吉野式記憶術の信憑性はどうなのか？/第六回速読で記憶できるのか？

吉野式記憶術の信憑性は

吉野氏の「正しい」覚えるための工夫にあります。

この記事を読まないと、あなたが記憶術を使いこなすことはできません。

今回は理解出来たら記憶できるのか？、理解と記憶の違いを説明します。

お得です。

この記事であなたがわかること（目次）

1.吉野式記憶術の信憑性　速読と記憶術の違い

2.吉野式記憶術の信憑性　あなたはここを勘違いしている

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の正しい使い方

私が書いています。

・長年の瞑想で自分の脳がどう動いているかわかる

・しかもリアルタイムでわかるようになった

・それを使って記憶術のウソほんとを書いている

1.吉野式記憶術の信憑性　速読と記憶術の違い

記憶術と並んで人気がある勉強のやり方に、「速読」があります。

速読が出来たらなんでもすいすい記憶できそうな気がしますね。

わずか30秒、パラパラと本をめくるだけで内容を全部覚えられたらカッコイイと思いませんか？

でも本当に、本をめくるだけで内容を全部覚えられるのでしょうか？

速読はそんな夢のような技術ではありません。

残念ながら・・・・

その証拠に、誰でも速読が出来る本があります。

それは「桃太郎の絵本」です。

「桃太郎の絵本」なら、パラパラと本をめくるだけで内容が全部わかるし、絵も全部覚えていると思います。

ですから速読とはこういう感じと理解できると思います。

しかし、同時になぜ桃太郎以外の本では速読ができないのか？もわかります。

理由

・桃太郎の話は単純でも誰でもすでに覚えている

・桃太郎の話が絵本になっているなら、誰でも絵とストーリーを当てはめることができる

・忘れている場所があっても記憶している情報から補完できる

こういう理由があります。

逆に言えば、もっと難しい本にはこの三つの要素がないので、速読できないのです。

例えば資格試験によく出る法律の問題集などは、この三つの要素がないものの代表です。

そもそも法律の問題は絵にすることも難しいものが多いです。

だから速読を出来るようになっても、あなたが今ある本を2時間かけて読んでいるものを、5分で読むことができるという程度にしかなりません。

そしてあなたが今、ある本を2時間かけて読んだとしても、そのすべてを記憶することは不可能だと思います。

速読は、2時間かかるところが、5分で読むことができるだけで記憶することはできません。

こういう勘違いが起きる原因は、ほとんどの人が「記憶と理解はおなじもの」だと感じていることが原因です。

しかし意外に思うかもしれませんが、「記憶と理解はおなじもの」ではありません。

次章でそれを詳しく説明します。

2.吉野式記憶術の信憑性　あなたはここを勘違いしている

まず本を読んで理解して記憶するということを説明します。

本を読むということは、文章を読むということですから、次の文章を読んで理解できたら記憶できるとあなたは思うかもしれません。

文章　Ａ

私の名前は鈴木良夫です。

父親の名前は鈴木太郎

祖父の名前は鈴木次郎

父には兄弟がいて、弟の名前は二郎　その息子の名前は一郎と言います。

母親の名前は龍子

母方の祖父の名前は鬼龍院虎雄

母親にも弟がいて、名前は鬼龍院虎丸

その息子の名前は、鬼龍院寅虎です。

これを一度読んだだけでは、お互いの関係はよくわからないと思います。

そこで家系図を書いてみましょう。

家系図　Ｂ

いかがでしょうか？

家系図にすると、お互いの関係がどういうものかがスッキリ理解できると思います。

つまり文章を一度読むというのは、だいたいの感じはわかったが全体の正しい関係や細部はわからないという状態なのです。

ところが家系図Ｂを見ると、全体の正しい関係や細部までもがはっきりわかります。

つまりこれが「理解できた」という状態です。

「理解できた」という状態であるなら、質問に答えることができます。

質問1　あなたの父方の従兄弟は？　答え鈴木一郎

質問2　あなたの母方の従兄弟は？　答え鬼龍院寅虎

※文章を一度読んだだけでは理解できない。理解出来たときは家系図のような図が頭の中のできている

理解出来たとき、家系図のような図が頭の中のできていれば質問に答えることができます。

しかし記憶はまた別ものです。

先ほどの家系図Ｂを見れば理解はできますが、それだけではこの図を記憶することはできません。

何度か覚えてみて、それで間違うことなく図を思い出せるようになった時に初めて、記憶できたという状態になります。

ところが理解することなく記憶することは人間には可能なのです。

丸暗記というやつですね。

例えば、お経なんかも何を言っているのかわからないが、いつのまにかお経を全部唱えられるようになった人は多いです。

ですから、理解することなしに記憶することは、できるのです。

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の正しい使い方

ここで記憶と理解の関係について整理します。

1・記憶と理解は別物

2・理解とは文章を絵にできること

3・絵にすれば全体と細部がすっきりわかる

4・試験問題を解くためには絵（図）を記憶する必要がある

しかし試験問題になるような事柄は、絵（図）になりにくいものが多いのです。

そこでそういう抽象的なものを、覚えられるようにする技術が、「記憶術」なのです。

先ほどの家系図を思い出して、次に質問に答えてください。

・父方の祖父の名前は？

・母方の名字は？

おそらく父方の祖父の名前は思い出せなくても、母方の名字は思い出せたのではないでしょうか？

なぜなら非常にインパクトのある名字だからです。

しかも名字の中に、鬼と龍という具体的なイメージしやすいものが二つも入っています。

先ほど文章を図にできることが、理解できるということだと言いました。

鬼龍院という名字も、具体的なイメージしやすいものだから理解して記憶できたのです。

それに対し、鈴木太郎・鈴木次郎・鈴木一郎では似ていてイメージしにくいので混乱します。

試験問題というのは、「似ていてイメージしにくいもの」の集まりから、些細な違いを知っているかどうか問われるものが多いです。

鈴木太郎・鈴木次郎・鈴木一郎の些細な違いを問われるようなものが、試験問題です。

だから、それらに具体的で特徴的なイメージを付加するのが、記憶術のやり方です。

吉野式記憶術の信憑性　まとめ

1.吉野式記憶術の信憑性　速読と記憶術の違い

速読では早く読めるだけ

速く読めても一回で理解できない

理解できないというのは図が描けていないということ

2.吉野式記憶術の信憑性　あなたはここを勘違いしている

家族構成や親戚の名前を聴いて、家系図が描けることが理解できたということ

しかし家系図が描けても、それを記憶しているのはまた別問題

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の正しい使い方

理解できるというのは図が描けるということ

しかし試験問題は「似ていてイメージしにくいもの」の集まりから、些細な違いを問うことが多い

そういう時に、覚えるものに具体的イメージを与える記憶術が役に立つ

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。