十一回目記憶術方法4回連続日本一の池田義博さんの本を超える方法

2021/04/11 2021/05/04

記憶術の方法

記憶にも種類があります。

これを知らないと記憶術を使い倒すことはできません。

効率の悪い記憶術を使っていても気づけないことになります。

1.記憶術の方法　記憶にも種類がある

2.記憶術の方法　エピソード記憶と意味記憶

3.記憶術の方法　記憶術の秘密

私が書いています。

・長年のマインドフルネス瞑想を行った

・その結果リアルタイムで脳の動きがわかるように

・それを使った記憶術を開発

1.記憶術の方法　記憶にも種類がある

まず多くの人が知っていることから書きます。

記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。

短期記憶は数分で消えてしまう記憶です。

例えば、7×4+2×6＝を暗算するとしましょう。

すると最初に7×4を計算して28です。

これを「一時的に覚えます」。

そして2×6を計算して12です。

そこで一時的に記憶しておいた28を思い出して、12と足します。

こうやって7×4+2×6＝計算して、答えが40だとわかります。

このように「一時的に覚えて」おくときに使われるのが、短期記憶です。

短期記憶の特徴

・覚えていられるのは、30秒から二分間まで

・記憶したいために繰り返しを行うともう少し長く記憶できる

・覚えられる記憶は5個から9個、平均すると9個

・電話番号は通常7桁程度だから市外局番なしは記憶できる

このように短期記憶の特徴である7個の記憶と言うのは私たちの生活に大きくかかわっています。

例えば月火水木金土日・ドレミファソラシなど、7つになっていることは多いです。

これが携帯番号は7より多いので記憶できにくい原因になっています。

つまり短期記憶は必要に応じてちょっとメモして置くという感じで、そういう意味では「記憶ではない」のです。

長期記憶の特徴

・短期記憶より長い時間覚えていられる

・短期記憶のように覚えられる記憶の数に制限はない

・しかし短期記憶より思い出しにくいことが多い

長期記憶に関する間違いで多いのは、いったん長期記憶に入れたならいつまでも記憶できるという考えです。

短期記憶の説明で書いたように、短期記憶で保持できるのは二分程度なのでそれ以降の記憶はもはや長期記憶と言ってもいいと思います。

しかしそういう記憶であっても覚える努力をしない場合は、翌日には忘れることが多いです。

つまり長期記憶は「短期記憶より長く記憶できる」だけであって、「永久記憶ではない」のです。

これは間違いやすいところです。

長期記憶は「永久記憶ではない」のです。

2.記憶術の方法　エピソード記憶と意味記憶

「短期記憶」と「長期記憶」とは記憶する「場所」のような違いを言っています。

短期記憶は一時預かりの場所みたいな感じで、長期記憶はそれ専用の倉庫みたいなものです。

ここから説明するのは、記憶の中身の話です。

同じ倉庫に保管するにしても、その中身の違いで性質が違うことになるのです。

その違いは「エピソード記憶」と「意味記憶」の違いになります。

これを簡単に言うと次のようになります。

・「エピソード記憶」自分が経験した記憶

・「意味記憶」他人が作って教えてもらった情報

「エピソード記憶」は、自分が経験したことの記憶です。

記憶とはもともと動物が自分の経験を生活に活かすために経験を情報として保持するためにできました。

ですから動物の記憶はすべて「エピソード記憶」であって、「意味記憶」はないと考えられます。

つまり「エピソード記憶」の方が記憶の基本であって、それゆえ強力です。

例えば夕べ何食べましたか？と尋ねられても、思い出すことが出来る人は多いです。

しかし小説の中で「主人公が夕べ何食べましたか？」と尋ねられても、ストーリーに関係なければほとんどの人は思い出せません。

これは当たり前で、自分が経験したことは事実だから強力に記憶しています。

※「エピソード記憶」は「意味記憶」より強力

しかし記憶術などを使ってテスト勉強や受験・資格試験に活かしたいと思う人にとって、これは問題です。

というのはテストで問われる知識はすべてが、「意味記憶」で覚えなければならないものだからです。

ここであなたに質問です。

「何でもいいから思い出してください！」

こう言われて、ほぼすべての人が思い出すのは自分が経験したこと、つまり「エピソード記憶」です。

「何でもいいから思い出してください！」と言われて、「ウランの原子番号」なんかを思い出す人はかなりの変わり者です。

ほとんどの人は自分の人生で、強烈な記憶に残るエピソードを思い出すはずです。

これがじつはテスト勉強や受験・資格試験に使える記憶術の秘密になります。

次章で詳しく説明します。

3.記憶術の方法　記憶術の秘密

・意味記憶　試験に出るのはこの記憶

・エピソード記憶　思い出しやすいのはこの記憶

例えば意味記憶の例として「織田信長の最期は？」と問われた場合を考えましょう。

するとあなたは長期記憶の倉庫から「本能寺の変」という情報をひっぱり出してそれを答えると思います。

しかし「本能寺の変」という情報がエピソード記憶になる場合もあるのです。

あなたが初めての彼女とデートした時、「信長は生きていた！」という映画を彼女と見たとしたなら、それはエピソード記憶になります。

こういう場合、「本能寺の変」や織田信長にまつわる映画内の情報は、エピソード記憶になってすぐに思い出せる記憶になります。

しかしそれから20年も経つと初めての彼女との思い出も色あせて、それとともに「本能寺の変」の記憶も変質するのです。

変質して「意味記憶」になります。

「意味記憶」になるのですが、それをきっかけにして彼女とのデートを懐かしく思い出すかもしれません。

つまりこれから言えることは、「エピソード記憶」と「意味記憶」の間に本質的違いはなくてどちらにもなり得るということです。

これが記憶術の秘密です。

テスト勉強や受験・資格試験にでる「意味記憶」になる情報を加工することで、「エピソード記憶」であるかのように変換しているのです。

なぜなら「エピソード記憶」は「意味記憶」より強力だからです。

例として、トイレのドアに「本能寺の変」と書いた紙を貼ると毎朝それを眺めることがエピソードになります。

記憶の中で自宅のトイレを思い出せばそこに「本能寺の変」と書いた紙があることを思い出せます。

それと同じことをシミュレーションしてやっているのが、記憶術の場所法なのです。

ちなみに記憶術の場所法とは次のような方法です。

1.学校までの道のりで場所を数か所思い出す。

2.それらは「本屋」「信号」「花屋」とする

3.記憶したいアイテムを用意する

4.それらは「ミカン」「トマト」「スイカ」とする

5.組み合わせる

・本屋の本にミカンを挟んでつぶす

・信号が赤になったらトマトを投げつける

・花屋のバケツにスイカを投げ入れる

6.順番にこれらを思い出す

つまりこれは、実際に行ったら記憶に残るだろうなということを、シミュレーションしているのです。

だから記憶術場所法を使って覚えると、普通の「意味記憶」より思い出しやすくなります。

記憶術の方法　まとめ

1.記憶術の方法　記憶にも種類がある

長期記憶は永久記憶ではない

2.記憶術の方法　エピソード記憶と意味記憶

「エピソード記憶」は「意味記憶」より強力

試験問題は「意味記憶」

3.記憶術の方法　記憶術の秘密

記憶術は実際に行ったら記憶に残るだろうなということを、シミュレーションしている

だから「花屋のバケツにスイカが入っている」より「花屋のバケツにスイカを投げ入れる」と覚える

「自分の」動作の記憶を入れることが、記憶術のコツ

・本屋の本にミカンを挟んでつぶす

・信号が赤になったらトマトを投げつける

悪ガキになって町中を荒らしまわるイメージが記憶術

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