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絶望的な未来、経済成長はもう来ないことがわかりました

      2024/03/09

21世紀は情報化社会

 

 

 

なのですがその前の時代は何かというと、工業化社会です。

工業化社会はいつから始まったかというと、産業革命です。

産業革命とは蒸気機関というエンジンが造られたために、それを使って綿製品が造られたことが始まりでした。

手工業から機械工業への革命的進化が起きたのです。

そしてこの「産業革命」が日本へ来たのは、明治維新なのです。

「産業革命」が日本へ来たから明治維新が起きたのではなく、日本の「産業革命」を明治維新と呼んでいるのです。

それはまさに革命の名にふさわしく、武士の時代から西洋文明の時代に一気に時代が進んだ社会現象でした。

そうして生まれたのが工業化社会ですが、今また革命の嵐が吹き荒れています。

 

産業革命は工場に勤務する人を造った

 

 

 

 

1・情報化社会になると何が変わるのか?

 

一番先に変化がでるのは、教育だと言われています。

というか子供や若者が、時代の変化に合わせて変化するのです。

さて今の教育は既に限界が来ています。ここは大事なことなのでお読みください。

よく「数学なんか勉強しても何の役にも立たない」という学生がいますが、あれは正解です。

 

 

 

 

義務教育で役に立たない学問を叩きこまれるのは、学校が登場した明治時代からです。

江戸時代は寺子屋で読み書きそろばんだけを習っていました。

なぜ明治時代に「不必要なもの」まで覚えさせられるようになったのでしょうか?

日本は明治維新で工業化社会になったのですが、工業化社会の特徴は人々が工場で働き始めたことです。

江戸時代は工場も蒸気機関で動く機械もなかったので、例えば布とか桶とかタンスとか全部職人がおうちで造っていました。

それが明治時代には大量生産できるようになったので、人々は工場へ働きに行くようになったのです。

そのうち工場の事務部門とか販売部門にも人手が必要になったので、そういう部署にも人々は働きに行くようになったのです。

これがサラリーマン・サラリーウーマンの誕生です。

そのような会社勤めをできるようにするために、子供の時から躾けておくのが学校の役割でした。

だから数学が重要なのではなく、役に立つか立たないかわからないものでも素直に勉強する性質を養うために学校ができたのです。

 

面白い話があります。

海洋堂という会社が中国の奥地に工場を建設した時、現地の人を雇う時に大変困ったことがありました。

それはトイレに行かずに外でおしっこしない様に「教育」しなければならないことでした。

あるいは蛍光灯の付け方を知らないので、スイッチの操作の仕方から「教育」しなければならないことでした。

日本であればこういう常識的とも言えることをできない人はいません。

しかし、日本のような義務教育を受けていない人をサラリーマン・サラリーウーマンにしようとすると、こういうことから「教育」しなければならないのです。

ここに義務教育の目的があったのです。

 

義務教育のない中国奥地

 

 

 

 

2・工業化社会は世界を破壊した

 

ひとことで工業化社会とは何かというと、機械で大量生産した製品を世界中に売るという世界現象です。

機械で生産されたものは手工業製品より安いので、発展途上国の手工業を駆逐してしまうのです。

ということは先に先進国(工業国)になれた国は、発展途上国の人を経済的に支配してしまうのです。

ということで先に先進国(工業国)になれた国は、発展途上国という市場を奪い合うことになります。

これが20世紀に世界規模の戦争が起きた原因です。

 

第一次世界大戦

 

ところが20世紀の終わりに中国に工業化革命が起きたせいで安い中国製品が世界中に出回り、もう発展途上国の市場が無くなってしまったのです。

その結果、工業化社会が終わりました。

同時に工業化社会の特徴であった、競争とか発展とかいうものが急速に色あせてきました。

すなわち人々の美意識に変化が訪れたのです。

昭和の時代には競争とか発展とかいうものは美徳だったり、カッコイイものだったりしました。

夢の新幹線とか、ジェット機で海外旅行とか、あるいは「巨人の星」のような努力と根性で競争に勝つとかいうのがカッコイイものだったのです。

それはサラリーマン・サラリーウーマンの世界でも同じで、昇進して社長になるという「競争物語」に勝つとかいうのがカッコイイものでした。

しかしそのような常識は過去のものになりました。

 

 

 

 

 

 

3・若者の変化

 

 

今の若者は努力と根性で競争に勝つとかいうことに関心が薄くなりました。

競争してもしんどいだけだという若者が増えています。

つまり美意識が変化したのです。

グローバルな視点でいうと、発展途上国の市場が無くなってしまった事と関係があります。

つまり工業化社会時代のかんたんに儲けることができた発展途上国の市場が、地球上から無くなってしまったのです。

だから競争とか発展とかいうものができないことになります。

フロンティアはもうないのです。

そこで新しい形態の産業が生まれました。

それは既存の古いシステムの会社から、情報化された効率的な新形態の会社が市場を奪うような産業です。

 

これで大成功したのが、Amazonです。

しかしこのやり方は、既存の古いシステムの会社がつぶれて大量の失業者を産むのです。

それに対し新しいシステムのAmazonは独り勝ちして、創業者のジェフ・ベゾスは世界有数の金持ちになりました。

つまり新しい産業が大量の負け組と、一握りの富豪を産む社会なのです。

これは結局、イオンが進出した地域の商店街を食いつぶして、地元の商店が無くなっていくのと同じ現象です。

中国の安い工業製品が日本の工業を破壊したのと同じです。

もはや発展する余地が無いので既存の産業を食いつぶすしかできない社会です。

だから若者は、努力と根性で競争に勝つとかいうことに関心が薄くなりました。

競争してもしんどいだけだという若者が増えています。

 

Amazonの正体

 

 

 

 

まとめ

 

本当のことを言うと、「数学なんか勉強しても何の役にも立たない」という学生がいますが、あれは正解です。

工業化社会で「言われたことに従うサラリーマン・サラリーウーマンの卵を創りだすため」に役に立たない勉強を教え込むことが必要だったのです。

しかし工業化社会が終わると、役に立たない勉強は役に立たない知識でしかありません。

新しい時代に金儲けができる、新時代のための「新しい知恵」を持つ人だけが成功者になれます。

そして「新しい知恵」を持つ人は急速にお金持ちになれます。

なぜなら、新しい産業が大量の負け組と、一握りの富豪を産む社会が来ているからです。

※ロシアがウクライナ侵攻という暴挙の原因もこれかも知れない

発展途上国と思っていた中国に、経済的に勝てないとわかったロシアが逆転劇を狙ったのかも

 

続編

第二回絶望的な未来、経済成長はもう来ないことがわかりました

 

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