吉野式記憶術の信憑性はどうなのか？/第七回覚えられない原因はこれだった

吉野式記憶術の信憑性は

吉野氏の覚えるための「正しい」工夫にあります。

この記事を読まないと、あなたが記憶術を使いこなすことはできません。

今回は記憶できない意外な原因をお知らせします。

眼から鱗の記事です。です。

この記事であなたがわかること（目次）

1.吉野式記憶術の信憑性　なぜ覚えられないのかがわかる

2.吉野式記憶術の信憑性　確実に覚えるために

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の三つのポイント

私が書いています。

・長年の瞑想で自分の脳がどう動いているかわかる

・しかもリアルタイムでわかるようになった

・それを使って記憶術のウソほんとを書いている

1.吉野式記憶術の信憑性　なぜ覚えられないのかがわかる

なぜ記憶術を使っても覚えられない人がいるのでしょうか？

吉野式記憶術の開発者、吉野邦明氏が調べた結果、驚くべきことがわかりました。

その原因は「そもそも覚えていないから」ということだったのです。

「え？どういうこと」と思われましたか？

じつは本人は覚えたつもりでも、実際は覚えられていなかったということです。

じつは私たちの日常にはそういうことがありふれています。

想像してください。

磯野波平とフネとの会話です。

「お父さん、聴いてくださいよ。

となりの伊佐坂さんちの甚六さんがね・・・・」

波平は新聞を見ながら気のない声で・・・・

「うん、甚六がどうした？」

こういう会話があったとします。

その時、磯野波平はあまりフネさんの話を聴いていません。

しかし波平はある程度のことはわかります。

・隣りの家族に関する会話である

・特に甚六に関することである

・フネの話し方から重要な内容ではなさそう

こういう推測ができますから、波平はうわの空なのです。

しかしこういう会話であっても、毎度のことなのである程度のことはわかります。

新聞を見ながらでもある程度のことはわかるのです。

そして私たちの日常は、この程度の集中力でも会話が成り立つことが多いです。

元に戻って、記憶力の話です。

「私たちの日常は、この程度の集中力でも会話が成り立つことが多い」と言いましたが、じつは記憶に関してもそれが言えます。

新聞を漫然と読んでも、特に変わったニュースがない限り、そんな時は低い集中力であっても新聞を読んだという感じになるものです。

そういうことが日常にあふれているので、記憶に関しても低い集中力で覚えようとしたときでも「覚えられた」と勘違いすることが多いのです。

そもそもそういう低い集中力で覚えようとした経験しかないのなら、それが「覚えようとする行為」だと思ってしまいます。

これでは覚えることができません。

吉野邦明氏が調べた結果、覚えられない原因は「そもそも覚えていないから」ということだったというのは、こういう意味です。

2.吉野式記憶術の信憑性　確実に覚えるために

ここからは確実に記憶できるために、「そもそも覚えていないから」ということをなくす話をします。

例えば英作文でよくあるような文章の話をしましょう。

英作文ではなく、すべて日本語で書きますが、英作文の試験問題みたいなものだと思ってお読みください。

例文　私は昨日学校へ行った

これを英作文するような問題が中学校の英語ででることもあるでしょう。

しかし、日常会話で「私は昨日学校へ行った」というのを聞いたとき、その文章全部を集中して聴くでしょうか？

実際は「学校」と「行った」ぐらいがわかれば、相手が何を話したいか、想像ができるのものです。

だから私たちの日常会話では、相手のしゃべることを丸ごと集中して聴いているわけではありません。

映画やドラマを観る時も、重要なキャラクターの重要と思われるシーンだけを覚えていれば、筋書きはわかるものです。

逆に言うと、物語のどんでん返しでは、重要ではないと思われたシーンがじつは大きなカギだったということがよくあります。

そういう物語のどんでん返しに、このようなやり方が多いということは、人々が全部の場面を集中して見ていないということの証拠でもあります。

繰り返しますが、そう言うことが日常にあふれているので、記憶に関しても低い集中力で覚えようとしたときでも「覚えられた」と勘違いすることが多いのです。

そもそもそういう低い集中力で覚えようとした経験がないのなら、それが「覚えようとする行為」だと思ってしまいます。

・私は昨日学校へ行った

英作文の場合は文をすべて集中してわからないといけない

日常会話では、要点がわかればいい

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の三つのポイント

吉野式記憶術の開発者、吉野邦明氏の記憶のためには三つも段階が必要だと言っています。

記憶術の三つのポイント

1.「記銘」

2.「保持」

3.「想起」

記銘とは覚えることです。

保持とは覚えたことを記憶していることです

想起とは思い出したいときに思い出せる事です。

この三つがひとつでも欠けると、記憶できません。

これを例えると、記憶とは記憶倉庫にトラックで荷物を運びこむようなものです。

倉庫に入れたい荷物を運送用のトラックに積み込むことが、「記銘」です。

トラックから倉庫に荷物を運びこむことが、「保持」です。

運送会社のコンピューターにその記録がちゃんと入っていて、いつでも運び出せることが「想起」になります。

そして記憶術を習う人の多くは、自分の記憶の「保持」に問題があると考える人がほとんどです。

つまり「覚えるべき情報」を覚えたけれど、それが頭の中ですぐ消えてしまうことが自分の記憶力の欠点だと思っています。

倉庫に入れた荷物が消えることが、問題だと思うような感じです。

しかし実際は、「覚えるべき情報」を覚えていないことが多かったのです。

運送会社に例えると、倉庫に入れたい荷物を運送用のトラックに積み込んだつもりが、じつは空の段ボール箱だったようなものなのです。

その原因は、「しっかり集中して記憶する」ということが、どういうことかを習っていないためです。

そして私たちの日常では、「しっかり集中して記憶する」ことがなくてもなんとかやっていけることが多いので、その重要性を感じにくいのです。

これが多くの人が記憶できない原因になっています。

吉野式記憶術の信憑性　まとめ

1.吉野式記憶術の信憑性　なぜ覚えられないのかがわかる

磯野波平はあまりフネさんの話を聴いていない

日常ではその程度の集中力で「記銘」している実態がある

2.吉野式記憶術の信憑性　確実に覚えるために

確実に覚えるためには、覚える情報を多面的にとらえる

そのためには絵（イラスト）にしたり、音や匂いや味を付け加えるといい

とにかく情報量を増やすこと

そのために必要なのが、覚え方のコツ

コツは視線にありました。

詳しくはこちらを

吉野式記憶術の信憑性はどうなのか？/第二回英単語を記憶できる秘法公開

3.吉野式記憶術の信憑性　記憶術の三つのポイント

記憶とは記憶倉庫にトラックで荷物を運びこむようなもの

倉庫に入れたい荷物を運送用のトラックに積み込むことが、「記銘」

トラックから倉庫に荷物を運びこむことが、「保持」

運送会社のコンピューターにその記録がちゃんと入っていて、いつでも運び出せることが「想起」になる

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。