5時間以上ジャニーズ事務所で詰問SMAPの悲劇
年間1000億円を
稼ぎ出すと言うジャニーズ事務所
ある雑誌記者の証言です。
「週刊誌に書いた記事に関してメリー氏に呼び出されて5時間以上取り調べのように詰問されました」
彼の書いた記事がどれほど気に喰わなかったのか?メリー喜多川氏が女帝として君臨していたジャニーズ事務所。
そこで起きたのが、「SMAPの悲劇」でした。
人気絶頂だったSMAPが突然解散を発表。
SMAPメンバーがばらばらに活動を始めたのは、皆さまご存知のとおりです。
1・SMAPの生みの親
飯島三智(いいじま みち)氏がSMAPを創りました。
しかしジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の家族事務所。
派閥争いがきつく、ジャニー喜多川氏の親族ではない飯島三智氏は苦労したのです。
というか、飯島氏と彼女の創ったSMAPは迫害されていたと言っても過言ではないでしょう。
ジャニー喜多川氏の姉であるメリー喜多川氏が創ったTOKIOを押しのけて頂点に立ったSMAPは、じつはジャニーズ事務所内で孤立していたというのです。
飯島氏を前にメリー喜多川はこう言ったそうです。
「だってSMAPは踊れないじゃないですか。あなた、タレントの踊りの違いってわからないんですか?
SMAPは他のグループから見れば、踊れませんよ」
2・なぜ踊れないグループが?
私には男性芸能グループのどこがウケる要素なのかはわかりませんが、ここでは「踊れないグループ」SMAPがTOKIOや他のアイドルより売れたのかを考えてみます。
結論から言うと、「偶然」です。
たまたま男性アイドル空白期があって、そこに居合わせたのがSMAPだったというのが、私の結論です。
ナシム・ニコラス・タレブは金融デリバティブの専門家で偶然性と未知のことにどのように取り組むか、を研究しています。
2008年に起きた世界的金融危機を説明した「ブラックスワン現象」で有名になりました。
タレブ理論に従うなら、SMAPがTOKIOや他のアイドルより売れたのかが説明できます。
それはかんたんに言うと、「たまたま」なのです。
確率の視点から見ると「当然何かが出現しなければならない時期」が存在します。
例えて言うと、それは落とし穴のようなものであって、その落とし穴が出来た時期に通りかかった者は必ずそこに落ちるというようなものです。
最初に落とし穴が出来た時期に通りかかったものが、犬であるならば犬が落ちます。
たまたまネコであったなら、ネコが落ちます。
落とし穴のようなものなら現実世界に存在するので、誰の目にもそれが起きたことの理由は明らかですが、
確率論の落とし穴は目に見えないので、それが起きたことの理由はわかりにくいのです。
わかりにくいというより、人間には確率の世界のことはわかりません。
もし、落とし穴におちたものが犬であったなら、それを研究した学者はなぜ犬が落ちたか?その理由を考え何らかの結論をだすでしょう。
しかし、その結論は「常に」間違っています。
なぜなら「犬がおちた」ことに理由はありません。
「たまたま」最初に通りかかったのが、犬だったということが原因だからです。
それが「たまたま」ネコであったなら、ネコが落ちています。
ネコが落ちた時は、学者はなぜネコが落ちたか?その理由を考え何らかの結論をだすでしょう。
そういう結論は一見正しく見えます。
学者が真面目に真剣に研究した結果だから、正しく見えるのです。
しかしその結論は「常に」間違っています。
3・「SMAPの悲劇」
そこでメリー喜多川氏の意見です。
「だってSMAPは踊れないじゃないですか。」
踊れないグループであるSMAPが、自分が押すTOKIOよりも売れていることが腹立たしいのです。
踊りが下手なくせにTOKIOよりも売れるなんて間違っていると、メリー喜多川氏は憤っていたとしか思えません。
一方で、人気絶頂となったSMAPの生みの親である飯島三智氏。
彼女もSMAPがこれほど売れた理由(真の理由)を知りません。
なぜなら、タレブ理論に従うならば、「誰でもよかった」からです。
こうして本当の理由を知らない二人が激しく対立し論争を重ねても、正しい結論に至ることはできません。
「絶対に売れるアイドルを創る方法が存在する」という前提が間違っているからです。
あなたも、「どうしてこいつらがアイドルなの?」と思ったことはありませんか?
自分の好みから見て、アイドルにふさわしくないと思ったことはありませんか?
その思いは正しいです。
なぜならアイドルが売れる条件は、タレブ理論に従うならば、「誰でもよかった」になるからです。
まとめ
確率論的な考えをすると、これまで説明できなかったものが理解できるかもしれません。
アイドルのような不確実性が高い業界がなぜ不確実性が高いかというと、「犬が落ちたからなぜ犬が落ちたのかを説明する理論」を一生懸命考えているからです。
確率論的な考えを使うと、そのような考えは間違っていると、説明できます。
これまでの考えの多くは間違っているのです。
ではどうしたらいいのでしょうか?
答えはひとつ
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」です。
つまりこれを実践して、成功したのはAKBグループなのでした。
AKB48こそが、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」です。
※「たまたま」最初に通りかかったのが、犬だったということが多い世界に私たちは生きている
だから「なぜ犬が落ちたのかを説明する理論」を説明する人に騙される
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