【第二回】サイバー攻撃の仕組みを知ると恐ろしい
サイバー攻撃
サイバー攻撃に非常に詳しい人の文章から実態を解説します。
解説するのは私じゃなく、非常に詳しい人の文章からです。
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1・その防ぎ方 非常に詳しい人の文章から
AIの正体をどう見るべきか。
プログラムを書かない人はAIを何でもできる魔法のように見ますが、書く人にとっては「疲れない作業員」です。
サイバー攻撃も同じで、壁を力づくで破るのではなく、修正を当てていないVPNや使い回しのパスワードを突いています。
Anthropicの報告書やマンディアンの分析でも、新しい手法に頼ったものはなく、侵入の大半は人と仕組みの基本的な失敗から来ています。
AIは新しい武器というより、人が見落とした穴を早く安く大量に探してくれる作業員であり、例えるなら「文章の添削」に近いものです。
守る側がこの作業員を雇い始めたのと同様に、攻める側も同じ作業員を雇っています。
この勝負の分かれ目は「見つける速さ」ではなく「直す速さ」です。
Microsoftが2026年9月に直した穴は過去最多の974件であり、見つかる穴が増えるほど守る側の宿題が増えます。
この差を縮めるのはAIの賢さではなく「会社の段取り」です。
古いVPN機器を自前で抱えるより、自動更新される仕組みに乗り換えるなど、直す速さを仕組みに任せるべきです。
もう1つ気をつけるべきなのは、次に締め忘れる扉が「AIそのもの」になる危険性です。
多くの会社がAIを導入しようとしていますが、AIに社内のデータやメールを触らせると、そこが新しい入り口になります。
米クラウドストライクによると、AIに悪意ある指示を紛れ込ませる攻撃はすでに多くの会社で報告されています。
コロナ禍で慌ててVPNを導入した結果が今の最大の入り口になっているのと同じ過ちを、AIで繰り返してはなりません。
会社の守り方は地味なことの積み重ねです。
1.修正プログラムをすぐ当てる
2.使っていない扉は閉める
3.二段階認証をかける
4.AIに触らせる範囲を絞る
攻撃の値段が下がったのであれば、こちらは安い守りで攻撃を割に合わなくさせればよいのです。

2・ 個人で気をつけること
漏れた個人情報は一体何に使われるのでしょうか。
答えは「詐欺」です。名前や電話番号、住所が分かっていれば、本物らしい電話やメールを簡単に作れます。
日本の詐欺被害は生成AIが広がった2023年から毎年2倍前後のペースで増えており、2025年はSNS投資詐欺やロマンス詐欺などを含めると3257億円に達しています。
中でも「警察官を名乗って口座が事件に使われていると電話してくる詐欺」だけで1000億円を超えています。
2026年上半期は件数こそ減っているものの、被害額は前年比27%増え、1件あたり1000万円を超えています。
手口も変化しており、かつてはメールが中心でした。
ハーバード大学の実験では、AIに書かせたフィッシングメールを54%の人が押し、プロが手書きしたメールと同じ結果が出ました。
しかもコストは1通あたり数円です。
しかし、現在フィッシングメールの報告自体は減っており、代わりに画像や声、動画を使った手口が増えています。
カスペルスキーによると、闇サイトの広告では偽の動画が1本数千円から売られています。
日本でも、AIで作った顔を使った偽警察官のビデオ通話事件が検挙され、著名人のディープフェイク広告による投資詐欺は政府も拡大を認めています。
日本はこれまで「日本語の壁」と「現金を手渡しする文化」に守られてきましたが、その壁がAIによって溶かされています。
詐欺の世界では、AIで画像や声まで安く作れるようになったことで、すでに明確なブレイクスルーが起きています。
個人としての対策は次の通りです。
1.本物の警察はLINEで連絡してきたり、ビデオ通話で逮捕状を見せたりしない。
2.電話で言われた番号には折り返さず、自分で調べた番号にかけ直す。
3.迷ったら警察の相談窓口(#9110)に電話する。
4.家族で「合言葉」を決めておく(声がそっくりでも合言葉はAIには分からないため、FBIも推奨する有効な手段です)。
騙す手口の本質は昔と変わりませんが、それが「安く、うまく、大量にできるようになった」ことが違いです。
もう1つの懸念は、個人がAIの使い方を誤って情報を漏らしてしまうことです。
仕事の資料をそのままAIに貼り付けたり、メールやパスワードを預けたりして、便利さゆえに自分で扉を開けていることに気づいていません。
2026年9月には、ライザップが従業員が仕事で扱う個人情報を外部の生成AIに入力し、病気の情報を含めて約2万人分が漏洩したと公表しました。
AIに何を渡すかは、一度立ち止まって考える必要があります。
冒頭の問いに戻ると、AIによる被害で本当にブレイクスルーが起きたのは「人を騙す詐欺」であり、画像や声が安く作れるようになって被害額が跳ね上がりました。
会社への侵入は件数こそ爆発していませんが、1件あたりの被害が大きくなり、見つかる穴の数も突かれる速さも増えています。
どちらも「AIによって攻撃の値段が下がった」結果です。
決して油断せず、基本的な対策を徹底することが重要です。

3・ここより山西筆
上記の文章で注目すべきはここです↓
「AIは新しい武器というより、人が見落とした穴を早く安く大量に探してくれる作業員」
中国・北朝鮮は以前から国際ハッキング集団を国の事業として行っていました。
そして両国とも以前は人件費がとても安い国でした。
AIは有能で安い従業員なのですが、中国や北朝鮮は昔から「有能で安い従業員の人間」を使っていました。
それがAIに変わっただけなので、国際ハッキングに非常に有利なのです。

まとめ
これからもサイバー犯罪は増えるでしょう。
そして対策をしていない家庭は知らない間に個人情報や預金を盗まれる事例が爆発的に増えるでしょう。
すくなくともパスワードで「1234」なんかを使っている人は確実にやられます。
第一回 記事
【あなたも絶対やられる】サイバー攻撃の仕組みを知ると恐ろしい
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