ノーベル経済学賞ダニエル・カーネマン博士がお亡くなりになりました
経済学はウソばかり
であることを証明したのが、ダニエル・カーネマン博士です。
どのような業績でノーベル賞を受賞したのかを知ると驚きます。
あなたは「え!経済学ってこんなモノなの?」と驚くでしょう。
1・ダニエル・カーネマンとは?
ネット記事より
「行動経済学の先駆者として知られる米プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授が27日、死去した。90歳。同大が発表した。
心理学的な見地から消費者行動を分析する独自の研究を重ね、2002年にはノーベル経済学賞を受賞した。
1934年にイスラエル・テルアビブで生まれ、61年カリフォルニア大バークリー校で心理学の博士号を取得。
93年からはプリンストン大で教壇に立った。
人の意思決定の過程を追究し、常に合理的な判断で行動するという経済学の前提とは異なる人の習性を提示。多くの功績を残した」
2・カーネマン理論とは?
人間の行動原理を脳の働きから解き明かしました。
人間の脳には哺乳類的な(原始的な)意思決定の仕組みがあり、カーネマン博士はこれをシステム1と名付けました。
もうひとつ人間的な論理的な脳の働きがあり、これで意思決定する仕組みはシステム2と名付けられました。
結論から言うと、動物的な意思決定の仕組みであるシステム1の方が、システム2より強力で速いのです。
システム1とはどのようなものかというと、あなたが台所でゴキブリを見た時に起こる反応がシステム1が起こすものです。
それはおそらく「恐怖」という感情だと思いますが、システム1は感情を引き起こして強制的に人間を駆り立てるのです。
それに対しシステム2は分析的・論理的な脳の働きで、「あ!この黒い羽根はおそらく昆虫の一種でゴキブリだな。よく見るとちょっとかわいいかも」というような反応です。
ゴキブリを見た時、強烈な恐怖の感情が一瞬で起きるのを経験したことがあると思います。
カーネマン理論では、あのような強烈な感情が沸き起こった時、人は論理的に考えることができる感情のままに行動するというのです。
よく考えると、ノーベル賞をもらうほどの理論なのでしょうか?
3・よく考えると
人の行動が論理的でなく、感情の赴くままに動かされるということは、そこらへんのおばちゃんであれば誰でも知っていると想像できます。
つまりこの話というのは、そこらへんのおばちゃんの頭脳の方がノーベル賞を取った経済学者なみに賢いということなのです。
なぜこの理論がノーベル経済学賞を受賞したかと言うと、それ以前の経済学が間違っていたことを証明したからです。
伝統的な経済学では、「人間は自分の利益が最大化するように常に合理的な行動を取る」という考え方でした。
「自分の利益が最大化するように常に合理的な行動を取る」という考え方」はじっくり考えないと、結論が出ません。
つまりシステム2の働きなのです。
でもおばちゃんが知っているように、ゴキブリが出た時の反応は「合理的な行動」ではありません。
大きな声でわめいても、恐怖心でわなわなと震えてもゴキブリをどうこうできるものではありません。
これと同じで、株価が急落した時に恐怖心でパニックになった時などは合理的判断などできるものではありません。
もしそういう行動がほとんどの人にできるなら、バブル崩壊など起きないでしょう。
そもそも行き過ぎたバブルも起きないでしょう。
つまり人は「感情的で非合理な行動をする」ということを証明したのです。
そういう理論でノーベル経済学賞を受賞したのが、ダニエル・カーネマン博士です。
感情的で非合理な行動
まとめ
古典経済学では「人間は自分の利益が最大化するように常に合理的な行動を取る」という考え方でした。
この間違った前提で創られた経済学が長く経済を支配したのです。
今考えると本ばかり見て、現実を見ていない学問だったとわかります。
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