立憲民主党党首選挙 どいつもこいつも使えない?
自民党総裁選の陰で
すっかり目立たたなくなってしまった立憲民主党の党首選挙です。
しかし世間の注目を集めないのは、たんに立候補者が「使えないやつばかり」というのもあると思います。
野田元首相は「使える奴」と評価する向きもあるようですが、政策をみるとそうではないことがわかります。
1・立憲民主党の党首選挙
立候補者は枝野幸男・野田佳彦・泉健太・吉田晴美の四氏です。
テレビの討論で司会者が四氏に「農業政策をどうする?」と問いました。
すると口をそろえて同じことを言ったのです。
2・何を言った立憲民主党
四氏とも、食料自給率は大事で、日本の農業を守らなければならないと言ったのです。
その手法は四氏ともに、農家に対する現金支給でした。
しかし司会者が聞きたかったのは、日本の将来に向けて農業をどうするということでした。
これではまったく答えになっていないのですが、彼ら彼女らは自分らのおかしなことに全く気付いていないようでした。
何がおかしいのでしょうか?
経済評論家の上念司氏は、政治家が間違いやすいことがあると言っています。
それは「経済の成長戦略」と「税の再分配」の区別ができていないことだそうです。
つまりこれは間違いやすいというよりも、理解できていないという方が正しいでしょう。
そして立憲民主党の四氏が主張する、農家に対する現金支給は「税の再分配」です。
農業分野の「経済の成長戦略」を問われているのに、だれ一人それがわからず「税の再分配」で答えているのです。
それもそのはず、農家に対する現金支給というのは共産主義的な考え方です。
左派的な思考に染まると、知らず知らずのうちに共産主義的な考え方になるのは当然かもしれません。
3・なぜ間違いなのか?
農家に補助金を現金支給することがなぜ間違いなのでしょうか?
それは農業分野の「経済の成長戦略」にとって、障害になるからです。
零細の老齢化した農業者(じいちゃんばあちゃん農家)を、生き長らえさせる政策が農家に対する現金支給です。
まがりなりにでも農家の体を保っていれば、お金が自動的に入ってくるのですから(じいちゃんばあちゃん農家)は農業をやめません。
補助金制度を作ると必ずこの現象が起こります。
これは生活保護とおなじ、楽してやろうという性質が誰にでもあるからです。
それは大規模農業を展開しようとする、やる気とお金のある新規参入者に対する巨大な参入障壁になります。
じいちゃんばあちゃん農家がいつまでも農地を独占するということは、革新的な農業技術の導入が図れないということと同じなのです。
これは漁業でも同じで、漁業権という既得権的独占権を与えると新規参入者を除外する動きが必ず生じます。
そのような利権集団は農水族の政治家と結託して、新規参入ができないような構造を造り上げてしまうのです。
本当に日本の農業を発展させようとするなら、じいちゃんばあちゃん農家が自分の持つ田畑を大企業に貸す仕組みを創らねばなりません。
これが農業分野の「経済の成長戦略」です。
技術革新がない業界に未来がないのはわかり切ったことです。
まとめ
農業分野で言うと無農薬栽培とか自然農法が人気がありますね。
しかし零細の老齢化した農業者が農業を行うとなると、農薬を使わないというのは不可能です。
本当に無農薬栽培、例えば田んぼでの除草剤を使わない栽培を行おうとするならば、ロボット除草機のような機械化が必要だと思います。
そうなると大きな初期投資ができて、研究開発部門を持つ団体がコメを作るというのが現実的だと思います。
そのような企業体でなければ、大規模な無農薬栽培は不可能です。
つまりじいちゃんばあちゃん農家に対する現金支給というのは、立憲民主党が好きであろうと思われる無農薬農産物を生産するのとは正反対の政策なのです。
事の本質がまったくわかっていません。
********************
おすすめ記事
自民党総裁選 なぜ石破茂が人気ナンバーワンなのか?くだらない理由
※メルマガのバックナンバー読みたい方は、メルマガ倉庫をご覧ください
※特別付録 年金が心配な方へ 無料または低コストで起業できる方法【しかも安全でかんたん】
すぐにお読みください(完全無料)
特別情報
髪の毛で悩む男性だけお読みください
下記よりメールアドレスをご登録頂ければ、最新記事やセミナーの優待案内をお知らせします。
不定期メルマガにご招待
失敗しないアプローチ術
関連記事
-
現代の若者はこんなことで騙されてしまうのか?
都道府県名の中で『数字』が インターネットで見かけたクイズです。 …
-
宇宙に関する話
科学ネタです。 宇宙に関する話なのですが、私は子供時代、天体観測ファンだったので …
-
大谷翔平、奇跡の特大ホームラン!日本人ファンの“行儀”に米国驚嘆
あの時、「奇跡」が起きた 世界野球ワールドボールクラシッックで、大谷翔平選手が特 …
-
ハロウインは本当はゾンビのお祭りだった?日本の異常性はあの会社のせい
ハロウインは スコットランドあたりに住むケルト民族のお祭りでした。 …
-
本当にあった怖い話 5○歳男性が18以上年下美女と結婚した結果!
若い女性が好きな 婚活しようとしている男性は、これを読まずに結婚するのは危険です …
-
いじめられる人は読んで、ご質問「ホットポテト理論」とは何か?
貧乏くじを引かされる 読者の方からご質問いただきました。 「ホットポテト理論につ …
-
河野太郎はなぜ総理大臣になれないのか?
今回の自民党総裁選は 12名の総裁候補が名乗りをあげ …
-
新橋で大爆発、危険な爆発の話
2023年7月3日 東京新橋で爆発事故が起きました。 岸田首相が演 …
-
葬送のフリーレン エロくて残酷な話
アニメの話です 最近の若者が頼りなく、 …
-
松本人志さん文春を訴えるが、弁護士がポンコツだとのうわさ
文春に対し 5億5000万円の損害賠償を求めて裁判を起こすそうです …