漫画の映画化失敗第一号はこの映画だった？

ネットでなつかしの

女優さんの水着を閲覧していたら、

紺野美沙子という方が出てきました。

知らなかったのですがヌードにもなっていたのですね。

これを見た時は嬉しかったです。

さて、紺野美沙子さんを見ていたらある漫画を思い出しました。

当時17歳

1・愛と誠

その漫画とは「愛と誠」です。

少年マガジンに1973年3・4合併号から1976年39号まで連載されました。

じつに大人気漫画でこの漫画の展開をめぐって「来週はどうなるのだろう」という会話をクラスメイトとしたことを思い出しました。

作画はながやす巧という方で、この作品は漫画ではなく「劇画」という呼ばれ方をしていました。

それはともかく、ながやす巧先生は非常に精緻な絵を描く方でした。

「愛と誠」の内容を知らない方に概要をお知らせしますと、高校生の純愛と抗争を描いたものです。

主人公の名前が大賀誠と早乙女愛なのです。

原作は大御所の梶原一騎先生です。

とにかく当時、大人気でした。

そして、私のイメージではヒロイン早乙女愛が紺野美沙子さんにドンピシャなのです。

ところが、あの不幸な事件が起きました。

2・愛と誠実写映画化

松竹がこの大人気劇画に目をつけ、当時人気絶頂の西城秀樹を大賀誠役にして映画化しようとしたのです。

ヒロイン早乙女愛はどうするかということで新人女優の登竜門にしたいと考えた松竹は、西城秀樹の相手募集ということで全国オーデションを行います。

その結果選ばれたのが、鹿児島の女子高生 瀬戸口さとみさんでした。

晴れて西城秀樹の相手役となった彼女の芸名をどうするかと松竹は考えましたが、役名を同じ早乙女愛とすることになりました。

当時、私はこの映画化を知って、早乙女愛役に瀬戸口さとみさんがなったことがわかりましたが、今でいう「コレジャナイ感」を感じました。

先にも言ったように紺野美沙子さんのイメージなのですが、瀬戸口さんはちょっとワイルドなお顔で清楚な社長令嬢という感じではありませんでした。

そのようなことで早乙女愛のイメージをぶち壊されたので、この映画を苦々しく感じていました。

しかも芸名が早乙女愛になったことで、「俺たちの早乙女愛が・・・・」と憤ったことを思い出しました。

ところが映画は大ヒットします。

松竹は第二弾映画を企画しますが、鹿児島の高校生だった早乙女愛さんは夏休みと冬休みしか映画撮影ができません。

誠役の西城秀樹はトップアイドルで忙しく、新人女優に合わせてスケジュール調整をしてはくれませんでした。

そこで続・愛と誠の主演男優を公募することになりました。

南条弘二さんいう方が抜擢されます。

この映画もヒットし、第三弾映画が創られますがなぜか男優が交代して、加納竜さんが務めます。

つまり映画「愛と誠」三部作は瀬戸口さとみさんありきで創られた映画でした。

紺野美沙子と漫画の早乙女愛

3・早乙女愛のギャップ

今回この文を書くにあたり、私の感じたような不満がないのだろうかと探してみました。

すると・・・・

アマゾンのDVD映画「愛と誠」のカスタマーレビューにこういう意見がありました。

「愛役の故・早乙女愛さん、新スターだって割に、お色気系の場面がいくつか出てくる。

「愛と誠」という作品のストイック性を考えると余計似つかわしくないのだが、その後女優・早乙女愛が歩んだ道を見ると、

オーディション通過が決まった時点で、「愛と誠」後にどう使うかの路線を決められていたような気もする」

というのは後に早乙女愛さんはヌードシーンがてんこ盛りの映画に出演されています。

そして瀬戸口さとみさんこと早乙女愛さんは、とんでもなく巨乳なのです。

漫画の中の早乙女愛はどちらかというと貧乳であり、これも紺野美沙子さんとぴったりです。

漫画版の早乙女愛を知っている人は、映画の早乙女愛とかなり違うと思うのではないでしょうか？

少なくとも私は当時からそう感じていました。

映画会社の都合で漫画のイメージとかけ離れた配役がなされ、しかしそれが大ヒットしたことで日本の漫画実写化映画に悪しき先例を残したような気がしてなりません。

まとめ

21世紀になって漫画の映画化が多数行われるようになりました。

その理由はCGによってSF的な題材を手軽に映像化できるようになったことが大きいと思います。

しかし配役に関してはかつてのジャニーズタレントが似ていないけど抜擢されたり、大手事務所の新人女優が使われたりしました。

これは、松竹版「愛と誠」と同じような制作のしかたです。

そういうことをすると、原作漫画のファンはすっかりそっぽを向いてしまいます。

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