第二回記憶術場所法を否定するのはなぜなのか？「頭のいい人」が使わない理由

「頭のいい人」が記憶術場所法を使わない理由

を書きました。

あなたは記憶術を覚えたら、試験や仕事ですごく有利なので覚えたいと思っていませんでしたか？

使えない理由？を暴露します。

この記事を読むと得すること（目次）

1.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」諸悪の根源ショー記憶術とは？

2.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」記憶術が試験勉強に向かない理由

3.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」本当に使えるようにする方法

この記事の信憑性

・私は16歳から頭の良くなる方法を探してきた

・当然、記憶の研究もした

・その結果記憶術の意外な欠点がわかった

1.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」諸悪の根源ショー記憶術とは？

テレビで時々、記憶術のショーが行われますが、あれが諸悪の根源です。

1.記憶術の講師が現れ、客席に「なんでもいいから言葉を言ってください」と言う

2.客が次々と思いつくままの言葉を言う

3.講師のアシスタントがそれをホワイトボードに書く

4.記憶術の講師はホワイトボードを見ることなしに20個ほどの言葉を正確に言う

5.そして数字の順でなく、ランダムに数字を言われても正確に思い出すことができる

こういう手順が、テレビのショー記憶術です。

2.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」記憶術が試験勉強に向かない理由

テレビの記憶術のショーを見た人は、みなビックリします。

記憶術のショーでは、場所法と言う記憶術が使われています。

そして「自分の記憶術をマスターしたらあんな魔法みたいなことができるのか？」と思うのです。

そう思う裏には、試験や仕事ですごく有利なので覚えたいと思うからです。

さてなぜあなたは、テレビのショー記憶術みて感激したのでしょうか？

そのひとつに、無関係な言葉の集まりを、数字順に正確に答えることができたから、ではないでしょうか？

例えば、次のような感じです。

1鳥

2墓

3フォーク

4ベッド

5魚

6カーペット

7車

8テレビ

9拳銃

10外人

11金星

ここで意外なことを言います。

記憶術の本質から言うと、「覚えるものが関係ないもの」の方が覚えやすい、のです。

ところがそれを知らない一般の人は、無関係な言葉の集まりを、数字順に正確に答えると感激します。

そしてここからが大切なところです。

「覚えるものが関係ないもの」の方が覚えやすい記憶術は、テストに使えません。

なぜならテストは「教科別」のテストが行われるのが普通です。

そして「教科」とは、似たようなものを勉強するために、造られたものです。

そういう理由で、「教科別」のテストの質問は、似たものの違いを問われることが多くなります。

3.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」本当に使えるようにする方法

例えば、次のような架空の問題を造ると「教科別」のテストの質問のイメージが湧くと思います。

問題1

次の組織で共通の業務をしていないところはどこか？

1・東京都浄水場

2・神奈川県上下水道局

3・埼玉水道局

4・横浜上下水道協会

5・千葉県民の水を守る会

こういう組織の名前と特徴を覚えるのが、典型的なテスト勉強です。

そしてこれらは似通った名称になっているので、混乱しやすいです。

それに対し、ショー記憶術の問題をご覧ください。

11金星ですが、これは他のどの言葉とも似ていません。

ですから、「そういえば惑星の名前がひとつあったな？」と思うと、金星を思い出すことは容易になります。

ところが、テストは間違いやすい似たものが問題になるのです。

まったく違うものは試験問題になりません。

「神奈川県上下水道局」「横浜上下水道協会」では、混乱しやすいと思いませんか？

「そういえば神奈川県関係の名前がふたつあったな？」と思っても、順番や正確な名称は思い出しにくくなります。

「神奈川県上下水道協会」？というふうに、混乱した名称がでてきても正解かどうかわからなくなるのです。

もうひとつ理由があります。

それは1鳥　2墓　3フォークなどはイメージしやすい、具体的なものです。

記憶術は、場所に対し具体的なイメージを意外な形で連結することで記憶しています。

ですから覚える対象が、具体的なものほどかんたんです。

それに対し、テストに出てくるものは抽象的なものがほとんどです。

「横浜上下水道協会」という言葉からあなたは何をイメージできますか？

それは「神奈川県上下水道局」のイメージとどれほどかけ離れていますか？

おそらく普通の人は見分けがつかないと思います。

だから、テストの勉強には場所法の記憶術はほとんど使われません。

試験問題は似通った対象物の、些細な違いを尋ねることが多いのです。

まとめ

1.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」諸悪の根源ショー記憶術とは？

無関係な言葉の集まりを、数字順に正確に答えることができることが得意

2.「頭のいい人は記憶術場所法を否定する」記憶術が試験勉強に向かない理由

試験問題は似通った対象物の、些細な違いを尋ねることが多い

3.「頭のいい人は記憶術を否定する」本当に使えるようにする方法

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筆者について

長く建設会社に勤めながら瞑想行や神秘業を、科学的に研究する。

建設会社をリストラされたのを機に、中小建設業生き残り研究会を立ち上げ、建設会社の新規事業開発やマーケティングを研究する。

しかし、中小建設業生き残り研究会のＤＶＤの売れ行きに悩み、瞑想中の啓示により変性意識開発のＤＶＤを製作・販売する。

ネット事業に活路を見出し、瞑想による願望実現のホントとウソの研究にシフトしていく。

宗教色を排した、科学的瞑想の研究を勧める。

ヴィパッサナー瞑想はほとんど知らなかったが、本を一冊読んで「自分が行っていたのはじつはヴィパッサナー瞑想だった」と気がつく。

四国の山中に在住、時々東京や大阪でセミナーを開催。