記憶術　池田義博方式は実用的なのか？/受験や資格試験に使えるか？疑問に思う方へ

記憶術　池田義博氏は記憶

できるポイントは次の三つだと言っています。

1.覚えたい意思

2.反復回数

3.感情に残る

記憶術　池田義博方式は学校のテストや受験や資格試験に使えるか？

あなたが知りたいのはここではありませんか

そういう人にはこの記事がお役に立ちます。

この記事であなたが得すること（目次）

1.記憶術　池田義博氏方式のやり方

2.記憶術　池田義博氏方式の欠点

3.記憶術　池田義博氏方式を学びたい人へ

この記事の信憑性

・ノーベル賞受賞者理論で説明する記憶術

・私自身が記憶術を研究し開発した

・記憶術は試験勉強には使えないという理由

・ネット詐欺で40万円失った私が書く見分け方

1.記憶術　池田義博氏方式のやり方

「記憶術　池田義博」で検索すると、タウンワークマガジンという雑誌社の池田氏に対するインタビュー記事がでてきます。

そこを読むと、記憶術池田義博氏方式のやり方と彼の経歴があります。

池田義博氏

一般社団法人日本記憶能力育成協会会長。

大学卒業後、大手通信機器メーカーのエンジニアに。その後、学習塾を経営。

塾の教材を探していた際に記憶術に出合う。

独学で初出場した大会で優勝し、2013年に記憶力日本一になる。

その後、14、15年、17年と優勝し、出場した４回すべてで記憶力日本一に。

13年ロンドンで開催された「世界記憶力選手権」で日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得。

著書に『世界記憶力グランドマスターが教える　脳にまかせる勉強法』（ダイヤモンド社）などがある。

これを読むと記憶術池田方式は、オーソドックスな場所法記憶術であるとわかります。

「世界記憶力選手権」は、場所法記憶術を使う出場者が多いのです。

しかしこれは、学校のテストや受験や資格試験には使えません。

記憶術池田方式　テスト勉強に使えない

池田方式だけでなく、場所法記憶術はテスト勉強と相性が悪いのです。

池田氏の解説によると、場所法を試験勉強に使う方式は次のようなものになります。

【やり方】　徳川五代将軍を暗記する場合

家の中にあるものを玄関から順に1〜5まで番号をつける

1.ベッド　→　家康
2.カレンダー　→　秀忠
3.時計　→　家光
4.机　→　家綱
5.本棚　→　綱吉

ベッド⇒鉄アレイがある⇒健康⇒家康

カレンダー⇒忠犬ハチ公のカレンダー⇒家忠

時計⇒時間が来ると光る時計⇒家光

机⇒机をロープでぐるぐる巻き⇒ロープ⇒綱⇒家綱

本棚⇒おみくじがある⇒大吉⇒綱吉

こういう映像をイメージして、その映像の手がかりから覚えたいものを復元するのがこの記憶術です。

そしてこの記憶術は、昔からあるシモニデス法記憶術の変形ですが、重大な欠点があります。

2.記憶術　池田義博氏方式の欠点

あなたが記憶術池田式を学びたいのは、記憶術選手権に出場するためではないと思います。

普通の人はもっと実用的なことで、記憶術を習いたいと思います。

その理由は、学校のテストや受験や資格試験の勉強、特に暗記をもっと手軽に楽に確実にしたいからです。

しかし、記憶術講師が絶対言わない問題点があるのです。

そういう受験対策的なものと、記憶術は相性がわるいのです。

学校のテストや受験や資格試験とは、決定的に相性がわるいのです。

理由はふたつあります。

欠点1　場所法で覚えるのは順番だけ

記憶術選手権では、数多くの単語を記憶する試合があります。

そこで出される問題は「みかん」「ブルドーザー」「市役所」「ビフテキ」のようなものです。

しかし誰でも、これらの名前とどういうものかは知っていますね。

誰でも、「みかん」という名前も、どういうものかも、記憶術を始める前から知っているはずです。

先ほどの徳川将軍の名前も、「家康」とか「家光」とか、聴いたことがあるものです。

つまり記憶術選手権で出題されるのは、「すでに知っているもの」の「順番」なのです。

しかし学校のテストや受験や資格試験の勉強では、そういう問題はあまり出ません。

出ないことはありませんが、そういう形式の問題は多くありません。

多く出るのは、次のような形式です。

