対人関係に使える「弱点」と「欠点」を魅力に変える方法
2020/11/25
「弱点」と「欠点」の違い
あなたは「弱点」と「欠点」の違いを言えますでしょうか?
次の話をお読みください。
車の中で新人とベテラン刑事が会話していました。
「俺たちはウルトラマンの世代なんだ。初代の」
「そうすか!」
(こいつ、そうですかとは言えんのか!)
「ウルトラマンは弱点がある。地球上では3分間しか活躍できない。なぜか知っているか?」
「カラータイマーが赤になるとエネルギーが切れるからっす」
「そうだな!しかしそれは物語上の設定で、本当は違うんだ」
「え?そうなんすか」
「お前なあ、そうなんですかって言ってくれ、ポケモンじゃないんだから」
(意外にオタクだな)
「あれを創ったのは円谷英二。ゴジラも創った日本特撮界の巨人だ。
しかしこの人には「欠点」があった。その欠点がウルトラマンの弱点になった」
(欠点が弱点になった? ちょっと何言っているか、わかんない)
「円谷英二は特撮オタクでな、作品の製作費に糸目をつけずにどんどんつぎ込むんだ。宮崎駿もそういうところがあるな」
「聴いたことあります」
「1966年当時TBSが提示したウルトラマン一回の製作費は538万円だった。これでも破格の製作費だ。
特撮は金がかかるんだ」
「ミニチュアとか合成とか、準備と後の編集も大変ですからね」
「しかしさっきも言ったように、円谷英二は特撮オタクでな、作品の製作費に糸目をつけずにどんどんつぎ込んだ。円谷プロの金だ。
その結果、一本の製作費が1000万円になったこともある。30分もののテレビドラマだぞ
今の物価だと億円はくだるまい」
「凄いっす、いや、すごいですね、売れれば売れるほど赤字なんですね」
「そういうことが十分予想されたので、初めから特撮シーンは短くするように円谷プロのスタッフは考えていた」
「それで?」
「ウルトラマンの登場シーンを極力短くしたんだ。そのためのカラータイマーなんだよ」
「でもそれだから面白くなったっていうのもありますね」
「いいこというじゃないか、弱点がある方が人間味が増すしな」
「宇宙人の方が人間味が増すって、皮肉っすね」
「ソーナンス!!」
(やれやれ・・)
**********
恐山のセミナーで、講師はなぜか俺に「老師」と呼ばせたがった。亀仙人か?
老師「面白い物語は人を惹きつける。もしお前が魅力的でないときはどうしたらいいと思う」
「面白い物語を語る、でしょうか?」
老師「それもいい。だがな毎回・毎回面白い物語を言うのは大変じゃ。
そこでじゃ。聴くものに「面白い物語」じゃと「カン違いさせる技」があるのじゃ。
どうだ、聴きたいか?」
「はい、ぜひ!」
「なぜじゃ?」
「私があまり自信がないからです。だから魅力的な人になりたいです」
「わかるか?今、お前の言ったことの中に答えがあるのじゃ」
(ちょっと何言っているか、わかんない)
「お前は今「自信がない」と言った。その自信の無さは自分の弱点から来るものと思っているのじゃ。
しかし古今東西の物語を見ると、主人公には必ず弱点がある」
「んー!そうかも知れない」
「それは肉体的な弱点とは限らない。例えばスーパーマンは故郷の石クリプトナイトが弱点じゃ。
それに対しドラゴンボールの主人公孫悟空は大した弱点がない。じゃがな、この両者の本当の弱点は同じなんじゃ」
「え?そうなんですか?」
「そうじゃ。スーパーマンはクリプトナイトで力が弱る。しかしスーパーマンはそういうことは怖れない。
スーパーマンが本当に怖れるのは、恋人ロイス・レインが死ぬことじゃ。
孫悟空も仲間が死ぬことが怖ろしい。つまりこの二人の本当の弱点は「やさしさ」なんじゃな」
「なるほど、確かにそうですね」
「それだからこそヒーローじゃ。弱点が「やさしさ」であることこそ主人公の魅力じゃ」
「お師匠様、話が「面白い物語じゃとカン違いさせる技」から外れてきている気がします」
老師はそれを無視した。
「よいか?なぜ主人公の話をするか?主人公をいつも同じにすれば、聴く方は「あ!あの話ね」と思ってくれる。
そして前の話で笑ったり感動したりしていれば、主人公の名前を聞いただけでそれがよみがえるのじゃ。
つまり主人公の名前を聞いただけで、話を聴かなくても「面白い体験」をした気にさせることができる」
「なるほど!!」
「お前には目の前にあるのに見えていないものがたくさんある。
なぜディズニーランドにはミッキーがいるのか?なぜミッキーには物語があるのか?
なぜディズニーランドには他にもたくさんのキャラクターがいるのか?
