大谷選手がCMに出てた大手仮想通貨業者倒産、世界はこの先どうなる?
最近では暗号通貨とか呼ばれていますが、
初めのころは仮想通貨と呼ばれていました。
当時はビットコインが主流で、「ビットコイン」という名前が電子取引される仮想通貨にピッタリくる名称でした。
その後何種類もの仮想通貨が乱立し、いつのまにか暗号通貨と呼ばれるようになりました。
ひところは多くの億万長者を輩出した暗号通貨ブームでしたが、コロナとウクライナ戦争で世界経済に暗雲が立ち込めだしたような気がします。
そのせいで暗号通貨にも淘汰の波が来ているのでしょうか?
ヤバい事件が飛び込んできました。
大谷選手がCMに出てた大手仮想通貨業者FTX
1・世界二位の業者が
ネット記事より
「暗号資産の交換業大手「FTXトレーディング」は11日、アメリカ法人や日本法人を含むおよそ130のグループ会社が、アメリカ連邦破産法11条の適用を裁判所に申請したと発表しました。
AP通信によりますと、負債総額は最大で500億ドル、日本円でおよそ7兆円になる見通しです。
暗号資産業界で最大規模の経営破綻となり、「ビットコイン」などの価格も急落しています。
ロイター通信によりますと、破綻に伴い辞任したバンクマンフリード前CEO(最高経営責任者)は、FTXから自身が所有する投資会社に100億ドル、日本円にしておよそ1兆4000億円もの顧客資金を密かに移し、そのうちおよそ10億ドルから20億ドルの行方が分からなくなっているということです。
FTXのサム・バンクマン-フリードCEO
2・そもそも暗号通貨とは何?
暗号通貨を知るには、「通貨とは何か?」を知らないといけません。
つまり「お金」の正体です。
「お金」の正体は、昔々海の民と山の民が産物を物々交換していた時代にさかのぼらないとわかりません。
ある時、海が嵐で漁に出られなかったので海の民が「今回は魚がないけど、次は必ず持ってくるから芋とか分けてね」と借り作った時がありました。
昔話によるとその時、美しい貝殻を証文代わりに置いていったといわれています。
だからお金にまつわる漢字には、「貝」の字が入っているのだと
それはともかく、ここからわかることは「お金とは借用書である」ということです。
それが「お金」の正体であり、「お金の起源」です。
借用書というものの実態は単なる紙切れであり、それが効力を発揮するのは両者の間に信頼関係がある時だけです。
つまり「お金」は信頼がなくなると、偉い人の印刷された紙切れか、円盤状の金属板に過ぎなくなります。
偉い人の印刷された紙
現代のような超多額のお金が世界を駆け巡るようになると、偉い人の印刷された紙切れでは間に合わなくなって電子取引が主流になっています。
しかしその根本には原始時代と同じく、「効力を発揮するのは両者の間に信頼関係がある時だけ」という原則があります。
言い換えれば信用ですが、現在はその信用を担保しているは発行している国家、または政府機関です。
ドルの方がロシアルーブルや中国元より信頼性があるのは、アメリカ政府がロシアや中国より信頼できるためです。
それとアメリカの世界一と言われる軍事力も、ドルの信頼性を担っています。
※お金は信用であり、今は発行している国が担保している
さて、暗号通貨ですがこれは私企業や団体が各国政府発行の通貨と暗号通貨を交換することで、暗号通貨の価値が生まれます。
そういう交換所を運営しているのが、「FTXトレーディング」のような機関です。
いってみれば江戸時代の末期に、藩財政が苦しくなったところは「藩札」というお金を発行したのと似ています。
「藩札」というお金の信頼性は発行している藩が担保するのですが、ある日突然紙切れになるという恐れもありました。
暗号通貨も私企業が発行しているので、信頼性が欠けるのが普通です。
そのためインターネットが発達するまでこのようなものは現れませんでした。
もし明治大正昭和の時代に、私企業が発行する通貨があったとすればそれは「偽札」と同じです。
しかしインターネットの発達が、一私企業が発行する通貨でも信頼性を担保する仕組みを産み出しました。
それがアプリを使った「マイニング」という活動です。
ウイキペディアより
「マイニングとは、コンピュータの作業に協力し、その報酬として新たに発行された仮想通貨を得ること。
採掘とも呼ばれる。
英語では「採掘」の意味する「mining」が使われており、日本語では「採掘」を英訳した「マイニング」という名前が定着している。
仮想通貨の取引においては、不正を防止するため、「ブロックチェーン」という仕組みを実装している。
そのためには、取引の記録を取引台帳(ブロック)に書き込む計算処理をしなければならない。
その役目としての「マイナー(マイニングする人の意味)」が、コンピューターでその計算処理を実行している。
最初に更新に成功したマイナーに報酬として新たに発行した仮想通貨が支払われる。
計算をする行為が、鉱山から宝を探し当てるほど困難なことから「マイニング」と名付けられた。
「マイナー」は採掘者とも呼ばれている。マイニングのおかげで、その仮想通貨の信頼が得られる」
3・仮想通貨にはなぜ国家でなくても可能なのか?
