが「人生がうまくいかない」と思うことの原因です。

つまり、「「あなたは自分の「意識」があなたの行動を決定している」と考えてる」が、そうではないことが「人生がうまくいかない」と思うことの原因です。

本当にあなたの人生を決めているのは、ブラックボックスであってそれは「性格のくせ」というようなものです。

ブラックボックスはこれまでの人生の記憶から造られて、それがあなたの行動パターンを決めています。

決めるというより、誘導すると言った方が正確です。

「誘導」というのは内部表現の中にある現実の情報を、ブラックボックスが脚色してこれまでの行動パターンと同じようにしているからです。

「意識」はそういう操作があることを知らないので、「意識自身」の自発的選択で行動を決定しているかのような錯覚をしています。

これは催眠状態と同じです。

催眠術を周りから見ると、催眠術師の言うようにさせられているとわかります。

しかし被験者本人は、「自分自身」の自発的選択で行動を決定していると思っています。

あなたの「意識」があなたの「自発的選択」を、本当の意味でできるためには、ブラックボックスの働きを知る必要があります。

どういう風にブラックボックスが、内部表現の中にある現実の情報を書き換えているかを知るなら、「意識自身」の自発的選択で行動を決定できるようになれます。

２・赤ん坊の時から

内部表現を含む脳の発達を考えてみましょう。

生まれてすぐには「記憶」がないので、赤ん坊の精神構造は下のようになっています。

しかし赤ん坊の五感は未発達で、それを評価するブラックボックスもありません。

また動き回ることもできないので、人間の赤ん坊は「母親と自分」だけの世界を全世界だと認識します。

そして母親とのスキンシップや、母親からの言葉が五感からの入力の主なものになります。

こういう時代を過ごすことで、記憶の中に「言語」が少しづつ芽生えます。

つまり人間の記憶は、最初は「言語」能力を獲得するために使われるのです。

その証拠に「ものごころがつく」といわれる時代は、「言語」能力を獲得して２・３年あとのことです。

人は「言葉を覚えていない時代」の記憶はないのです。

「ものごころがつく」のは、言葉を覚えた後です。

顕在意識とは言語で思考するものと考えるなら、赤ん坊には顕在意識はありません。

赤ん坊には、大人でいう潜在意識しかない精神状態なのです。

言葉が、記憶と「（顕在）意識」を作り出します。

そして「言葉」は「記憶」とセットでできています。

そのような「言葉と記憶のセット」が、ブラックボックスを作っています。

例えば母親が「ゴキブリを異常に恐れる人」であったとします。

赤ん坊時代の精神は母親と融合しているような状態ですので、ゴキブリを見たときの恐怖感は赤ん坊にも伝わります。

そういう「恐怖」の身体反応を赤ん坊は記憶するのですが、それは「恐ろしい」というような言葉とセットになってブラックボックスに収納されます。

その結果、自分がゴキブリを見たときも、母親と同じような「恐怖心」を抱くことになります。

これを意識の方から見ると、「自分がなぜゴキブリに恐怖する」のか、理由がわからないことになります。

現実世界にはゴキブリを見ても、なんとも思わない人も大勢います。

しかし、同じゴキブリを見ても内部表現内で、それをブラックボックスが脚色するので恐ろしいと感じる人がいるのです。

催眠術や洗脳・マインドコントロールは、ブラックボックスが脚色するのを、術者の意図する方向に変更する操作です。

「あなたはゴキブリが恐ろしくありませんよ」と催眠術をかけられて、ブラックボックスの反応が変更されると恐ろしくなくなります。

ただし催眠術は術が解けると、元に戻ってしまいます。

ゴキブリが怖い人は潜在意識で母親の恐怖を思い出している

３・恐怖心

このように「言葉と記憶のセット」が、ブラックボックスを作っていますが、その反応として現れるのは「感情」です。

感情と言っても多くはネガティブな感情、具体的には「恐怖」です。

ブラックボックスは「恐怖」によって、あなたの行動を支配・誘導しているのです。

これが「あなたの人生の正体」です。

これだけ知れば、もう後は簡単！

あなたが人生の成功者になりたいと思うなら、「あなたが一番怖い」と思うことをすればいいのです。

そういう方法が成功する原理ですが、「あなたが一番怖い」と思うことをするのは無理です。

ですから、原理を知ってそれから対処する方法を考えることにしましょう。

４・恐怖とは何か？

恐怖とは「自分の縄張りを離れたときに感じる危険信号」です。

内部表現のもともとの役割は、ジャングルで暮らす猿の脳内地図でした。

脳内地図にはジャングルの状況が書き込まれますが、そこには猿にとって安全な場所や、危険な動物がいる場所などの情報が書きこまれます。

そういうジャングルで暮らす猿の脳内地図から、人間の内部表現は進化してきました。

その仕組みや本能は、人間にも残っています。

さてそういう猿が危険な生き物、大蛇や豹などに遭遇した時どうするかというと、全力で逃げるのです。

アドレナリンとはそういう時にでるホルモンです。

アドレナリンは脚の筋肉に血液を集中させて、とにかく全速で逃げるように全身を操作します。

脳はその時パニックになって、とにかく逃げることしか考えられなくなります。

パニックになると↓

苫米地英人博士風にいうと、ＩＱが低下するのです。

これが「恐怖」の起源です。

