新型ロケットH3打ち上げ失敗、何が原因?
2023/04/04
残念!
日本の新型ロケットH3が2023年3月7日午前に打ち上げられましたが
ロケットは発射台を飛び立つことに成功しましたが、二段目のロケットの点火に失敗。
破壊措置の信号電波が出されて、ロケットはフィリピン沖に落下したそうです。
何が失敗の原因なのでしょうか?
1・打ち上げの様子
カンテレの記事から
「2月17日の打上げ延期から18日後の3月7日午前10時半すぎ、新型の国産主力ロケットH3初号機が打ち上げられ、部品の開発を手がけた関西の企業からも喜びの声が上がりました。
しかし、その後「失敗」がわかり、落胆の声が上がりました。
その後、H3は2段目エンジンに着火せず、軌道には乗りませんでした。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は「指令破壊信号」を出し、打ち上げは失敗しました」
この工場でも落胆の声が上がっています。
2・前回は中止、今回は失敗
本来ならこのロケットは、2月17日に打ち上げられる予定でしたが、打ち上げの時に補助ロケットに点火する際、異常信号が出たとして中断されていました。
その時、共同通信の記者に「失敗ではないのか」と詰め寄られたことは、打ち上げとは別のニュースになった感じがあります。
そして満を持しての再打ち上げですが、これも本当は3月6日に打ち上げ予定でしたが天気が悪いので一日延期。
3月7日に打ち上げとなりましたが、二段目ロケットに点火せずに失敗してしまいました。
JAXAの責任者は、前回失敗じゃないかと言われたこともあり、万全を期しての打ち上げだっと思われます。
おそらく関係者は眠れぬ夜過ごしたことでしょう。
そしてキリキリと胃が痛む思いをしたことと思います。
残念です。
こういう日が来ることを目指して
3・なぜ失敗したのか?
かつて民主党が政権を取った時、蓮舫女史が日本のスーパーコンピューターの予算を削減しようとしました。
その時彼女が発した言葉が、「二番じゃダメなんですか?」です。
この時から日本の科学技術予算は減らされる一方で、それでありながらマスコミの取材攻勢は過激になっていきました。
左傾化したマスコミは、ちょっとした落ち度でも見つけてニュースにしてやろうとする傾向が強くなっています。
そのような傾向は、JAXA関係者にとって非常に煩わしいことだと思います。
姑、小姑がたくさんいて監視されている嫁の心境だと思います。
そもそも今回のH3ロケットは初号機で初めての打ち上げなのです。
他の似たような飛翔体、例えばジェット戦闘機の開発を見てもそれは失敗の連続です。
だから初回の打ち上げは最終実験段階と同じで、失敗して当然と思うのが工学的見地だと思います。
ところがマスコミがそれを許しません。
ロケットというのは振動することを取り除くことができない、「乗り物」です。
しかもそれを制御しているのは、精密な集積回路をたくさん使った電子部品なのです。
振動が集中した思いがけない部分で断線が起きることは、十分考えられます。
昔であれば、打ち上げロケットと同じ実験装置で地上実験を繰り返して「これなら故障しない」というところまで練り上げてから打ち上げでした。
それでも初めては失敗することが多いのです。
ところが今は、経費削減のあおりでシミュレーションによる仮想実験が主流になっていると考えられます。
今回の打ち上げ失敗の原因のひとつに、地上実験を繰り返すことができなかったことがあるのではないかと推測しています。
まとめ
マスコミがうるさいのは、姑、小姑がたくさんいて監視されているのと同じです。
そういう環境下では、思い切った計画や実験的改造が行えなくなるでしょう。
技術的冒険ができなくなって、組織自体が官僚化する懸念が大きくなります。
それでも日の丸ロケットが大空を飛ぶ日は近いと信じて、待ちましょう。
読むべき記事
日本の誇るH3ロケットを無理にでも「失敗」にしたい記者はどの報道機関?
2023年2月17日に打ち上げ予定だったH3ロケットがブースターの不調で打ち上げ「中止」になりました。
この出来事で記者会見を開いたとき、どうしても我が国のロケット技術を貶めたい記者がひどい質問をしています。
いったい何を考えているのでしょうか?
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