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【第二回】6月4日は天安門事件の日 中国政府今も必死で隠す

   

天安門事件です。

 

 

 

 

1989年の6月4日に起きました。

中国共産党はこの事件をなかったことにしようとしています。

なぜでしょうか?

答え この事件を認めると中国自体が消えてなくなるからです。

中華人民共和国の最大の弱点といってもいいでしょう。

詳しく説明します。

 

 

 

 

 

1・中国誕生の秘密

 

中華人民共和国という共産主義国家は毛沢東が創りました。

元々は中華民国という国だったのですが、内戦によりそれを追い出し中国共産党の国を建てたのです。

第二次世界大戦前から世界には共産主義ブームが吹き荒れ「共産主義こそ未来の社会システム」と信じた人があふれました。

毛沢東もこれに染まった一人です。

太平洋戦争の敗戦で日本は中国の支配権を失い、中国は国民党が与党となる国造りが行われようとしていました。

 

「1946年1月、「双十協定」に基づき、政治協商会議(党派間の協議機関)が重慶で開催された。

各党派の代表構成は国民党が8、共産党が7、その他の政党・無党派が23であった。この会議では憲法改正案・政府組織案・国民大会案・平和建国綱領などが採択された」

 

しかし毛沢東率いる共産党が国内の一部地域の占拠を行い、それを排除しようとする国民党軍との間で戦闘が起こりこれが国内内戦に発展します。

じつは毛沢東のバックにはソ連がいました。

国民党軍を支援していたのはアメリカで、これは資本主義と共産主義の中国国内の代理戦争だったのです。

しかしアメリカは突如支援を中止、その結果親米政権は戦いに敗れ台湾に追いやられます。

毛沢東率いる共産党軍は全土を支配して、中華人民共和国が誕生します。

※毛沢東の中国共産党はソ連の支援により誕生した

 

毛沢東の中国

 

 

 

2・中国共産党の内部抗争

 

毛沢東の活躍で中華人民共和国は誕生しましたが、共産主義者の特徴で毛沢東は融通のきかない堅物でした。

そもそも「これだ!」と思い込んだら一直線に突っ走る性格でないと、共産主義のようなお花畑には染まらないのです。

これは北朝鮮の金日成やソ連のスターリンも同じです。

共産主義国家中華人民共和国を造り上げた毛沢東でしたが、国家運営はうまくいきませんでした。

うまくいかないことを資本主義のせいにしたい毛沢東は、さまざまな西側の知識や過去の中国文化の廃棄を指示します。

これが文化大革命でここでも多くの人命が失われ、貴重な文化財が灰になりました。

 

うまくいかない国家運営のため毛沢東を批判することも多くなり、その代わりに台頭してきたのが鄧小平(とうしょうへい)です。

鄧小平は毛沢東のお花畑とは違って頭がよく、現実的な思考をする人物でした。

1978年鄧小平は文化大革命を批判し、1976年に死去した毛沢東に代わって実質的なリーダーとなります。

それ以降鄧小平は中国経済の現実路線に舵を取り、次第に経済が上向いていき国民の生活も向上していきました。

※毛沢東と鄧小平の関係

 

経済発展を実現して人気の鄧小平

 

 

 

 

3・ソ連の裏切り

 

1980年代に入りアメリカとの競争に負けることが多くなり、ソ連の経済は不況に次ぐ不況に陥りました。

それを打開するためにペレストロイカ(改革開放)を掲げたのがゴルバチョフ書記長(1988年から)でした。

西側流の文化や経済を取り入れるというペレストロイカが共産主義の本家本元で起きたのですから、これは世界中に広がりました(共産国家において)。

ペレストロイカ(改革開放)の流れは必然的に政治の民主化路線になります。

 

そういうブームが中華人民共和国にも入っていきます。

おりしも鄧小平の改革路線で経済が上向いた時期でもあり、胡耀邦という政治家の死去に伴う集会で北京の学生の中でこの議論が高まります。

つまり中国版ペレストロイカ(改革開放)は、学生たちの「民主選挙により選ばれた代議士の政治」の要求になっていくのです。

この火は大きな炎となって北京の広大な天安門広場での学生デモに発展します(1989年5月ごろ)。

天安門の民主選挙要求デモは学生だけでなく一般市民も参加して数万人規模になります。

それを絶対阻止しなければならない鄧小平はついに軍に対し戦車と機関銃の使用を命じるのです。

これが6月4日未明から起きた「天安門事件」です。

 

なぜ鄧小平は西側の政治システムを嫌うのか?

西側経済を取り入れ中国の経済発展の元を造った鄧小平はなぜ民主化運動をつぶしたのでしょうか?

そこには中国の抱える恐ろしい「呪い」がありました。

鄧小平は西側の経済システム(私企業の所有を認めること)を導入し、経済を発展させました。

そういう時に学生や一般市民が求める「民主選挙」を認めたらどうなるでしょうか?

 

その社会が実現した時、中国人民は必ず思うはずです。

「私企業の所有と民主化選挙。これって台湾にある中華民国と何が違うんだ?」

こう思った結果、行きつく先は毛沢東の行った中国の共産主義化の国内内戦は正しかったのか?という疑問です。

もしあのまま中華民国政府が存続し西側の経済システムと民主選挙を行う政治システムが出来上がっていたなら、中国はずっと昔にいい国になっていたはずとだ国民は気づくのです。

それは中国共産党革命の全否定にならざるを得ません。

だから賢い鄧小平は西側の政治システムを否定したのです。

それしか選択肢はなかったのです。

 

天安門事件

 

 

 

 

まとめ

 

※毛沢東の中国共産党はソ連の支援により誕生した

毛沢東は共産主義国家こそ理想の社会であり、そこで国民は幸せになれると信じた

しかし彼が行ったのは文化大革命などの虐殺を含む弾圧

後を引き継いだ鄧小平は現実路線を取り経済の発展を優先した

経済の優先とは必然的に共産主義の理想から遠くなる

ソ連はペレストロイカというキャンペーンを行い、共産主義の梯子はずしを行った

それは中国で改革開放路線というブームになった

これが天安門での大規模デモ

鄧小平はこれをつぶさざるを得なかった

鄧小平および中国共産党は天安門事件があったことさえ否定しなければならなくなった

もしそれを認めると「台湾の中華民国政府」が正統であり、かつ正しかったと国民にバレるから

これが中華人民共和国が抱える「呪い」

 

第一回記事はこちら

 

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