質問　江戸時代　享保の改革を行ったのは誰か？

1・徳川吉宗

2・松平定信

3・新井白石

4・水野忠邦

この問題は、享保の改革に対する全般的な知識がないと解けません。

「みかん」「ブルドーザー」「市役所」「ビフテキ」のようなものを覚える要領では、記憶できません。

ですから、歴代将軍の名前を順に言えるようになってもテスト勉強には使えません。

欠点2　場所法では知らない文字は覚えにくい

場所法記憶術が使えるのは、知っている言葉の順番を記憶するような場合です。

「みかん」「ブルドーザー」「市役所」「ビフテキ」のようなものです。

しかし学校の勉強ではそういうことはまずありません。

例えば、江戸時代を勉強するときは、次のように知らない言葉が出てきてそれの意味を習います。

桃山時代の終わり「関ヶ原の戦い」西軍と東軍が戦い、東軍が勝った

「百姓一揆」　天保の大飢饉の時発生した農民による暴動　天保の改革のきっかけとなった

こういうものを記憶するのが試験勉強なのです。

しかし「関ヶ原の戦い」や「百姓一揆」という言葉そのものを知らない時は、場所法記憶術は使えません。

知らない言葉を覚えることができないのであれば、「鳥羽伏見の戦い」と「関ヶ原の戦い」がどう違うのかを理解できません。

ところが試験問題にでるのは、「鳥羽伏見の戦い」と「関ヶ原の戦い」がどう違うのかを問うような問題です。

結論　場所法記憶術は試験勉強と相性が悪い

3.記憶術　池田義博氏方式を学びたい人へ

記憶術池田式は覚えることができないわけではありません。

ただ、テスト勉強とは相性が悪いのです。

記憶術　池田義博氏の記憶できるポイントは三つです。

1.覚えたい意思

2.反復回数

3.感情に残る

これらは脳科学から見て、正しい理論です。

ノーベル賞受賞者カーネマン博士の理論でも、「憶えたい意思」や「感情に残ること」が大切だとわかります。

カーネマン博士は「システム1」という脳の感情的な働きをする回路が使えないと、記憶ができにくいと言っています。

実際に記憶を担当するのは「システム2」という部分です。

それでも、脳の感情的な働きをする回路が働くことが記憶には重要なのです。

ですから池田義博氏の説明は、脳科学的に正しいです。

しかしそれと、テスト勉強に使えるかどうかは別の問題です。

そもそも記憶術の選手権大会に出るような人は、趣味的に記憶術が大好きな人なのです。

そうでなければ、記憶術の選手権大会に出ようとは思いません。

また、生まれつき記憶術の才能のある人（の可能性が高い）です。

こういう大会は、早食い選手権のようなもので、自分の特殊な才能に目覚めた人が出場するものです。

ですから一般人がそれを真似しても、あまりうまくいきません。

そして、再三言いますが、テスト勉強と記憶術は相性が悪いのです。

記憶術　池田義博氏方式まとめ

1.記憶術　池田義博氏方式のやり方

オーソドックスな場所法記憶術である

2.記憶術　池田義博氏方式の欠点

場所法記憶術は昔からあるやり方で信頼性がある

しかしそれと、学校のテストや受験や資格試験に使えるかどうかは無関係

場所法記憶術は「みかん」「ブルドーザー」「市役所」「ビフテキ」のようなものを覚えるのが得意

しかし試験問題は「知らない言葉」の知識を問うものが多い

3.記憶術　池田義博氏方式を学びたい人へ

記憶術　池田は脳科学から見て、正しい理論

記憶術をテスト勉強に使えるように応用した方法は他にもある

それが無料だったら、先にそちらを見た方がいいかも知れない

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精神工学研究所　山西　茂

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

25年以上の瞑想の結果、自分の脳がどういう機構で動いているのかをリアルタイムで観察できる技術を身に着ける

それを使って記憶術などを分析、これまでの記憶術講師が知らないことを発見した。

脳科学の研究を40年、書籍代は1237万円を超えた

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

これを読まないと記憶術を役立てることはできません/誰も言わない真実