ビッグモーターのようなブラック企業に社員が集まるのはなぜか?
中古車販売で日本一
ビッグモーターという中古自動車販売と車検・修理を行う企業がひどい経営をしていたことがバレました。
違法な保険金をせしめるために客から預かった車を故意に傷つけていたのです。
他にも販売店の前の街路樹を除草剤を使って枯らしていたことでも叩かれています。
この会社は中古車販売で日本一の規模でした。
なぜこのようなブラック企業に好んで入社する人が後を絶たなかったのでしょうか?
1・あくどい手口
南日本新聞
「板金・塗装案件の検証で、鹿児島店では75件中27件に不適切な行為が疑われる事例があった。
同店板金工場の元従業員によると、保険金請求の際に損保会社へ送る写真で損傷を大きく見せるように撮影。損傷箇所を示す付箋を過剰に貼るなどしていた。
ボンネット内部のように持ち主が確認しにくい部分で部品の不必要な交換をするケースもあった。
「職場で伝統的に教えられている手法」と打ち明け、「仕事量に対して成果報酬が払われる仕組みだった」ことも加わり、作業工程の水増しが常態化していた」
『別の元従業員は「不正が起きたのは下が上に逆らえない会社の体質的な問題」と言い切る。
営業成績が振るわなかったり、上司の意に沿わない働きぶりだったりした場合、店長や工場長から「人並み以下」「ボケカス」「殺すぞ」などのメッセージが、
休日や勤務時間外にもスマートフォンのLINE(ライン)に送られてきた。
「パワハラ行為は当たり前で、洗脳のようだった。脅威を感じた」と話す。
指示に従わなければ不本意な転勤や降格に追い込まれる同僚もいたという。
「年収1000万円を超えるなど給料は良かったが、このままだと心が壊れると思った」と辞めた理由を語った。』
心がダメになる企業風土
2・業界の常識が通用しない
自動車修理工場を経営する私の友人とこの話題になった時、彼は「どうしてこんな会社に就職する若者が大勢いたのかわからない」と言っていました。
その時私はあることを思い出しました。
それは「闇金ウシジマくん3」という漫画原作の映画です。
この映画ではネットでの情報商材販売アフィリエイトで一獲千金を狙う若者たちの悲喜劇が描かれています。
与沢翼氏という実際に情報商材販売アフィリエイトで一世を風靡した人物をモデルにしていると噂されましたが、実際はわかりません。
内容は情報弱者と呼ばれる若者に「簡単に金持ちになれる」とだまして、クレジットカードや闇金で造った金で高額な情報商材販売マニュアルを売りつけるものです。
そしてそれを購入したものは、同じ手口でその情報商材(最低価格30万円)を他の情弱に売りつけるのです。
映画の中では、100万円程度の高額商材コースを購入したものは六本木の高層ビルで開かれるパーティーに招待されます。
そこでセレブのような高級な料理や酒、そしてゴージャスな美女に酔いしれるのです。
そうやって情弱を洗脳する様子が描かれていました。
当時ネット上ではそのような高額情報商材販売アフィリエイトが流行っていましたから、実際にこういう手口なのだろうと思いました。
さて、若者はどうしてこういう一獲千金ビジネスにハマるのでしょうか?
それは「自分に自信がない」からだと思われます。
例えばFラン大学あたりに入学しても、良い就職先がないのは目に見えています。
そういうことであるなら高校卒業時に専門学校に入って、何らかのスキルを手にした方がまだましとも思います。
それもできない情弱な若者は、何のとりえもない「自分に自信がない」人物になるのだろうと思います。
そんな奴でも一発逆転をさせてくれそうな期待を抱かせるのが、この映画に出てきた高額情報商材ビジネスなのです。
あるいはそれと組み合わされることの多い、スパルタ式のビジネス塾です。
何のとりえもない「自分に自信がない」若者は、無理やりにでも教え込んでくれるスタイルが好きなのです。
たとえ暴力的であっても、そうでもしないとものにならない自分を感じているので、スパルタ式のビジネス塾の方を好ましいと感じています。
六本木ビルのパーティー
3・ビッグモーターの正体
おそらくビッグモーターのように急成長した販売ビジネスというのは、カリスマ社長が作り出した販売スキル(マニュアル)どおりに行えばだれでも一獲千金できそうな希望を抱かせるのだと思います。
そしてそのような急成長企業には、実際に1000万円以上の年収を得ている先輩がいます。
それがまた、自分もがんばれば勝ち組になれそうな幻想を抱かせるのだと思います。
つまり(想像ですが)ビッグモーターのような急成長販売ビジネスは、ネットワークビジネスのようなイケイケどんどんの雰囲気にあふれているのでしょう。
マニュアルにはちょっとばかり違法なこともありますが、それを疑わずに実行したものが実際に1000万円以上の年収を得ている先輩のようになれるのだという空気があるだと思います。
そしてそのような企業を外れてしまった自分は、どうしようもない落ちこぼれになるという恐怖心もあると思います。
すなわち、「自分に自信がない」若者、情報弱者にとって、このような企業は人生の最後の砦的な感じを抱かせるのだと思います。
オウム真理教は洗脳ビジネスだった
まとめ
ビッグモーターのように急成長した販売ビジネスは、オウム真理教のような閉鎖的な雰囲気があるのではないでしょうか?
あの教団内では聖なる目的のためには殺人でも許される空気がありました。
街路樹に除草剤をかけて枯らしてしまったのも、これと同じ雰囲気があったためだと想像します。
あるいは、競争の激しいホストクラブやキャバクラの従業員のような職場でもあったと想像します。
ビッグモーターのようなブラック企業は情弱の墓場?
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