すなわちマイニングという作業を個人(および企業)が行うことで、取引の記録が取引台帳(ブロック)に書き込まれるのです。
その台帳はネット空間に散らばって存在しています。
散らばって存在していますがブロックチェーンという技術で、それぞれの台帳の整合性が保たれるようになっています。
その結果、世界のどこかで誰かが100ドルを仮想通貨に両替したとすると、世界中の台帳に100ドル分の仮想通貨が増えたことが反映されるのです。
引き出されたときも同じです。
こういうふうに世界中に散らばった台帳が連動して正確に記述されることで、不正を働くことができない仕組みが構築されています。
この「不正を働くことができない仕組み」が仮想通貨の信頼性を担保しています。
これまで軍事力や政府の信頼性が「不正を働かない」ということを信用させていたのですが、仮想通貨はそれとは全く違う仕組みで不正ができない環境を造ったのです。
さてそれではどうして仮想通貨は膨れ上がり、世界第二位の業者は破綻したのでしょうか?
仮想通貨が膨れ上がった一番の原因は、これができてまだ時間が経っていないことでしょう。
何でも最初は盛り上がるものです。
ましてや金儲けの道具であってパソコンやスマホがあれば手軽にできるために、世界中で参入する人が増えたためです。
ではなぜ破綻したのでしょうか?
それは仮想通貨は「ほぼ100%投機のため」だけに使われる通貨で、実需のために使われません。
ですから仮想通貨空間に入ってくるお金は「汚いお金」「欲望にまみれたお金」「金の亡者のお金」です。
慈善事業的に世界の誰かが幸せになったらそれでいいということで、仮想通貨を買う人はいないのです。
「汚いお金」「欲望にまみれたお金」「金の亡者のお金」ですから、損したくない人が持ち主です。
だから一瞬でも暴落の危険が見えたなら、臆病なお金の流れと化して手じまいされることが確実です。
電子取引で物質的実態がないので、これまでとは比べものにならない速さで暴落する性質を持っています。
「汚いお金」「欲望にまみれたお金」「金の亡者のお金」
まとめ
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「グローバル・アンバサダー」を務めていた暗号資産(仮想通貨)の交換所を運営するFTXトレーディングが経営破綻しました。
大谷選手の報酬はを仮想通貨や株式で受け取ることになっていたため、破綻の影響は避けられそうにないということです。
「世界中に散らばった台帳が連動して正確に記述されることで、不正を働くことができない仕組みが構築されている」という売りが仮想通貨でした。
しかしこれは机上の空論だった可能性があります。
人間の欲望は、絶対に不可能と言われた壁もやすやすと乗り越えることがあるのです。
もう一度、冒頭のニュースをお読みください。
「ロイター通信によりますと、破綻に伴い辞任したバンクマンフリード前CEO(最高経営責任者)は、FTXから自身が所有する投資会社に100億ドル、日本円にしておよそ1兆4000億円もの顧客資金を密かに移し、
そのうちおよそ10億ドルから20億ドルの行方が分からなくなっているということです」
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