記憶術の変換表を使っては絶対に覚えられないたったひとつの真実/ノーベル賞理論で説明

記憶術の変換表とは

数字やアルファベットを特定のイメージに変換して覚えるための表です。

しかしこの方法を習った多くの人が挫折して、記憶術を使わなくなっていることはあまり知られていません。

なぜ使わなくなるかと言うと、記憶術の真実を知らないからです。

この記事であなたが得すること（目次）

1.記憶術変換表を使った記憶法とは？

2.記憶術の変換表を使った方法なぜ使えない？

3.記憶術の変換表の本当の作り方

この記事の信憑性

・ノーベル賞受賞者カーネマン理論で説明

・記憶術とは「脳の門番」をだますこと

・カーネマン理論「システム1」「システム2」ですっきりわかる

1.記憶術変換表を使った記憶法とは？

「記憶術」と、「暗記」の一番の違いを説明します。

暗記は見た文字や文章をそのまま記憶しようとするものです。

それに対し記憶術は、文字や文章を「違うものに変換して覚えようとする技術」です。

よく使われるのが語呂合わせ法で、もっとも有名なのが「なくよウグイス平安京」です。

平安時代の始まりが794年だと覚える方法です

この場合、794に対応した語呂合わせ（変換文字）が「なくよ」です。

数字でよく使われるのは、数字の形をイメージにしたものです。

変換表例

１－鉛筆

２ーあひる

３－グラマー

４－ヨット

５－鎌

６ー振り子

７－ゴルフクラブ

８－だるま

９－ボール（球の読みから）

０－丸・円

これらのイメージを使ってスト―リ―をつくるのが、変換表を使った記憶術です。

例

42658

４－ヨット

２ーあひる

６ー振り子

５－鎌

８－だるま

「ヨットのおもちゃをあひるが引っ張っていたら、振り子になった鎌がだるまを切った」

みたいなストーリーになります。

2.記憶術の変換表を使った方法なぜ使えない？

なぜ使えないのかというと、脳科学的に間違っているからです。

ノーベル賞受賞者カーネマン理論で説明します。

人の脳は記憶したり論理的に情報処理する働きがあり、これを「システム2」と言います。

それに対し論理的に情報処理する働きの前に、脳に入れるべきかどうかを判断する働きがあります。

これを「システム1」と言います

「システム1」は「システム2」と違い、その判断基準は直感的・感情的です。

つまり「システム1」は脳の門番であって、その判断基準は直感的・感情的なのです。

これがどういうことかというと、「面白くないもの」は脳の門番が通さないということです。

脳の門番が通さないものは、記憶できません。

ですから記憶術のやっていることは、情報を脳の門番が通す形に加工するということです。

つまり「42658」という数列では面白くないから、それでは脳の門番が通しにくいのです。

だから単純な数列である「42658」は覚えにくいものになります。

それをストーリーに変換すれば記憶されやすいというのが、変換表を使った記憶術の原理です。

しかしここに大きな誤解があります。

脳の門番が通さないのは、「面白くない」ものです。

変換表を使ってストーリーに変換しても、それが面白くなければ脳の門番が通しにくいことに変わりありません。

特に他人が造った変換表を使ってストーリーに変換しても、それを自分の脳が面白いと感じにくいのです。

だから変換表は、自分で造ったものでないと効果が非常に薄くなります。

多くの記憶術指導者が知らないのは、脳の「システム1」は脳の門番であるということです。

だからこのような記憶術を習った人の多くが、やがて記憶術を使わなくなってしまいます。

記憶術を継続して使う人は、記憶術を「面白がって使う人」だけです。

なぜなら、脳の門番が面白いものは通過しやすくなり、結果的に記憶に残ります。

だから本質はストーリーを造る事ではありません。

記憶術の本質

記憶術の本質は、情報を面白く加工することなのです。

面白ければ楽しいし、覚えることがたやすくなります。

これがノーベル賞受賞者カーネマン理論で説明される、記憶術の本当の姿です。

3.記憶術の変換表の本当の作り方

人の脳が何に一番興味を持つかというと、人間に関することです。

ここに丸を描いた紙があるとして、それに直線を三本横に書き入れるとニコちゃんマークのような図形が出来上がります。

そうなると脳は、それを人間の顔だと認識します。

いったん人間の顔だと認識すると、もうそれ以外のものに見ることは難しくなるほどです。

これほど人の脳は、それが人間に関することだと認識すると、興味を持たざるを得なくなるのです。

そして性に関すること、言い換えると異性に関する情報は興味を持たざるを得なくなるのです。

生殖本能だからです。

だからあなたが男性であるなら、変換表はあなたの好きな女性に関することにするべきなのです。(LGBTは別）

そうすればそれは、あなたの脳が興味あることになります。

このやり方は非常に強力です。

変換表例

１－石川さゆり　いしといちが似ている

２ーあびる優　あびるとあひるが似ている

３－河合奈保子　グラマーだから

４－吉岡里帆　よから始まるから

５－後藤久美子　ごから始まるから

６ーローラ　ろから始まるから

７－西野七瀬

８－波瑠　はから始まるから

９－倉科カナ　くから始まるから

０－マーゴット・ロビー　まるのまから始まるから

例

42658

４－吉岡里帆

２ーあびる優

６ーローラ

５－後藤久美子

８－波瑠

「吉岡里帆がやっているどん兵衛キツネの役はなぜかあびる優に

それを聞いたローラがゴクミに告げ口　波留がたしなめる」

意味不明ですが、下のものより記憶に残ると思います。

「ヨットのおもちゃをあひるが引っ張っていたら、振り子になった鎌がだるまを切った」

まとめ

1.記憶術変換表を使った記憶法とは？

１－鉛筆

２ーあひる

３－グラマー

みたいなやり方

2.記憶術の変換表を使った方法なぜ使えない？

これまでの変換表では面白いストーリーを造りにくい

記憶術の本質は、情報を面白く加工すること

3.記憶術の変換表の本当の作り方

男性であるなら、変換表は好きな女性に関することにするべき

（文中敬称略）

この記事は続きがあります。

それは面白い物語の作り方パート2を説明しているものです。

記憶術を練習なしでできる方法があったら知りたくないですか？/ノーベル賞理論から創られた方法

**************

テスト勉強や受験・資格試験に　無料！記憶術講座はこちらからご登録ください（初めての方）

精神工学研究所不定期メルマガがすでに届いている方はこちらです。

メルマガ読者のご感想はこちらです（アツイ感想があふれています！）

メルマガご感想

おすすめ記事

記憶術イメージ変換法は「女性」に変換しないと使えない真実/ノーベル賞理論でわかる

すごく面白くて役立ちます

************************************************

筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。

関連情報

本当は役に立たない記憶術「場所法」の真実/これを知らないと使えない/オキーフ博士理論でも？