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中森明菜の相手はなぜトシちゃんではなかったのか?

      2024/03/08

松田聖子と並び称された

 

 

スーパーアイドルは誰でしょう?

中森明菜です(文中敬称略)。

その明菜ちゃんですが、自殺未遂を起こしたことにより近藤真彦と付き合っていたことがバレてしまいました。

中森明菜の相手はなぜトシちゃんではなかったのでしょうか?

一方の聖子ちゃんは、誰と付き合っていたのでしょうか?

昭和の芸能界を回顧します。

 

たのきんトリオと松田聖子

 

 

 

1・たのきんトリオ

 

『3年B組金八先生』の第1シリーズに生徒役で出演した田原俊彦(トシちゃん)、野村義男(ヨッちゃん)、近藤真彦(マッチ)の3人のジャニーズアイドルによるユニット名がたのきんトリオでした。

当時爆発的な人気を誇っていました。

1980年4月1日にジャニーズ事務所が当時よく利用していた六本木フォンティーヌ地下で、3人の初イベント『金八トリオ・ファンの集い』を開催しました。

しかし300人入れば満杯となる会場より六本木の駅までファンで埋め尽くされるほど、予想をはるかに上回るファン(約一万人)が来場したため、イベントは中止になったほどです。

ジャニーズ事務所の目論見によると、1970年代のトップアイドルの新御三家に例えると、田原俊彦が郷ひろみ、近藤真彦が西城秀樹、野村義男が野口五郎の路線をそれぞれ受け継いでいるそうです。

しかしこれとは相反して、ファンの見る目は違っていたと思います。

田原俊彦は正統派アイドル路線でしたが、ヨッちゃんは今日でいう「オタク路線」に近かったように思います。ヨッちゃんはアイドル業にあまり興味がなく、独自の道を行っている感じでした。

さて、近藤真彦(マッチ)は歌にしても言動にしても、「ヤンキー的」でした。

当然、ファンもヤンキー路線を求めるマッチを応援していたのだと思います。

 

グリコのCMより

 

 

2・たのきんトリオのすみわけ

 

前述したとおり、野村義男(ヨッちゃん)のたのきんトリオ解散後はアイドルという感じではなかったように思います。

人気爆発したたのきんトリオですが、ファンの食い合いを避けるために田原俊彦と近藤真彦のキャラクターを分けたのではないかと思います。

それが近藤真彦のヤンキー路線であり、田原俊彦の反ヤンキー路線です。

反ヤンキー路線というか正統派アイドル路線であって、それのアンチがヤンキー応援団ともいえるでしょう。

つまり時代を反映した、真面目派とヤンキーとの確執が背景にあったように思います。

あの頃、近藤真彦ファンと田原俊彦ファンの間でどちらがアイドルとしてナンバーワンかという諍いがあったらしいです。

そういう争いが起きるのはいかにもヤンキー的と言えますが、近藤真彦のヤンキー路線のファンが起こしていた可能性があると思います。

 

当時はヤンキーメイトという専門雑誌があった

 

 

 

 

3・松田聖子との関係

 

松田聖子は郷ひろみと恋愛関係にあったと噂されていて、かなり信憑性が高かったと思います。

その一方、田原俊彦とはグリコのCMで共演することが多く、松田聖子と田原俊彦は恋愛関係にあるといううわさがありました。

ジャニーズの説明では「田原俊彦が郷ひろみの路線を受け継いでいる」ということでしたから、この二人の相手にふさわしいのは松田聖子だと世間も認知していたことでしょう。

すなわち「かわいこちゃんの松田聖子」は、田原俊彦と同じく反ヤンキー路線だったと言えるでしょう。

どちらも正統派アイドル路線ということです。

だからお似合いだと思えたわけです。

 

松田聖子のライバルと目された中森明菜は、デビュー曲こそ正統派アイドル路線でしたが、「少女A」で反抗的な少女イメージへと舵を切ります。

これが大当たりして、中森明菜の路線が決まります。

じつはこのような反抗的な少女イメージは、先輩の山口百恵が確立した路線だったのではないでしょうか?

山口百恵も桜田淳子の正統派アイドル路線に対抗すべく、反抗的な少女イメージを創ってそれが世間にウケます。

阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲のヤンキー路線の歌でヒット曲を連発します。

例えばプレイバックpart2がその代表的なものでしょう。

これを受け継いで、松田聖子に対抗する中森明菜がヤンキー路線に行ったのは、山口百恵という先輩がいたからかもしれません。

そして山口百恵・中森明菜の反抗的少女像がなぜウケたかというと、あの時代を反映したものだったからだと思います。

その中森明菜は、同じヤンキー路線である近藤真彦と恋に落ちます。

二人して恋に落ちたかどうかというより、本当は純情な少女だった中森明菜が熱を上げたということだったのかもしれません。

とにかく、田原俊彦・松田聖子が反ヤンキー路線であり、近藤真彦・中森明菜はヤンキー路線であったということで、この二人が魅かれあうというのは必然だったと思われます。

 

 

 

 

まとめ

 

中森明菜は近藤真彦のマンションで自殺未遂事件を起こします。

その半年後、近藤真彦とともに復帰記者会見を開きますが、その時の近藤真彦の「男らしくない態度」はファンを幻滅させたようです。

それ以後、近藤真彦が以前のような大ヒット曲を飛ばすことはありませんでした。

一方中森明菜は、1992年、4月より自身初の連続テレビドラマ『素顔のままで』で主演を務めるなど、人気を保ちました。

このドラマは最終回に、最高視聴率31.9%を記録しています。

ひどいヤンキー男に遊ばれた悲運な少女に世間が感情移入した結果なのかもしれません。

次回は、なぜ日本社会にヤンキー・反ヤンキーの二極が生まれたかを解説します。

それは日本の歌謡史には大きな「ウソ」があったからです。

 

大きな「ウソ」とは?

ご期待ください。

次回記事はこちら

 

動画 抱きしめてTONIGHT 1988年

パフォーマーとしてはトシちゃんの方が上だと思います。

 

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その最大のものが「金屏風事件」です。

 

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