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*

テレ朝玉川徹氏のウクライナ戦争分析はどうして的はずれなのか?

   

玉川徹氏がテレビ番組で、

 

 

 

ウクライナ政府ははやくロシアに降伏すべきだと発言し、批難を浴びています。

(日本の)テレビ新聞の戦争に関する報道がどうして頓珍漢になってしまうのしょうか?

それはあの人たちの思考回路が間違っているからです。

本人たちが間違うのはかまいませんが、テレビや新聞と言う公共の器を使ってそれを垂れ流すので惑わされる人が出ています。

どうして彼らがバカなのか?

解説しています。

これもハズレあれもハズレ

 

 

 

 

 

1・玉川徹の考えそうなこと

 

彼はテレビ番組「羽鳥慎一モーニングショー」で次のように発言しました。

『戦力は圧倒的にロシアの方が上なわけですよ。

こうなってくると、ウクライナはここまで勇敢に戦っているわけですが、どこかでウクライナが引く以外には、桁違いに死者が増える』と発言しています。

この発言の根幹には、「戦力は圧倒的にロシアの方が上」だからウクライナは無駄な抵抗をやめて降伏しなさいということです。

しかし、歴史を見ると圧倒的な戦力差がありながら勝利した例はいくらでもあります。

1.織田信長の桶狭間の戦い、姉川の戦い

2.鳥羽・伏見の戦い

3.マラトンの戦い

4.ヴェルヌイユの戦い – 1424年、イングランド連合がフランス連合に勝利

5.日本の島津義弘が2000の軍勢で明の董一元が率いる10万の軍勢に勝利

6.スパルタ総攻撃

7.グアダレーテ河畔の戦い 他

 

プーチン大統領は今回のウクライナ侵攻に際し、圧倒的な戦車部隊を見せればウクライナ政府は戦わずして降伏するだろうともくろんでいたと見られます。

 

 

このプーチンの考えは、玉川徹氏の意見とまったく同じです。

しかし現実は違います。

窮鼠猫を噛むと言いますが、負ければ死ぬという状況では考えもつかないような知恵や勇気が湧くものです。

それを玉川徹氏は甘く見ています。

彼の言うようにウクライナ政府が降伏すると、ウクライナでレイプ・強奪・暴動・殺人が多発するでしょう。

それでも降伏しろというのでしょうか?

降伏したらただちに安全が保障されると思うのは、マスコミ人の勘違いです。

レイプで傷つくウクライナ女性が増えることが間違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

2・圧倒的戦力差の戦い

 

 

近年で圧倒的戦力差がありながら、弱者が勝利した戦争があります。

それはベトナム戦争です。

建国以来負け知らずのアメリカ軍が最初に敗北した戦いと言っていいでしょう。

これこそまさに、窮鼠猫を噛むの戦争でした。

ベトナム兵士は徹底したゲリラ戦を行い、夜内朝駆けでアメリカ兵を眠らせませんでした。

ゲリラ戦とは何か?

例えば、アメリカ兵が5人で行動している時、一人のアメリカ兵を撃つことに成功したとします。

その時は脚の当たりをケガするように撃って、殺さないようにするのです。

こうすればけが人を抱えて後の四人は行動しなければならなくなるので、かえって不利になります。

この時、アメリカ人兵士1人を殺してしまったら、復讐の牙をむくのでベトナム兵士に不利になります。

だからわざと殺さないようにするのが、ベトナム兵士の戦い方だったと言われています。

 


※ブービートラップ

ブービートラップとは、「バカの罠」という意味です。

貧しい側が知恵を絞って、有効な罠を仕掛けることをいいます。

ベトナム戦争時、死亡した米兵の死体の下に爆弾が敷かれ、米兵が死体を回収しようとすると爆発するようにしました。

また落とし穴に竹槍を設置するようなことをしましたが、その槍には人糞を塗っておいたそうです。

こうすると傷ついた方は腐敗菌で死ぬことが多かったからです。

ベトナム人には現地の病原菌に耐性がありましたが、アメリカ人兵士にはないので効果的でした。

ベトナムの土産物になりそうな持って帰れそうなものに、手りゅう弾を仕掛けるブービートラップもありました。

第二次世界大戦時には日本軍が撤退の折に、コレラ患者隔離施設の看板を設置して戦闘継続能力を阻害する作戦も行われました。

近代的な軍隊の典型であるアメリカ軍は、軍隊で訓練された兵士集団であって、軍隊は規律を守ることを最優先します。

その結果、兵士個人個人は自分で考えることを禁じられることが多いのです。

近代的な軍隊では個人が自分の考えで勝手に行動すると、全体の統率が取れなくなることが多いのです。

だから近代的な軍隊では、自分の頭で考えない、ある意味バカな兵士の方が好まれる傾向があります。

おそらくロシア軍にもそういう傾向があるとみて、間違いありません。

 

 

 

 

 

3・玉川徹は学校教育の優等生

 

学校教育というのは、その社会で役立つ人材を造るために計画された教育プログラムです。

だからその社会を離れたとたんに無力になる危険性をいつも孕んでいます。

日本の社会は高度に組織化されていますので、日本の学校教育は組織化された集団で役立つ人材になるように特化しています。

だからある意味で、バカなのです。

近代的な軍隊では個人が勝手に自分の考えで行動すると、全体の統率が取れなくなることが多いのでバカになるように教育します。

日本の教育も、会社人として考えることが当たり前だと思う感性の人を量産するシステムになっています。

それは裸で、自分ひとりで生きていかなければならないような環境では、役立たない人間をつくるシステムなのです。

対して、ゲリラ戦とは、自分ひとりで生きていかなければならないような環境で、知恵を使って戦うやり方です。

だから日本の学校教育を受けた人から見ると、圧倒的戦力を目にした時、降伏しない奴がバカに見えます。

バカは本当はどっちでしょうか?

 

ランボー

 

 

 

 

まとめ

 

よく言われるのですが、チンパンジーの知性は人間の3歳児並だとか、5歳児程度だと言われます。

これはおかしなことだと思いませんか?

人間の3歳や5歳の幼児を野生のチンパンジーの住む環境に放置して、生きていくことができるでしょうか?

できません。

おそらくそんなことをしたら、ほぼ100%死んでしまうでしょう。

だから「チンパンジーの知性は人間の3歳児並」という比喩は、非常に特殊な条件に関してのみ成立することです。

その特殊な条件をどこまでも広げることができるかのように、拡大解釈することは間違いです。

学校教育の秀才であった人は、「チンパンジーの知性は人間の3歳児並」というようなことを平気で言うのです。

それはジャングルでひとりで生き抜いていける、「チンパンジーに失礼」な発言です。

あなたは、ジャングルでひとりで生き抜いていけますか?

「チンパンジーに失礼」な発言をする人は、それが失礼だと思いもしない迂闊さがあります。

傲慢なのです。

こういう思考法の罠に陥ると、玉川徹氏のような考え方しかできないようになります。

それは、ウクライナはロシア軍に絶対勝てないだろうという、根拠なき思い込みです。

本人たちが間違うのはかまいませんが、テレビや新聞と言う公共の器を使ってそれを垂れ流すので惑わされる人が出ています。

バカがバカの仲間を増やしているのです。

 

野生に戻ることがサバイバルの基本


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