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日本人がiPhoneを創れなくなった本当の理由とは?

   

年配の日本人なら、ウオークマンや

トリニトロンテレビを創ったソニーに、iPhoneのような商品を創ってもらいたかったと思うのではないでしょうか?

もう日本のメーカーは、昔のような世界に通用する発明をすることができなくなりました。

その意外な「理由」とは?

めんどくさいのは嫌いな消費者

1・技術者目線

YouTubeにこの話題に切り込んだ人の動画があります。

その人は電子機器の元技術者で、21世紀の電子機器のハード面での盛衰に詳しい知識があります。

日本のメーカーで働いていて引き抜きにより、アメリカで技術者として働いたことがある経歴の持ち主です。

その人が言うには、iPhoneが出来た当時、日本のメーカーの技術を結集すればiPhoneと同じものができたはずだというのです。

つまりハード的なものはすべて日本にそろっていたので、あとはコンセプトさえあればiPhoneと同じものができたはずだったのです。

しかし、アップル社のスティーブ・ジョブズにより、iPhoneは誕生してしまいました。

1980年代には輝かしい発明品を世に送り出した、ソニーを始めとする日本の電機メーカーはなぜ創造力を失ってしまったのでしょうか?

そこには意外な理由がありました。

スティーブ・ジョブズ

2・日本人技術者にはない視点

先に紹介した元電子機器技術者のユーチューバ―によると、アメリカの企業で大切にされる切り口があります。

それは「シンプル」ということです。

それに対し日本では、「独創的」とか「革新的」であることが大事にされ、「シンプル」はあまり考慮されません。

そのユーチューバ―は、日本は歴史的に見ても「独創的」とか「革新的」にこだわる傾向が強いと言っています。

これを聴いて思い出したのは、薄型テレビのリモコンです。

地上デジタル放送が始まったのと同時ぐらいにテレビの薄型化が進みました。

そしてデジタル放送ではいろいろなことができるので、テレビに「これでもか!」というぐらいの機能が盛り込まれました。

その結果、どの電機メーカーも例外なく非常に多くのボタンやダイヤルがついたリモコンを設計しています。

いまだに多機能化に走るリモコン

ところが操作が複雑すぎて、このリモコンは消費者に不評だったのです。

しかも、リモコン規格が統一されてなかったので、違うメーカーのテレビを買うたびに操作を一から覚えなくてはなりませんでした。

これを見て私が思ったのは、日本のメーカーは「技術者目線」であって、そこに「消費者の視点」はないということです。

めったに使わない機能にまでボタンをつけるので、テレビのリモコンがごちゃごちゃと複雑になってしまっていたのです。

その結果、テレビの取り扱い説明書も以前より数段分厚くなっていました。

誰も読まない取り扱い説明書になっていたのです。

しかし、それが悪いことだと思うメーカーはなかったのです。

「それが悪いことだと思う」感性が、メーカーになくなっていたのです。

それに対し、iPhoneは徹底的にシンプルにすることにこだわった設計です。

操作方法もいろいろいじっていたら次第に分かって来るようになっていました。

iPhoneがそれまでの携帯電話と違う点の一つに、リモコンのようなボタンをやめて、すべてタッチパネルで処理できるようにしたことがあります。

すべてタッチパネル式にすることにより、新たな機能がソフト的に付け加えられても新しい機械式ボタンを必要としません。

そしてそのボタンは画面上のアイコンにより、何をするボタンなのかが直感的にわかるような仕組みになっています。

iPhoneは、出来る限り直感的に操作できるようにするというコンセプトで造られた結果、あの形になったのです。

失恋の時でも操作を間違わない

3・世界の果てまで行っても

テレビを見ていて驚くのは、アフリカのマサイ族のような原住民から、北極海のエスキモーや砂漠の遊牧民に至るまでスマホを持っているということです。

中東の砂漠でもiPhoneがあり、南米のジャングルでも、東南アジアのスラムでもスマホを持った人がいます。

世界中にスマホが広がっているのですが、これを成し遂げたのはiPhoneの成果でしょう。

そしてなぜこれほどに世界中にスマホが広がったのかというと、直感的に操作できるからです。

スマホとは超小型の通信機能付きパソコンがその正体なのですが、そのもとになったパソコンがこれほど世界中に広まったかというとそれはありません。

なぜかというと、パソコンは操作が複雑だからです。

つまりパソコンは、日本の薄型テレビのリモコンと同じ欠点を持っています。

多機能すぎて、使う人を選ぶのです。

そして日本の技術者は、多機能であればあるほど良いという思想に囚われています。

自分にとってパソコンの操作は簡単で楽しいから、一般人もそうだろうと考えているのです。

あるいは、一般人の使い勝手など考えたこともないかも知れません。

しかし考えてみると昔からある道具は一つの機能しか持たないものばかりなのです。

スコップは雪かきのような作業が得意ですが、岩を砕いたりはできません。

スコップはスプーンに形が似ているので、料理用スプーンにも使えるスコップを造っても誰も使わないでしょう。

しかし技術者は、こういうものを造りたがるのですね。

これが日本のメーカーが、iPhoneのような画期的商品を創れなくなった最大の理由です。

技術者目線

まとめ

薄型テレビの多機能リモコンを創るようになってしまったことから、日本のメーカーは先進性を失ったのではないでしょうか?

一部のゲーム機は世界的にも好評ですが、そのほかの家電や音響映像機器は落ちぶれてしまいました。

日本のメーカーが創る高機能製品より、中国製電化製品でいいやと思う人が増えて、日本のメーカーは落ちぶれてしまいました。

その根本的な理由は、使う人を無視したテレビの多機能すぎるリモコンが象徴するものだと思います。

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徹底的な客目線、日本のメーカーが失ったものです。

 
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