さて、ジャングルには安全で快適な場所もあって、猿たちはそういう場所を住みかにします。

つまり「縄張り」ですね。

こういう場所が内部表現にもありますが、人間は抽象的な世界も考えるように進化したのでその抽象的縄張りが存在します。

その内部表現にある抽象的縄張りが、苫米地英人博士風にいうとコンフォートゾーンです。

ここにいるとき、ＩＱは最大になると考えられます。

さて、人体にはホメオスタシスという、人体の環境を一定にする脳の特性があります。

このホメオスタシスは、内部表現の抽象世界にも働いています。

その結果、「内部表現にある抽象的縄張り」を自分が外れていると感じたときにも、恐怖を感じて元の場所に戻ろうとします。

その作用にはホメオスタシスという人体の環境を一定にする仕組みが働くので、それは強力です。

人の意識はコンフォートゾーンにいると安心を覚え、ＩＱは高くなります。

人の意識はコンフォートゾーンから外れたと感じると、全力で元の場所に戻ろうとします。

その時強い恐怖を感じ、ＩＱが低下します。

コンフォートゾーン内にいるときはＩＱが高いので移動しようなどと考えますが、いざ移動するとＩＱが低下してパニックになります。

急いで、元の場所に戻ろうとします。

こういう仕組みで、内部表現にある「自分の縄張り（コンフォートゾーン）」から、なかなか出ることができないようにできているのです。

これが「恐怖心」の役割です。

５・貧乏人

貧乏人の多くはサラリーマンです。

サラリーマンの子供のほとんどは、サラリーマン・サラリーウーマンになります。

なぜでしょう？

赤ん坊の時、内部表現で人間の赤ん坊は「母親と自分」だけの世界を全世界だと認識します。

そこにやがて父親も登場しますが、だいたいの家庭の父親はサラリーマンです。

それが赤ん坊が作る脳内世界のプロトタイプ（原型）になるのですが、結果的にそれが内部表現にある「自分の縄張り（コンフォートゾーン）」になります。

赤ん坊は大きくなっても、自分の縄張り（コンフォートゾーン）はサラリーマンだと無意識に感じるのです。

それは意識の側から見ると、なんとなくそう思えるのです。

そういう人は学生時代に就職活動をする時期になっても、「自分は将来サラリーマンになる」ということに微塵の疑いも感じません。

なぜならその人の脳内抽象空間（内部表現）では、縄張り（コンフォートゾーン）はサラリーマンだと無意識に感じさせられているからです。

何がそう感じさせるかというと、ブラックボックスです。

そして縄張り（コンフォートゾーン）は外れる人生を想像すると、恐ろしくてたまりません。

怖ろしいというのは頭で感じるだけではなく、身体反応として恐ろしいのです。

恐怖に対応するホルモンがでるからです。

縄張り（コンフォートゾーン）とは、サラリーマン人生です。

ですから無職になるということもサラリーマン人生から外れるので恐ろしいのですが、自営業になることも恐ろしいのです。

貧乏人の多くはサラリーマンですが、ほとんどの人は金持ちになりたいと夢見ます。

それは「その人の意識」が、金持ちになりたいと思うのです。

しかしそういう夢のために行動を起こすと、本当は恐怖が襲います。

縄張り（コンフォートゾーン）を外れる人生を想像すると、恐ろしくてたまらないからです。

いざ恐怖を克服して金持ちになれそうになっても、失敗して元に戻る人の方が多いものです。

宝くじに当たっても、急いで使い切って元の貧乏人に戻る現象と同じです。

それは、コンフォートゾーンから外れたと感じると、全力で元の場所に戻ろうとするホメオスタシスのせいです。

サラリーマンをやめることを想像するだけで・・・

まとめ

内部表現が貧乏人を貧乏人の世界に縛り付けている原因を説明しました。

これが、社会的洗脳の仕組みです。

社会的洗脳を解くには、深い変性意識状態でそれを解体しなければなりません。

具体的には、恐怖からの解放です。

社会的洗脳を解かないと自己実現は無理↓

社会的洗脳を解かないと、上のような図は机上の空論です。

洗脳されやすい人には特徴があります。

洗脳されやすい人は自分に自信が持てない人です。

なぜ自分に自信が持てないかというと、

幼少期に親からの励ましがなかったことが

原因になったことが多いものです。

幼少期に母親との葛藤を経験した人には、

心の奥に孤独があります。

それは死への甘い誘いでもあるのです。

なぜか？

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言うと、

それは「当てつけ」なのです。

愛してくれなかった（と感じる）親に対して

「愛してくれなかったから死んでやる」と当てつけの気持ちです。

「死なせなくなかったら愛してよ！」という心の叫びが

なぜ自殺したいと思ってしまうかと言う

本当の気持ちです。

自殺願望はあなたの中の欲望です。

それはあなたの中の動物の本能です。

人間の中にも動物の本能があって、それが人生の大事な場面

ひとつひとつであなたの人生を決めていたのです。

こういうことを知らずに人生を過ごす人は、大変な

損をしています。

今この瞬間から損する人生とさよならをして

もっと得する人生を望まれる方は、下のリンクから

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

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