瑠璃色の地球　奇跡の星

現実的な話ばかり

していたら気分が落ち込むときがありますね。

今日は話題をがらっと変えて、宇宙人の話です。

昔、英会話教室に行っていた時アメリカ人の講師が「宇宙人はいると思う人？」と言いました。

そうしたら私以外みんな手を上げたので驚きました。

宇宙人はそんなに簡単に見つかるものではないという話をします。

読むと驚きますよ！

1・みんなが思うこと

ふつうの人はＵＦＯの目撃談とか、アメリカ政府がエリア51に宇宙人の死体を保存しているとかいう話を聴いて「やっぱり宇宙人はいるんだ！」と思いがちです。

そう思う根拠として、太陽みたいな星があって地球ぐらいの大きさの惑星がそこにあって、地球ぐらいの軌道を周っているなら自然に生命は発生すると思っているからです。

そういう生命が5億年ぐらい経つと自然に知的生命体になるとなんとなく思っています。

それが宇宙人だと・・・

しかしそうではありません。

だから地球は奇跡の星なのです。

その理由は「月」にあります。

2.地球型惑星

太陽系で地球みたいにかたい岩石でできている星は4つあって、内側から水星・金星・地球・火星です。

多くの人は知りませんがほんとうは5つ目の地球型惑星がありましたが、大昔に粉々になって今は小惑星帯と呼ばれています。

4つの地球型惑星で地球の月のような大きな衛星を持つ惑星はありません。

月は特別なのです。

水星と金星には衛星がありません。

火星にはフォボスとダイモスという衛星がありますが、フォボスの直径は22キロメートル、ダイモスは12キロメートルぐらいしかありません。

それに対し月の直径は約3476キロメートル、直径約12742キロメートルの地球に比べ、およそ4分の1の大きさもあります。

なぜ地球だけがこんなに巨大な衛星を持っているのでしょうか？

地球ができた時と太陽系ができた時は同じ時期で、約46億年前だということです。

太陽系は宇宙空間にある水素ガスやその他の元素が重力で集まってできました。

地球も岩石のような物質がぶつかり合ってできたので、できた時はぶつかった熱でマグマのかたまりのように真っ赤で高温でした。

それから1億年ぐらい経ったある日、火星ほどの大きさの小惑星が地球にぶつかりました。

その星には名前がついていてテイア（Theia）と言います。

地球に斜めにぶつかったテイアは粉々になりましたが、地球も大きくえぐれて中身がむき出しになりました。

ちなみのそのころの地球はまだ真っ赤なマグマの表面でしたから、今よりも柔らかい感じでした。

粉々になったテイアでしたが、その多くは地球の重力にとらえられ再び重力でひとつになりました。

直径3500キロメートルほどの球体になりました。

これが月です。

じつは地球の内部のマントルには大量の水分子がありますが、普通の状態ではこれは表面に出てきません。

テイアの衝突で内部の大量の水が表面に出てきたためそれが雲になり、冷えて地球に何万年も続く雨をもたらしました。

その結果できたのが、「海」です。

つまりこの時期に火星ほどの大きさの小惑星が地球にぶつからなければ、地球は海のない星になっていたのです。

そして生命は海で誕生しています。

この衝突はジャイアント・インパクトと呼ばれていますがこれが地球誕生後1億年という「ちょうどいい時期」に一回だけ起きなければ生命は誕生しなかったのです。

もし生命ができてからジャイアント・インパクトがもう一度起きれば生命は絶滅します。

つまり46億年に一回の出来事があったからこそ、地球は生命の星になったのです。

そういう奇跡がないと地球と同じ規模の惑星に、自動的に生命が生まれるのではありません。

3・他の惑星はどうか？

水星は太陽に近すぎるので表面は高温になり生命が生きられるような環境ではありません。

金星は地球のすぐ内側を周る惑星で、直径も地球とほぼ同じです。

つまり重力も地球とよく似ています。

しかし金星の大気は地球とまったく違い、二酸化炭素の空気に硫酸の雲です。

表面の大気圧は920気圧もあります。

なぜ硫酸の雲があるのかと言うと、火山の噴火によるガスに亜硫酸ガスが含まれているからです。

なぜ92気圧もあるかと言うと、濃密な大気を重力が閉じ込めているからです。

強烈な温室効果により、気温は460度もあります（摂氏）。

じつは地球もジャイアント・インパクトがなければ金星と同じような惑星になったと考えられます。

地球大気に多くの酸素があるのは、最初の生命が植物に変化してそれが光合成で酸素を造ったからです。

まとめ

月がなければ海は誕生しませんでした。

最初の生命は海で生まれ、それが動物性の生き物に進化した時、海の生き物は卵を潮の流れに委ねました。

遠くまで子孫が広がるように、卵を潮の流れに委ねました。

ところで潮の満ち引きは月の重力が造り出しています。

だから地球が月のような大きな衛星を持っていなかったら、宇宙人になる卵は出来なかったのです。

他にも地球の歴史には、あり得ないような偶然が存在します。

瑠璃色の地球は奇跡の星です。

今日はなぞかけの代わりに、松田聖子の歌

朝日が水平線から光の矢を放ち

ふたりを包んでいくの

瑠璃色の地球

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