ひととひとつが主人公なんじゃ。だから客はディズニーランドに降り立った瞬間、頭の中が思い出で満たされる」
—-
「だがな、聴け!弟子よ。
弱点を持たなければならないヒーローは苦しい。それゆえに人は違う方を目指す。
いわば、完璧なヒーローじゃの。
じつはGacktが人気があるのは、今の世の中が完璧なヒーローにあこがれるからじゃ。
しかし、完璧なヒーローはヒーローではない。弱点がないからじゃ。
それゆえ、完璧なヒーローを演じるGacktはどこか闇の存在っぽいのじゃ」
「言われてみればそうかも」
「ダークヒーローとは何か?それは悪役じゃ。悪役には弱点がないが代わりのものがある」
「代わりのもの?」
「そうじゃ、それが欠点じゃ。
Gacktの悪口は言うとまずいので、例えばダースベイダーにしようかのう。
ダースベイダーの能力は並外れて高い。つまり弱点はない。古今東西の物語では、だいたい悪役には弱点がない。
しかし欠点はある。
お前に聴くが、もしダースベイダーが友達だとして彼に「お金貸して」と頼んだとして、貸してくれるか?」
(せこいたとえだなー)
「貸してくれないだろう、それは友達としては欠点だが、人間として生きるには弱点がないと言える」
「確かにそうです」
「わかるか?この世界はじつはそういうものだ。欠点と弱点の裏腹な関係はこの世界の宿命でもある。
物語とはそれを象徴的に語るものだ。
なぜ主人公は「弱点」を持たなければならないか、わかるか?」
「現実を生きるこの世界で「弱点」は避けられないものだからです」
「そうだ、友達に「お金貸して」と頼まれて断れない弱い人、しかしそれこそが人間的魅力じゃ。
おぬしが金持ちになりたいなら、「お金貸して」と頼まれて断れる人になるべきじゃ。
今売られている方法論には、そういうことが書いてある。
しかしそれは時に、人ではなくなる。
その葛藤の中で生きるのが、人生じゃ。
物語とは、人生の縮図じゃ」
*********
「もう日も暮れてきた。
最後にいいことを教えよう」
「はい、ぜひ」
「世の中に人の願望を叶える教えがある。それは情報なんじゃが、
物語の中では財宝に例えらる。
財宝を得たものは、大金持ちになる。
今の世の中で言うと、優れた情報を知ったものは金持ちになれる」
「わかります!」
「だがそういう情報が教えるものは、完璧さを求める。
それがどういう風になることなのか?
わかるか?」
「ヒーローではないのでしょうか?」
「違う!
それをカリスマという。
今の世の中でヒーローになる方法と称して教えられているのは、カリスマになる方法なのじゃ」
「カリスマでは問題があると?」
「カリスマとはどちらかというと、悪役じゃろう?
ドイツの社会学者マックス・ウエーバーが人を恐怖や威圧感により人を支配するのを、カリスマと呼んだのじゃ。
逆らえば殺されるという恐怖感こそが、本来のカリスマじゃ。
今、教えられているのは、カリスマになる方法なのじゃ」
「それではヒーローになる方法は?」
「それはオーラじゃ。
もちろん比喩的な意味なのじゃが・・・
その人のそばにいるだけであったかく包み込んでくれる、それは暖かいオーラじゃ。
命を懸けて守ってくれるから、暖かいオーラを発することができる。
炭治郎は禰豆子だけじゃなく、わけへだてなく守ってくれるじゃろ」
「そうか、最近話題になったGacktのコスプレは、
だから鬼舞辻無惨なんだ。」
※彼には炭治郎はできない
炭治郎だけはできない
「弟子よ、聴け
弱点を抱えたまま、強くなるのだ」
おすすめ記事
頭が悪い人は人の心が読めない
関連記事
-
物語の作り方で人生が学べる
起承転結 物語の基本は「起承転結」だと知っていますね? 起は物語の初めだから主人 …
-
金持ちになる方法は宝くじしかない(当たりやすい方法紹介します)
他のサイトを見てわかることとは? 見るだけで金持ちになる画像紹介と …
-
看護師になって金持ちになる方法とは?なぜ人生最悪の選択なのか?
看護師さんの生活はじつはキツいです。夜勤もあるし。 …
-
勤労感謝の日は愛について語ろう
コロナの流行で中年男性の自殺が増加しています。 でも自殺の原因は愛だと知っていま …
-
本が中古本で36000円。「仙道帝財術入門」は当たる秘本。
アマゾンで調べてもらえば 仙道帝財術入門という本があります。 アマゾンで調べて …
-
※暴露!堀江貴文さん大金持ちになれたキッカケとは?
もしあなたが競馬場で、 「10万円当たる馬券の情報」を3万円で買わないか? と言 …
-
お金持ちになる方法―オプション解説
日本一やさしいオプションの仕組み解説です。 金持ちになる方法は、宝 …
-
金持になりたいサラリーマンとは?資産の本当の意味は奴隷!
あなたは奴隷の意味を知らない 金持ちになりたいと思うサラリーマンが …
-
お金持ちになる方法―オプション解説4
日本一やさしいオプションの仕組み解説です。 金持ちになる方法は、宝くじではなくオ …
-
簡単に変性意識状態になれるヨガポーズとは?|金持ちになる方法。潜在意識の開発。
ヨガ 瞑想の仕方 ヨガとは変性意識に入る方法です。 これが「ヨガ …